除名墓場

FMHPGの歩き方

FMHPG の現状

諸々の事件の後、FMHPG は大きく変わりました。最大の変化は、技術的な誤りを指摘できるアクティヴ会員が大勢去ってしまったことです。誤った知識を教える会員がいても、それは放置され、改められません。

たとえば、あるスタッフが FHPBGN 6 番会議室 #1123 でこのように発言しました。

(まあ厳密に言えば、そもそもTABLE要素の中にはTBODY要素(開始タグ必須)が 必要なんですが(^^;)

すると、別の会員からこのようなコメントが得られました。

どのHTMLの話でしょうか。HTML3.2まではそもそもTBODYなんてないしHTML4.0ならTBODYは開始、終了タグとも省略可能ですが。もしかしてXHTML1.0ですか。

そして、さらに別の会員

実は XHTML1.0 は tbody 要素を必須としているわけではないのです。

<!ELEMENT table
     (caption?, (col*|colgroup*), ((thead?, tfoot?, tbody+)|(tr+)))>

ですから XHTML1.0 でも <tbody> タグのない table はあり得ます。ただし、<tbody> タグが無い場合、HTML4.0 では開始タグ終了タグの省略された tbody 要素があるとみなされるのに対し、XHTML1.0 では tbody 要素そのものが無いとみなされる事になりますので注意が必要です。

おや、ちゃんと誤りが指摘され、そこから議論が発展しているようですね。

ところが実は、これらのコメントは FHPBGN の当該発言にコメントとしてつけられているわけではありません。FMHPG 内部の発言ですらありません。これは FPROGPRO の 17 番会議室の発言です。

FPROG は会員の判断を尊重してくれる所で、批評・批判の自由は良く保証されています。かと言って某フォーラムのように名誉毀損すれすれの発言が飛び交う訳でもありません。大変たいへん素晴らしいフォーラムだと思います。断言しますが、私がこれだけ酷い目に遭ってもニフティを退会しないのは、ひとえに FPROG が存在しているためです。

少し話が逸れましたが、FPROG では他フォーラムの発言を見てきた会員が感想を述べるのも自由です。その発言に対してコメントをつけるのもまた自由です。そんなわけで、FMHPG での発言(主に回答)に間違いがあった場合、FPROG で訂正されることがままあります。ですから、FMHPG で質問する方は、FPROG にも入会しておくと、誤った知識を吹き込まれる危険をある程度回避できるようです。

もっとも、あまりにも馬鹿馬鹿しい誤りは誰も指摘しなかったりします。

たとえば、FHPBGN の 6 番会議室に「プルダウンメニューがうまく動かない」というような質問が寄せられ、それに対してこのような発言があったようです。

>例えば次のように記述しておられます。
> |<SELECT>
> |<OPTION SELECTED>1
> |<OPTION>2
> |<OPTION>3
> |</SELECT>
>
>私のホームページの「ホームページ作成・応用編:3.入力フォームの活用」
> http://www.netwave.or.jp/~kurihara/hometext2/home1-3.html
>をご覧頂ければお分かりになると思いますが、数字を選んだ結果の値をサーバに
>送るVALUE属性の指定が抜けているためです。
>
>次のように修正すれば良いと思います。
> |<SELECT>
> |<OPTION VALUE="1" SELECTED>1
> |<OPTION VALUE="2">2
> |<OPTION VALUE="3">3
> |</SELECT>

こんな発言が少なくとも数日間は放置されているようです。FPROG で話題にするほど面白い話でもないので、こんなのは誰も訂正しません。

念のため解説しておきますと、option要素の value 属性は省略可能で、省略時には option 要素の中身が値として使われます。参考までに、RFC1866 の該当部分を引用しておきます。

    VALUE
            indicates the value to be returned if this option is
            chosen. The field value defaults to the content of the
            <OPTION> element.

これは HTML2.0 の仕様ですが、HTML3.2 でも HTML4.0 でもこの仕様に変更はありません。現に NN や IE はそのように動作します。つまり、もとの質問者の記述は正しいものであり、回答者の提示したような修正は不要なのです。トラブルの原因はもっと別の所にあるはずです。

つまり

結論をはっきりと言えば、残念ながら、FMHPG で寄せられた回答は信用できません。その上、誰も嘘を訂正できません。これが FMHPG の現状です。

間違いに気付き、それを指摘する人は、善意でやっているのです。誤りを指摘する側は正しい知識を持っていますから、指摘しないことによって不利益を受けたりはしません。無理に指摘しなくても良いのです。「また嘘を教えているな」と鼻で笑い飛ばし、そのまま放置することも出来るのです。それでも指摘するのは何故でしょうか。

それは、嘘を教えられる人が、嘘を信じ込んでしまう人が気の毒だからです。多くの人に正しい情報を知ってもらいたいからこそ、わざわざ時間を割いて発言を書き、指摘するのです。

そして幸いなことに、どんな場所にもこういった親切な人はいるものです。だから誤りは正され、時には激しい議論を経て参加者の認識を改め、知識を高めてくれるのです。少なくとも、昔の FMHPG には大勢いました。内田さんがそうですし、えむけいさんがそうでした。岡橋さんもいました。ところが、今の FMHPG にはそういう人が誰もいないのです。

理由は言うまでもありませんね。ちょっとジョークを交えて誤りを指摘したりすると「雰囲気を乱した」「運営妨害だ」などと言われ、挙げ句の果てには除名されるのです。無理に誤りを指摘して酷い目に遭う必要はありません。刑事さんの言葉ではありませんが、そんな連中の管理するところと無理に関わり合いを持つことはないのです。あっさりと見切りをつけるだけです。

それによって不利益を被るのは、何も知らない初心者です。意欲的に正しい知識を学び、身につけたいと思っている人々です。

除名に至る前の段階で私はこのような事態を予想し、これを回避すべく意見を具申していたのですが、件のマネジャーはそれを「運営妨害」だと言い、斬り捨てました。

そして、ルールを無視した強引な除名処分が、悪夢の引金になってしまいました。

多くの会員が除名処分に疑問を差し挟み、異を唱えました。その多くは、私と同じような危惧を持つ方々だと思います。

しかし残念なことに、管理者にそれを聞き入れる度量と見識はありませんでした。FMHP の 18 番会議室、FHPEXP の 18番会議室、そして FHPEXP の 19番会議室で見られたのは、会員の意見はただ聞くだけで右の耳から左の耳へ、反省の言葉も口先だけ、というマネジャーの態度です。多くの「指摘する側」の会員は半ば怒り、半ば呆れ、次々にフォーラムを去っていきました。その結果が、先に挙げたような現状です。

たった一人の不見識な管理者のためにフォーラムの価値は低下し、同時に、多くの初心者が目に見えない被害を受けているのです。これは大変悲しいことだと思います。残念でなりません。

最後に

私はもう二度とあんな目に遭いたくありません。他の誰も、私のような目には遭いたくないでしょう。会員をあんな目に遭わせることがない、という保証がない限り、おそらく、このフォーラムの現状が打破されることはないでしょう。

そして FMHPG を利用する方は、FPROGORG の「ROM墓場の声」や FPROGPRO の 17番会議室、通称「敷居」などもチェックしておくと幸せになれる可能性があります。


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水無月ばけら, MINAZUKI Bakera
e-mail: bakera@star.email.ne.jp