西 日 本 G T
参戦レポート
3月23日Mサーキットで開催されたGT選手権を、山口の視点からレポートしたものです。
昨年11月のDTMによる12時間耐久、今年2月のコブラ1000+500ラップ耐久とスケール指向の強いレースが続いていましたが、流石にMサーキットのメンバーもフラストレーションが溜まっていたらしくレースのお題は現代GTとなりました。
昨年8月の夏耐久でも次回現代GTとテーマが決まっていたのでそれを先取りしたもの。また、DTMで懲りたので室内も無し、ウィンドウは裏から塗り潰してもよろしいとこれまた随分とコンペティションよりの車両レギュレーションとなりました。
車種はTS020,R390GT1,911GT1,SUPRA,SKYLINE,NSXなどですが市販車ベースの場合ウィンドはフィルム化可と言うことになりました。
車両準備
このお題で何を準備するか?コブラ耐久のアフターミーティングで 山口:「カストロール・スープラをリペア中なんだけど。」 鈴木選手:「絶対不利ですよ。R390にしましょう!」
…騙されました!
98年3月にMサーキットで開催された全日本用のR390GT1のボディーが2枚あるからこいつをリペアしちゃえ!全日本に出た青のカラーリングのは置いといてその前のリハーサルレース時の黒と蛍光グリーンのを塗り直すことに決定。
ボディーの補強については作年の夏耐久でいゃと言うほど思い知らされていますのでコブラの時と同様しっかり補強することにしました。
今回はコブラより平均スピードの高いGTでスプリントレース、また今年の夏耐久にも使っちまおうって魂胆。特にぶつけて割れるフロントとライト回りとボンネット上部をシューグーで固めました。
古い塗料の剥離もしなければなりません。ミニ4時間耐久の時、渡辺さんに鍋で煮る方法を伝授頂きましたが、今回は各部品を剥がす必要があるので従来どおりクレオスの薄め液をかけて弁当パックに一晩漬かってもらい、歯ブラシでゴシゴシこすって、剥がしました。
それではカラーリングはどうするのか!ガルフGT40の栄光に包まれたカラーがエエっ!これこれ!塗装パターンもシンプル。
マークやステッカーの類はインクジェットプリンターで透明シールにプリントアウト、特別な物はいらないけれど、シールの厚みはなかったことにしてもらわないといけません。実車だったら厚さ1pのステッカーだろうなぁ。
今回は内装省略可のレギュレーションだったのですが、やはりモデラーの性、パネルと人形を載せてしまいました。加えてエンジン部品やセンターコンソール、ボンベなぞ見ているとドンドン載せたくなって、サイドウェイト無しで170gの仕上りとなりました。
行 程
呉への行程はいつものとおり、午前5時20分起床、家族を起こさないように朝食を取って5時40分出発。家から港まで12qの行程をナップサックに車両やコントローラ、デジカメなど詰め込んで背負いバイクで行く。春とは名ばかりまだまだ寒い。早朝なので約25分で到着。午前6時45分発のフェリーで呉へ。8時40分呉港着、沖本さんに出迎えてもらい9時にMサーキットに到着しました。
準 備
サーキットに到着し、期待に胸膨らませてコースイン。新品の穴無しフォックスの威力や如何に? …アチャッ? …遅いわ! 重いけん? 内装一杯積み込んで重心が高いけん?
どうも加速が鈍いのはそれだけでもないみたいでタイヤがスリップしているみたいな印象。
今更ここでジタバタしても始まらない。開き直るしかないけど,冷静に分析すればドベにならなきゃ上出来だよなあ。
エントリーは7人でした
正木さん :カストロールスープラ
沖本さん :ロックタイトスカイライン
堂野崎さん:トヨタTS020
小松さん :ピュアモービルNSX
竹内さん :タカタ童夢NSX
鈴木選手 :ポルシェ911GT1
山口 :GulfR390GT1
毎回のレースの楽しみの一つに鈴木選手の車作りに対する誹謗中傷がありますが、今回は素晴らしかったです。
附属の純正デカールをちゃんと貼ってクリアコートもキチンとされておりました。ウィンドウは塗り潰して室内は無い仕様でしたが、プレーンで清潔感のある仕上りでした。一言だけ言わせてもらえばラインに墨入れして頂きたい。モデルがグッと引き締まって個性が出ます。
予 選 (5分×7ヒート)
予選は1コース5分間の周回数合計により順位決定。まずは3コースから。
フリー走行でいろいろループ前で絡みそうなので2,4,6コースが本来のスタートラインから1,3,5コースはそれより3b後からのスタート。スタートしてみると …やっぱ遅いわ!
