1999/1/05
FHPEXP や FHPBGN での私の発言に対してクレームが付いた、と平井さんからメールが来ました。「フォーラム側が不適切な発言と判断した」のではなく「会員から批判が来ている」という表現だった辺りにいろいろなものを感じますが、内容がかなり高圧的で、しかも「真意を聞かせろ」「ニフティに同報している」などという主旨の文言が散見されたため、不当なニフティサーブ除名処分の危険性を感じました。
その二日後、私はニフティサーブを退会しています。
1999/1/06, 1/8, 1/10
その後私は「私の発言の何処がどうまずかったのか」を尋ねました。当然、それが分からなければ態度の改めようがないからです。
それに対して平井さんは回答するものの、その回答がことごとくずれているわけです。「マナーだ」「社会常識だ」などの抽象的な説明が繰り返されるばかりで、私は自分の発言の何処をどう直せばいいのか理解できませんでした。
しかもその間、私は「ルールには従うつもりだし、実際に従っている」と何度も言っていたのですが、平井さんは「ルールに従わない以上、フォーラムの利用は断わる」と通告してきました。何故そういう回答が来るのかは全く理解できませんでしたが、ともかく、私がフォーラムに再入会することを禁止するという主旨だと理解しました。
1999/01/23
ここでローカルルールが大幅に改定されます。新しいローカルルールにおいて、特に注目すべきはローカルルール 8.3 です。
■ 8. 除名処分 1) フォーラムローカルルールの「 5. 禁止事項」のいずかに該当する行 為を行った会員に対しては、FHPGは所定の警告を与えます。警告を与 えられた場合は、真摯にこれを受け止めてください。 2) 前1項に基づき所定の警告を与えてもなおかつ、前項に該当する行為 を繰り返した場合、FHPGは当該会員をフォーラム除名処分とします。 3) 前1項に係わらず、FHPGが会員として好ましくないと判断した場合は、 なんら通知または催告することなくフォーラム除名処分できるものと します。
要するに、気にくわない会員は勝手に除名できるというルールです。これはおそらく私のために作られたルールだと思います。私がローカルルールに違反したことは一度たりとも無いわけで、しかしながら平井さんは私を追い払いたかったようですから。
のちに、マネジャーはこの条項の制定の動機について以下のように語っています。
ただ、最近はマネージャーへの風当たりもきついので、きちんと「警告なしに除名する可能性」もルールとして明示しておかないと訴訟問題に発展することだって考えられるわけです(この辺りになると確率的には無いに等しいくらいかもしれませんが)。
気にくわない会員を勝手な理由で除名したときに訴訟問題に発展するのを封じるため、と言うことですが、結果として訴訟問題に発展する寸前のところまで行ってしまったのは皮肉だとしか言いようがありません。
2/6
平井さんの 1/10 のメールを私が読んだのは 2/5 のことです。その中で「ローカルルールを改定する」旨の記述があったのですが、私は「ご利用をお断り」されているのでそんなこと言われたって読めないじゃないか、と主張したところ、「ルールを守れない以上ご利用をお断りする」というのは「ルールを守らないならば」という意味で、現時点で利用禁止しているわけではない、という旨の説明を受けたので、入会してお知らせを読みました。フォーラムが利用できると言うことでしたので、ついでに会議室も読んでいます。
ローカルルールを読んだ私の感想は、「これは私への嫌がらせだ」というものでした。内容と言いタイミングと言い、そうだとしか思えなかったのです。ちなみに今も思っていますが。
と同時に、会議室を読んだら会議室に発言したくなりました。特に FHPBGN の FAQ に関してコメントしたくて仕方なくなったのです。なにしろ「ツッコミ歓迎」とか言っていて、しかも見事なまでにつっこむべきところがあったからです。私自身、フォーラムでの発言を一ヶ月以上も(不当に)禁止されているような状態でしたから、当然、フラストレーションがたまっていました。
しかしながら、未だに私の発言の何処がどう悪かったのかという点についてはいまだ具体的な回答が得られておらず、新ローカルルールは 8.3 のアレですから、私が会議室に発言すれば、即除名される可能性もあると考えられました。
そこで私は一計を案じ、発言を SYSOP 宛てメールの形で送付することを考えました。
と言っても、これは私独自の思いつきというわけでもありません。実はかつて FMHP では「質問の回答は SYSOP 宛てメールで送る」という事が行われていまして、そこからヒントを得ています。
こうすればローカルルールに反することもなく、また、送付したメールを例として私の発言の直すべき点を指摘してもらえる可能性が高いと考えたのです。また、メールの形であれば発言削除等の措置も全く必要ありませんから、スタッフの手を煩わせることもないでしょう。全く問題ないと考えました。
そんなわけで、私はこれを実行に移しました。結果的に、FHPEXP と FHPART あわせて4通、FHPBGN で14通の SYSOP 宛てメールを送付することになりました。FMHP では何もしていません。
1999/2/9
次の日、平井さんから「アクセスを拒否した」旨の通知を受け、同時に FHPBGN, FHPEXP, FHPART, FMHP の4フォーラムにアクセスできなくなりました。具体的には、GO FMHP などと実行すると「このIDでのご利用はご遠慮いただいております」などのメッセージが表示され、フォーラムに全く入れない状態になりました。
ちなみに、これが除名処分なのか否か、ローカルルールのどの条文に従った処分なのか、と言った点についてはいっさい説明がなく、単に「重大な運営妨害なのでアクセスを拒否しました」という旨を通告してきただけです。
ここで重要なのは、この除名処分に事前通告が全くなかったと言うことです。当然ですが、ここで除名処分ではなく「以後このようなメールは送るな」という注意なり警告なりがあれば、私はそれに従いました。
もう一点、重要なことがあります。実はメールを受け取った本人であるかわはらさんは、これが除名処分に相当するなどとは微塵も思っていなかったということです。その証拠に、かわはらさんは14通のメールに対し、「以降は誤りを訂正するのではなく、より良い回答を発言する形にして欲しい」と言ってきたのです。除名処分が発動されるなどと予想していれば「以降」などという言葉は出てこなかったでしょう。
余談ですが、私はこのかわはらさんのメールで初めて「私の発言の何処がどう問題なのか」という問いに対する具体的な回答を得たのです。これが除名処分と同時であったことは皮肉以外の何でもないでしょう。
もちろん私はこんな除名処分には全く納得できなかったので、反論しました。特に「アクセス拒否されてもメールは送れるので、アクセス拒否は防御策でも何でもなくて単なる嫌がらせだとしか思えない」という反論には説得力があったと思います。もちろん私は嫌がらせのためにメールを送ったわけではありませんでしたから、これ以上のメールを送るつもりは更々ありませんでした(送るつもりがあったなら、実行できました)。
それに対し次の日、平井さんから「メールの着信拒否を設定した」旨の通知が届 きました。
以上が除名に至る経緯です。