みら's REVIEW

ワルキューレの伝説
ジャンル:アクション/ナムコ

 ああっ!これは語り始めると止まらない!! いや、でもこの作品に格別の思い入れを抱く人は多いはず! もはや伝説のゲームという域にあると思うし。それに、中学生の時にアーサー・ラッカム描く『ニーベルングの指輪』の絵本を買って以来、“ワルキューレ”という題材に思い入れ大なのです。
ついでに、レビューのこれ以降の年代がかなり空くのは、この当時ほんと〜にワルキューレしかやっていなかったからです。昔、某ゲーム誌に投稿した気がしますが、このゲームで私の人生変わりました。

 ファミコン版「ワルキューレの冒険」の続編となる、アーケード用オリジナルタイトルで、見下ろし視点型アクションです。私は「冒険」は未プレイ。アーケードの“赤筐体”(任天堂の対戦台っぽい筐体なんですけど判る?)に入っているのを見た覚えはありますが、記憶違いかもしれない。この時は、パッケージイラストに惹かれるものはありましたが、中身はかなりツラいドット絵と思うと意欲がわかずに手を出しませんでした。
 しかし「伝説」では、「これこそイメージそのものだ!」という世界が広がっていました。
 金髪を三つ編みにし、羽兜をかぶり、文様の入った緑の鎧をまとった女戦士。まさに生きた世界を感じさせるマーベルランド。3年で飛躍的に美しくなったグラフィックによって、この魅力あふれる世界観が見事に開花したのです。
 アクションゲームとして見ても、進むルートが選べたり、シンプルな操作性でいながら武器の使い分けや多彩な魔法を盛り込み、とても遊びごたえのあるものでした。
 また、この世界観を魅力的なものにしたのは、サウンドの役割が非常に大きかったと思います。ナムコゲームのサントラCD「ナムコ ゲーム サウンド エクスプレス」の第1弾は、他でもない「ワルキューレの伝説」。メインテーマは聞く度に胸に迫るものがあります。綺麗な4面の曲も好き。

 これだけ好きという気持ちが強いと、短所が思い浮かばなかったりするのですが、文句を言うとすると…最終面の地球内部のサイズ大きい敵がいきなりキツくないかとか、カムーズ攻略が単調になってしまってここだけつまらないとか、コアクマンの扱いがぞんざいだとか…。
 前者二つは私の腕の問題かも。後者はただの趣味。コアクマン大好きなので。
 あ、あと5面のミミズだけはやめてほしかった〜〜リアルな動きがい〜や〜ぁあ〜〜(泣)

 家庭用には、PCエンジン版に移植され、アーケード版には登場しなかったブラックワルキューレも登場。友人に本体ごと借りてプレイしてみたのですが、画面構成の違いとか、どうもグラフィックがベタっとした感じだったこととか、サンドラとの2人プレイが出来ないとかで、これは違う〜とすぐ放棄。
 PSでは「ナムコミュージアムvol.5」に収録。しかし、そのままをプレイできるといっても、家でいくらでも遊べるとなるとなんか違うんだな〜。アーケードならではの、1コインでのプレイにかける意気込みがないというか…。それで、PS版は持っている割にそれほどプレイしてはいないのです。

 でも、レゲーの店に行くと、大抵のプレイヤーが最後の方まで行くのでなかなか回ってきません。
 いかに愛されているか改めて実感。

システム・・・・★★★★☆ たまに魔法が暴発するので3ボタンでも良かったかも。でも、2ボタンで              こその操作性かと。あとは最終面をなんとか…。
グラフィック・・★★★★★ 独特のやさしい色使いは、他のどのゲームとも一線を画すると思います。
世界観・・・・・★★★★★ アーケードゲームの中では突出した存在感!