ずっと耐久ばかりやってきたのでその走りが染みついてコーナーで引く、でもよくよく考えればたった5分間では相手がミスする確立も少ないし、ミスしてくれなければ全然上位の可能性もない。そんな事を考えているとこっちがコースアウト。加えてモーターの熱ダレは予想以上で急激に遅くなります。
結果は213周で7人中6位!上位4人とはトータルで20〜30周も差をつけられて明らかにセッティングの失敗でした。
アハハッ、こんなもんでしょ!やっぱり!
ガッカリ!
決 勝 (3分×7ヒート)
決勝は1ヒート3分で順位をそのままポイントに換算して決定。予選の順位順にコース選択するので、トイレから帰ってみると竹内さんに「4コーススタートかマーシャルでスタートかです!」とのこと
マーシャルでスタートしても4コースから入るからいずれにしても6ヒートをぶっ通しで走らなければならず、モーターにも人間にも不利。
またまた、チェッ!でもその為の予選じゃろがね。
それでは4コースからスタートこいつは順位戦なんだからコースアウトミスをしない事が上位のポイント獲得の条件とは思いつつ、予選のレベルを考えれば4位がいいところ、余程のアクシデントでも無い限りは結果は見えておりました。
4→2→1→3→5→6コースの順で4位2回、5位3回、6位1回、トータルでもやっぱり6位、ほうじゃわいねぇ今日の出来では!(出来が良かったことなんか無かったろがね。)
全体の結果は鈴木選手が予選・決勝とも1位、2位は予選3位から一つ上がって小松さん、3位は予選トラブルで5位だった沖本さんが2つ上がりました。4位正木さん、5位堂野崎さん、6位山口、7位武内さんでした。
頂上対決(4人による3分×2ヒート)
時間がまだ、十分あるので頂上対決と称して上位4人の3分2ヒートの裏決勝が実施されました。堂野崎さん、竹内さん、山口はマーシャル。鈴木選手1→4コース、小松さん2→5コース、沖本さん3→6コース、正木さん4→1コース。着順でもラップトータルでも沖本さんが1位、2位鈴木選手、3位小松さん、4位正木さんでした。沖本さんは予選から尻上りに好調になり頂上を極めた格好になりました。
個人的反省
本拠地の松山ミルキィウェイではなかなかレースを開催できない状況が続いております。呉Mサーキット開催の大きなレースが今のところメイン。ホームじゃないので毎週行って調整なんてできないので勢いボディーのモデリングに偏っています。本当はシャシーセッティングにもっと力を入れるべきなんでしょう。
裏決勝が終わったのが3時半、沖本さん、正木さん、小松さん、鈴木選手の各車を順に走らささせてもらいました。どの車を取ってみてもR390より遥かに走らせ易くコーナーで早くからコントローラを握れます。
どこが違うのか!皆さんH型の上下ロールは非常に少なくリジットに近い感覚でした。自分の車が大きなお神輿担いでいるみたいなのと対照的。毎週、Mサーキットに通えるならいろいろやってみるんだけど。
夏耐久は同じGTですがウィンドはキットのもので内装も作るという方向で話は纏まりつつあるのでセッティングに悩まなければならなくなりそうです。(←どんな車でどんなレギュレーションだって同じよと内なる声は言っております。…セッティングの稚拙さをごまかすんじゃないとも。…小松さんのシャシーを見ろ!とも。)
よし、夏耐久は今のR390のシャシーを煮詰めて超速のスケールモデルを目指すぞ!
