GAMER'S VIEWへ


 ゲーム屋バイト日記 2002年2月分

【主にゼノサーガ】 2002/2/28(木)

 そろそろ年度末に売れ線タイトルが集中してくる時期。今日メインとなるPS2「ゼノサーガ」は、1/14の日記で書いているように、発注の時点からもうちょっと取っても…というものだったのですが、本日最後のお客さんでちょうど完売というギリギリの数字。ちょっど足りたと言ってもいいのですが、明日は欠品になるのだし週末まで保たせる数でいいと思うのだけど…。しかし、チーフが「こんなに売れるとは思わなかった」とか言っているので、やはり見込みが下回った結果の模様。ぼそりと「だから(売れるって)言ったのに…」とか「しかも、言っても聞かないじゃん…」とか言いたくもなるのですけど(私もなんだか…ねえ(汗))、そう、言ったところで無駄なのだからしょうがないことで、初日はちょうど足りたというのは結果として良い方でしょう。
 そして、多分「伏兵」として認識されたのがPS「テニスの王子様」だと思うのですが、これこそがチーフが「こんなに売れるものなの〜っ!?」と頭を抱えて、「売れるモノだってば!!」と声を大にして主張していたのでした。いや、売れると見込んだというよりは、主に低年齢層の同人系の女の子達の間で相当な人気というのを聞き及んでいたので。まして週間少年ジャンプ連載、ゴールデンタイムでのアニメ化ですから認知度は高く、予約が入らなくてもライト層の中高生に売れるはず。……という背景を、本社の人が知ったのが昨日のことだったそうで。なんでもコナミの営業の人が、供給不足になる可能性があるとリピート勧めに来たのだとか。前日じゃどのみち追加発注は間に合わない訳で、昼過ぎに早々に完売した後、多少在庫のある他店舗から急遽送ってもらうことに。

 いや…こう言っちゃなんですが、私は同人系女の子の間での「テニスの王子様」人気は知っていますが、どうして人気があるのかは分からないです…。確かにキャラは立っていると思うけど。

【続・サイヴァリア同梱版】 2002/2/22(金)
 2/8に続いて、2件目の「サイヴァリア コンプリートエディション」限定版の予約。今度はサントラCD同梱版。うーん、サントラCDの方は単体でもまだ手に入れやすかったけど。私持ってるし。…個人的な話は置いといて。
 再び本社に問い合わせ。そういえば、連休明けに回答が出ると言っていた前回のDVD同梱版の方もどうなったのか聞いてないよ。併せて仕入れ担当主任に聞いてみたところ「サイヴァリアに関しては、そもそも発売延期になってしまって発売日はまだ未定。発注取り直しになる可能性もあるので、今の段階で追加発注出来るかは判らない。前回のDVDについては、再受注の場合に一旦発注数が取り消されるかもしれないが、発注はしておいた(が、確定とはいえない)」との返答。しかも「DVDの方については前に連絡したはずだよ(怒)」とのこと。って、おい、その回答もらった旨がどこにも書いてないよ。
 とりあえず、店頭で待ってもらっていたサントラ同梱版予約のお客様には、発売延期になっている状況を説明して、取れるかどうか確定してから後日連絡ということに。
 しかし、問題は以前受けたDVD同梱版の予約。予約票に何もコメントがないってことは、誰かが聞いたにしても誰もこのお客様に連絡していないんだろうな…。さすがにこの件は追及せずにいられなかったので今日居ない1人を除く全員に確認。そうしたら誰も聞いていないというので、主任の記憶違いという可能性もあるのだけど…。それにしたって、私は連休明けに確認お願いということはコミュニケノートには書いたのに。この予約を受けたのが自分で、しかもこのタイトルについて知っているのが私だけで本社の人も「何ソレ」状態だったもので、気を付けて状況把握していないと不安かも…と思っていたのですが、マジで当てにならなすぎだよ、この店!
 こんな所で裏話を暴露していてナンですが、一応、気を付けているスタッフがいるうちはまだマシということで…。しかし、あなたの利用している店でも、その内部を覗くと「こんな店を当てに出来ねえ!」という状況は存在しているのかもしれません。

【Xbox発売模様】 2002/2/22(金)

