みら's REVIEW

戦国エース
ジャンル:シューティング/彩京

 発売順にリストしていますが、実はこの作品をプレイしたのは「サムライスピリッツ」のあとなんです(戦国は93年4月、侍魂は同年7月)。私の行くゲーセンでこれを置いていなかったので、当初、このゲームの存在を知らなかったのですが、シューティングゲームではめずらしい和風テイストが侍魂ファンに注目されていたことから興味を持ちまして。
  独自の世界観とキャラクターで、今までシューティングをやらなかった層も取り入れ、女性プレイヤーも結構多かったと記憶しています。

 彩京の第1作にあたる(この頃は発売元はバンプレスト)縦スクロールのシューティング。通常のショットとボムの他に、一定時間ボタンを押しためて撃つ“ため撃ち”があるのも特徴でした。
 最大の特徴は、やはり和風ファンタジーの世界観。ボスの造形はかなりインパクトがありました。お神輿だったり風神・雷神だったり…。中村博文氏デザインのキャラクターも個性的。暴れん坊巫女・こより、異人侍・閃光のアイン、ターボ坊主・天外、金髪女忍者・疾風のジェーン、超天才犬・犬王丸、からくり屋・源内という面々。本作ではみんな戦闘機に乗っていたのでデモでしか現れませんが、このデモが2人プレイ時にはキャラの組み合わせにより内容が変わり、これがまたかなり笑える物で話題を集めました。特に、天外&アインEDとかジェーン&こよりEDの禁断の世界がすごい…。アインは一人用だとそんなに変なキャラではなかっと思ったのですが、この天外とのEDから後に彩京の看板キャラになっていったのかも。
 この、2P同時プレイがイロモノなのは、次作「ガンバード」以降さらに暴走していくことに…。

 同年には「魔法大作戦」や「BATSUGUN」があり、シューティングでこういうキャラクター物が増えてきたのは、この「戦国エース」以来だったように思います。(あ、前年に「ソニックウイングス」があったのか)。

 ところで、私もデモ目当てでプレイした割には、あまり2人プレイのEDは見ていません。やってみたら面白かったので一人でちょこちょこプレイしていたので。それに、使用キャラが犬王丸だったから、2人プレイでもそれほど面白い組み合わせがなかったし。こよりかジェーンとEDまで行ければ元の姿に戻れるんですけどね。

 このゲームのサントラは新声社から発売されていたのですが、ということはもう手に入らないのかな。アレンジ曲の「空の狼藉」がすごく好き。

システム・・・・★★★☆☆ 各機の特色あるため撃ちで面白くなっていました。
グラフィック・・★★★☆☆ ステージや敵の造形はなかなか良いのですが、ちょっと寂しい感じ。
キャラクター・・★★★★☆ かなり強烈なキャラの個性がデモで爆発しています(笑)