(←むずかしい!)
by 松山ミルキィウェイ 山口 隆太郎
デュアルレポート
西日本GTピットレポート? 鈴木 武尚
どうも、山口さんからは"すずきのたけたけ"とか沖本オーナーからは"スロットあほあほ星人"等と毎度ひどい言われようの"Mサーキット随一の負けず嫌い王の鈴木です。
いつもは、山口さんにレースレポートをして頂いておりますが、"たまには違う人がレポートを"との沖本オーナーの一言で何か書かないといけない羽目になってしまったのです。まあ、全体レポートは結局山口さんに書いて頂ける事になったし、気楽に行きたいと思いますが、果たしてまともなものになるのやら、とほほ…
何はともあれ、今回の西日本がGTになったのも、元はと言えばおどうべん(堂野崎さん)が
"やっぱGTはかっこええな〜"、"Mサーキットの歴史はGTから始まったんだよな〜(注 開設初年度でGT/F-1での全日本をやったのです)"、"そういえばしばらくGTやってないよなあ"、"トヨタのTS020また作りたいな〜"と言い始めたのがきっかけで、それに小松さんの"ぼくもGTはやった事が無いんですよ"の新事実発覚もあって、沖本さんが"今年はGT元年だ〜!"となったのです。
山口さんも薄々は感じているとは思いますが、MサーキットのGTとは、速さを求めるあまり、時にはボディー、モーターを1日、いや最悪1ヒートでお陀仏さんにし、曲がったシャーシの修正とボディー製作に明け暮れ、日々消耗していくという、ある意味非常にストイックなスロットの楽しみ方なのです。
まあ、レース当日まで皆さん壊した事壊した事、おどうべんは新車のTSを一瞬で"半壊だー"するし、小松さんは新車のNSXをバンクから"発射カタパルト〜"してしまい、正木さんは"常に全開にぎりっぱ〜"のもとヒート毎に違う車で走っていたり、各言う私もレース前週に新車のポルポルを真っ二つ〜にしてしまっているのですよ、はっはっは。
そんな中、シューグーでボディーを裏から固めた沖本さんと竹内さんは、どんなクラッシュがあっても、"壊れてない〜 (髭剃りのCMの切れてない〜の口調で)"と頑丈さを見せ付けていましたが、竹内さんは一言 "お・も・い"って言ってました…。
そんな状態でレースに突入して行く訳ですが、皆さんシャーシが曲がっちゃってて車検に通らないんですねこれが。1mmクリアランスが車検の項目であるのですが、おどうべんのTSなんか前後左右で車高が全部バラバラになってしまっているし…、沖本さんは3回ぐらい車検やり直しになるし…。
小松さんもやっと車検に通って"僕車検なんて受けるのここに来て初めてですよ〜"と何故かレース前に車検で異常に盛り上がってしまったのです。(やっぱり普段から車検は厳しくしておかないといけませんねと思った鈴木です。)
本戦の模様と結果は山口さんのレポートで楽しんで頂くとして、今回のレースはバンプロ製Newグルーに翻弄されたレースだった様です。このグルー、今回が初めての使用だったのですが、これまでのパーマ製グルーの濃さでコースに塗ると、とんでもなく硬いんですね。ジッポオイルで拭き取ったのですが、それでも硬い…。その為、幅の広い車は走行抵抗が大きくなりすぎてしまい、幅の狭い車両の方が調子が良いという普段とは逆の路面状態となってしまった様です。いつもは、R390で全開走行をする正木さんでさえ、スープラに変更したぐらいですから。私もリアタイヤを細くして対応したのですが、GT-1クラスは今回厳しかったですね。山口さんに"車種はR390しか無いでしょう"と薦めてしまった手前、まずいな〜とは思ったのですが、"鈴木に騙された!"って本戦レポートには書かれるんでしょうね。山口さんごめんなさい、夏耐はちゃんとした路面にしますから、これに懲りずにMサーキット通いを続けてください!
TOPへ レポート目次へ