 一応、新ハードの発売当日ですから、日中は3人体制にして私も昼〜夜シフトで店に出ました。といっても、先週まで特に増員は考えていなかったようで、私が「Xbox発売日だけど2人のままでいいんですか? ちょうどこの週なら日中も空いているので私も出られますが」と申し出たからなんですけど。←それはまず私が発売日の状況を知りたかったからで。そして発売日に店舗責任者が居ないのもまずかろうと、チーフも様子見に来ていたので、実質4人体制。
 …ま、結論から言えば、そんなに人手必要なかったんですけどね。というより、ヒマ?!
 やや年齢層高めのコアユーザー中心ということで、夕方以降はXbox買いに来る人も増えてきたのですが、それでも販売数の3分の2が予約分、その予約も取りに来ていない分が結構出たワケで、初回分の半分ちょっとしか売っていないというところ。限定版は全部予約で埋まっていましたがキャンセルも出たし。箱がやたらデカイからとっとと片付いて欲しいンですけど。
 ソフトの動向では、やはり同時購入は「DEAD OR ALIVE3」ですが、2本、3本目に選ぶタイトルでは「JSRF」「幻魔 鬼武者」。そして予約以外の店頭で見て購入の割合が高かったのが「プロジェクト ゴッサム」と「天空」。Xbox発売キャンペーンで、本体とソフト3本購入で5.1chサラウンド機器やDVDソフトのプレゼントに応募できますが、抽選の5.1ch機器の方はともかくDVDソフトは先着10万名なので、初回購入の人ならまず当たるんじゃないかと本体購入のお客さんにご案内すると、その場で3本ソフトを買って行かれる人もいましたので。
 また、「DOA3」はあやねのイラスト入り専用の本体ペーパーバッグやソフト用袋が用意できたので、予約者先着順でお付けすることになりました。…が、DOA袋で持ち歩きたい…か? 秋葉原あたりなら違和感なさそうですけど…。袋が欲しい人にしても持ち運ぶと傷むとか。それで、一応DOAの袋を付けられる人には、「特典の袋がありますがこちらでお持ちになりますか? 通常の袋にこの紙袋も一緒にお入れしておきますか?」と訊ねることにしておきました。実際、DOA袋は貰っていくけど普通のXboxロゴ入り袋に入れてくれという人もいましたが、意外と皆さん気にしないのねー。そのままDOA袋に希望の人と、通常X箱袋希望の人の比率は1:3くらい。

 そして閉店時に、Xbox本体・ソフトの各販売数とそのうちの予約数・予約販売数を本社にFAXすることになったのですが…当日になるともう予約票は片付けられちゃうので、そういう調査をすることは前日のうちに言ってもらわないと〜! ああもう、POSレジだって旧式で各商品の販売数合計など出せないんだし。売上ログを一件一件確認して調べましたが…。そのおかげで詳しい動向も判ったので個人的にはいいのですけど。しかしまあ、予約していて取りに来ていない(取り置き当日のみで)割合も高いですし、一般販売分はせいぜい予約の3分1くらいで、勢いには欠けるなあ…と。2回目の入荷時までは余裕で保つでしょう。ソフトが多い分ゲームキューブ発売の時よりはいいし、キューブほど余っている感ではのですが、とにかく本体がデカくて重いのがなんとも。

【新体制で棚卸し】 2002/2/19(火)
 ちょっと早めの気もしますが棚卸しです。今回、それまでと大きく体制が変わっているのが、商品割合の4分の3にあたるPS・PS2のソフトを空箱展示にしてディスクは別に保管していること。ディスクが一カ所にある分、かえって数えやすくなっているかとは思うのですが、その管理はディスクを入れた保護シートに手書きでタイトル札付けて、50音順になるように並べておく…といたってアナログな方法なのでいまいち不安が…。また、キズ有りディスクはまた別にストックしていたりするものだから、ただでさえ日頃コミュニケが取れていないココの店で、果たしてすんなり進むのかどうか。始まる前に、以前とは変わった点に関してのやり方は決めているのかチーフに確認したところ「なんにも考えてないよ」と、気楽なのか開き直っているんだか分からない返答で、まあ1人でチェックするのではないし不明個所は後で調査するにしても、後々厄介になるんじゃないのかなあ…と。
 今回の参加メンバーは6人。うち1人は今回が初めてで、1人は本社から応援に来た新入社員。いやしかし、体制が変わっているから経験者もあまり当てにはならないのか。
 予想されていたような問題──ストックや取り置き分の見落とし、保管ディスク並び順の混乱──は多々あったものの、作業の遅れは予想していたよりはマシといった状況で進みましたが、昼過ぎに上司が来て口を出してきたことでまた一混乱起こることに。いやまあ、それが悪いって云うつもりはないんですけどね…昨年に上層部で人事異動があったのですけど、その昨年までの上司と違う作業手順を指示されて、以前に教わった手順でやっていたのを間違っていると言われても…なあ。しかも在庫チェックが一周終わった後で。
 
その上司の指揮の元で続けられたのですけど、その上司が来た途端スタッフのテンションの下がり様はちょっと面白いほどでした。いやもう、ホントに空気が違いました。23:30終了でなんとか今日中に終わったというところ。

