No1306  2003.6.23

商工ニュース広島

高すぎる国保料が払えない

  広島民商と国保をよくする会が広島市交渉

 
6月
16()広島民商も
加入している広島市国保をよくする会の対市交渉がありました。

 広島民商からは、二本松副会長を先頭に17名の役員・事務局員が参加し、総勢で57名の参加という大交渉団になりました。

 広島市の側からは、三村国保年金部長以下5名が応対しました。



広島市に対する要望項目

  1. 国と県・広島市の国保会計への助成・繰入れを大幅に増やし、国民健康保険料を引き下げること。当面、一世帯一万円引き下げること。

  2. 生活困窮者等諸事情がある場合は正規の国保証を発行すること。
    また、条令で定める申請減免をしてない生活困窮者が多数存在します。減免制度を周知徹底するための具体的手立てをとること。

  3. 健康診断に対する市の助成を増やし、未然に病気を防ぎ保険給付の負担を減らす
    こと。


  4. 国保に傷病手当等を新設するための試算をすること。

  5. 国保や年金、医療など社会保障制度についての総合的な相談窓口をつくること。

 上記の要望項目に対して回答にたった広島市の三村部長は、

  1. 広島市としては、一般会計からの繰入を毎年のように増額するなど努力しているが、財政事情から国保料を引き下げることまではできない。
    国や県に対しては極力助成するようにお願いしている。

  2. 資格証明書の発行は昨年と横ばいで増やしていない。事情がある人については、1年以上滞納しても、短期の保険証を発行している。

  3. 健診の助成は毎年増額している

  4. 手当をすぐに新設することはできないが試算することはできる

  5. 相談窓口については検討する

と、回答しました。

 参加者からは「最低生活費しか収入がないのにどうやって国保を払うのか、教えてほしい」(民商 男性)

「年金がけずられるなか1万円も国保料が上がった。いったい何を考えているのか」(年金者 男性)

「息子がリストラにあった。収入がないのに国保に入ると20万円も国保料を払えという。これでは若い人は国保に入らなくなる」(生健会 女性)

 次々と高い保険料に対し、追及の声があがりました。

 そうしたなか、古田収納担当課長の「国保は相互扶助の制度で、みんなで応分の負担をしてもらわないといけない」という発言には、みんなの怒りが爆発。

「国保は社会保障だ」「広島市は国保の法律に書いていないことをなぜ発言する。広島市は法律を守らないのか」「そんな考えだから毎年保険料を上げて平気なんだ」との厳しい追及があり、「広島市としても高いことはわかっているので、なんとか低くおさえるために今後も最大限の努力をする」と、回答しました。

 また、「老人保険の手続きをした時、広島市は知っていながら3割負担を2割にする方法を知らせてくれなかった。生健会で教えてもらい、もう1度窓口に行って、2割負担にしてもらった。窓口の対応が不親切だ」 (生健会 女性)

「苦しくて払えないので相談に行ったが、分割で払うようにしてくれただけで、減免については教えてくれなかった」(生健会 女性)

の声に三村部長は「窓口での応対を納付の相談だけでなく、親切に制度の説明をし、総合的な相談窓口についても検討する」と、回答しました。

 国保をよくする会では、引き続き1万円の保険料引き下げと、保険証のない人をなくす運動を、強化することを確認して交渉を終わりました。

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