除名墓場

除名墓場について

除名墓場には、FMHPG除名事件に関するリソース群がばらばらと置かれています。

FMHPG除名事件とは

私はニフティサーブの FHPG(ホームページづくりのフォーラム)FMHP(メンバーズホームページフォーラム) において、全く同時に除名処分を受けました。

フォーラムマネジャーの説明に拠れば、その理由は(FHPGに対する)「重大な運営妨害」との事でした。しかしながら、この除名処分には多くの問題が含まれていました。

のちに除名処分は撤回されましたが、私はフォーラムマネジャーに対して謝罪と慰謝料の支払いを要求しました。

私が慰謝料を要求していることをはっきりと明言しておきます。日本の民法では損害賠償は金銭によって行うのが大原則であり、名誉毀損に対する謝罪広告などはあくまで補助的な手段に過ぎません。債務不履行、不法行為によって損害を受けた者が金銭の支払いを求めるのは当然のことであって、恥ずべき事は微塵もありません。

なお、「FHPG および FMHP」では長いので、両者を併せて「FMHPG」と呼ぶことにします。ちなみにこの呼び名は、FMHP の 18番特設会議室で陽子さんが使ったものです。

マネジャー側は当初「除名は正当だった」と主張し続けていましたが、ニフティが FMHP の除名が不当だったことを認めたため、FMHP の除名が不当であったことは認めました。しかしながら、記録に残る形での謝罪は行わず、FHPG の除名は正当なものであったと主張しています。

除名墓場の意義

16日に行われた会談に際し、フォーラムマネジャーは「運営妨害と判断したのは正当だった」と一貫して主張。ニフティも「マネジャーには広範な裁量があり、運営妨害という判断は必ずしも不当とは言えない」と主張しました。

それに対し私は「運営妨害という判断は誤りで、不当である」と主張。さらに、「そちらが運営妨害だと主張するのなら、私としては生のメールのやりとりを全て WWW 上で公開し、実際に多くの人に読んでもらって運営妨害かどうか判断してもらいたい」と主張しました。それに対し、ニフティ側は WWW での公開を拒否しましたが、折衷案として FHPG のデータライブラリに収録するという方向で検討中です。

除名事件は解決の方向に向かっていますが、私はこの除名事件の記録を残す必要があると考えます。

名誉回復

一つは個人的な理由です。私はこの除名処分は不当であり、運営妨害の判断は誤りだと考えています。しかし、マネジャーはこの判断が正しいと主張しています。このような形で争点が残った以上、より多くの人に資料を見ていただき、どちらが正しいのかを個別に判断、あるいは議論していただくことが、私の名誉回復に繋がると考えます。生メールの WWW での公開は拒否されてしまいましたが、その代わり、公開して差し支えない資料は可能な限り公開し、前後の状況等も可能な限り公開したいと考えます。

マネジャー側が「運営妨害との判断は正しかった」との主張を取り下げれば、話はまた違ってきますが……。

学術的価値

それからもう一つ、純粋に学術的な資料としての価値です。ネット上の強制除名処分について議論することは有益であり、多くの人に議論のタネを提供することには意義があると考えます。特に、この一連の事件にはいくつかの法的な争点がありますから、法学の分野での議論に役立つでしょう。

現代市民社会における「情報」の意義

さらに、この類の情報が現代市民社会に有益、むしろ不可欠であることを述べておきます。

資本主義の競争原理において、消費者は「より低コストでより品質の高い商品」を求めることになっています。この原理が機能するためには、消費者が正しい情報を手に入れなければなりません。誇大広告などのニセの情報によって、あるいは本来知らされるべき情報が隠されることで、市民は商品の品質を誤って判断し、正しい比較考量が出来なくなってしまいます。その結果、誇大広告や情報隠しによって競争原理は破られ、消費者は不当に高価で低品質な商品をつかまされてしまいます。

当然ですが、ニフティサーブのフォーラムも一つの商品であり、フォーラムマネジャーは商品としてのサーヴィスを提供します。そのサーヴィスに関するトラブルとそのアフターサポートに関する情報を、消費者は手にする権利があります。

もっとも、その情報が有益であるためには、情報が「正しい」ことが前提条件です。今回の事件に関しては、「メール14通の送付が運営妨害にあたるか否か」という価値判断を含んでいる事に注意してください。私は運営妨害になどあたらないと思います(相手の対応に業を煮やしてビデオデッキを送りつけたとしても運営妨害にはならないと思うくらいです)が、この点に関してはまた別の見方もあるでしょう。

私は出来るだけ内容が公平になるように努めるつもりですが、このサイトは一方当事者であるこの私が勝手に作っているものですから、その辺りは多少差し引いて判断したほうが良いでしょう。

技術的な注意点

この辺りのリソースは概ね ISO-2022-JP で符号化されています。マーク付けは XHTML1.0 のドラフト仕様先取りです。レイアウトには CSS2 を使っています。要するに割と最先端な仕様に従っているので、古いブラウザでは全く見えないかも知れません。


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水無月ばけら, MINAZUKI Bakera
e-mail: bakera@star.email.ne.jp