【欠品じゃあ売上立てようも…】 2002/2/14(木)
 「どうぶつの森」のカードは何故かカードなのに分納とネット経由で聞き及んではいたので、予想はしていましたけど夜に店に行った時には完売。本社の方からは分納という説明も、次回入荷の予定も聞かされていないのですけど、探し回っているらしいお客さんに「初日の出回りは非常に少ないので状況はどこも同じだろう。近いうちに再入荷があるはず」ということを言っておいたのですが…勝手に言っちゃって大丈夫かな。ったく、任天堂系の物は謀ってやっているとしか。
 また、PS2の方では、「三國志戦記」は、「三國志8」は結構売っているにしては(「真・三國無双2」はジャンルが違うので比較するにはなんともいえないですが)随分数が少なかったので昼過ぎには完売していた模様。あとは「スペースチャンネル5」に頼るしか。こちらも完売間近。スペチャンはスタッフ間で話題…というか“スペースマイケル”が話題を呼んでいます。マイケル見たいなあ。また、思ったより早く「侍」の再入荷分が入ってきたのは助かりました。

【さらにコンビニのXbox】 2002/2/12(火)
 コンビニのXboxは日本限定版も在庫終了してきているとの通達。あとはDOA3セットだけということに。でも、一部地域との表現が怪しいのと、コンビニの場合は数量が地域単位でなく各店舗にかならず振り分けられるはずなので、空きがある店舗もあるはずなのですが…でも、予約限定商品の場合は店舗ごとの枠でなくその地域での数量だったかな。

【コンビニのXboxと、うちのサイヴァリア】 2002/2/8(金)

 ゲーム屋の方ではXboxの予約は日本限定版に集中しているのですが──といってもこれはウチだけのことで、他店舗では限定版の予約はほとんど埋まっていないらしいのですけど──コンビニでは一部地域でXbox通常版の在庫が終了しているとのこと。あとは限定版・DOA3セットだけになるようです。

 さて、ゲーム屋の方であった事。「(予約や入会申込みの)カウンターのところのリストにないものでも予約できますか?」と前置きして、そのお客さんが予約申込みなさったのがPS2の「サイヴァリア」のDVDセット。う、サイヴァリアはものすごく数が少なかった気がする…(出回りがじゃなくウチの仕入れが)。予約はまだ入っていなかったけど…。とりえず待ってもらって入荷リストを調べていて、チーフに何かと聞かれたのでサイヴァリアだと言うと「知らない」と。知らないってね…そりゃまあ、問い合わせが多くてすぐに判るようなものじゃないと思って調べているんですが。リストを見ると、受注はあったので取れないものじゃないはずですが、サイヴァリアは通常版のみ1本で、サントラ付とDVD付はいずれも入荷はゼロ。つまり扱いナシ。今までこの店どんなものでもゼロ発注はなかったんですけどね(汗) まあ、特殊なものだから無理もないのだけど。しかし問屋が扱わないのではないのだから、追加発注で取り寄せられないものかと本社に電話してみることに。ちょうど仕入れ主任は席を外していて、代わりに出た販売の主任にタイトルを訊かれたので答えると、やっぱり「知らない」と即答。……。ココの会社はアーケードの知識弱いのは分かっているからいいんですけど。結局、もう夜だったので取扱流通のコナミに問い合わせるにしても連休明けになるので、状況が分かり次第お客さんに電話連絡ということで落ち着きましたが、サイヴァリアはサントラも攻略DVDも扱っている店が限られていただけに、シューティングが売れる店なら同梱版の需要があると思うんですけどねー。

【侍が好調】 2002/2/7(木)

 今日はそれほど大きいタイトルはなかったな…と思いながら店に行ってみると、まあ落ち着いた状況なのですが、昼過ぎにあっさりとPS2「侍」が売れてしまった後とのこと。スタッフの間では前評判良かったんですよ。フリーな展開といったシステム面だけでも面白そうだし、広告のバカっぽい雰囲気もウケていたり。一般層にしても、ちょっと前までは時代物で売れたタイトルは限られていた観がありますが(当たりはずれ分かれるというか)、ちょうど「鬼武者」「真・三国無双」のヒットの後で今の時流だと抵抗なく受け入れられそうに思えますし。が、本社は別にこのタイトルに勝負かける気はなかったようで、まあ一桁ではないけど…程度の数だったもので全然足りず。でもって、メーカー欠品らしいのですぐにリピートは効かない模様。最悪だと2週間か。まー、新規タイトルが売れてくれるのは良い事で、市場的に品薄なくらいでいいのかも。ウチがチャンスロスしているだけで。

 最近、この店のやり方に関して──もう決定している店の方針として指示されているので隠す義理もないとは思うのですが──実態を知らしめておきたい事があるのですが、どこかでバレたらまずいというより、店員として恥ずかしくて言えないといった内容なので、それについては辞めた後にでも書きたいと思います…。ウチの店に来るお客さんには是非教えておきたいことなのだけど。ただ、今の時点で言えるのは、「それでも良心のあるスタッフも居るんです…」ということだけです。

戻る