「DAWN OF THE DEAD」をみました。2004年現在。リビングデッド(ゾンビ)シリーズ(?)の最新作です。
 これがまぁ、えらい怖くて面白いです。基本的にはリメイクなんですが、ゾンビの定義がかなり変わっていて、今までのゆっくりとした動きのゾンビは本作では激しく走ります。旧作のゆっくり迫りくる恐怖とはまた違ったゾンビは従来にはなかった恐怖を生み出しています。うぉ!まるで暴徒と化した民衆みてぇ......なんだか映画「ブラックホークダウン」で墜落したブラックホークに向かって走ってくる民衆を連想しちゃいましたよ。
 でも、ゾンビの定義が変わったとはいえ、「世界が破滅していく中で生きる人々」を描いたオリジナルのテイストを残したよいリメイクでありましたのでおすすめっ!
 というわけでゾンビつながりで今回は、昔よくやった変則サバイバルゲームルールをご紹介しちゃいます。題して「ゲーム オブ ザ リビングデッド」

 用意するものは普通のゲーム装備にくわえてくじを人数分だけ。あ、ゲームはハンドガン戦のほうが盛り上がるのでハンドガン(コッキングハンドガンだとモアベター)のほうがいいかなー

 くじはだいたいゲーム参加者の1割くらい「あたり」を混ぜておいてください。参加者が全員くじを引いてこれで準備はokです。
 重要なのはこのくじの結果は本人だけがわかっていて、他の人にはわからないようにすることです。このくじに当たった人はゾンビウィルスの感染者となり、いずれゾンビになってしまいます。でも、くじに当たった人は自分がゾンビウィルスに感染してしまったことは心の中にしまっておいてください。

 で、ゲームスタート。とはいっても、フィールドになんとなく散らばってゲーム開始です。今のところははっきりとしていませんが、このフィールドには人間に混じってゾンビウィルスに感染し、いつゾンビになるかわからない恐ろしいウィルス保菌者がひそんでいるのです。
 ころあいを見て、ウィルス保菌者は人間を襲い始めます。襲うといってもその辺はサバイバルゲーム形式で(笑)。
 ゾンビに撃たれてしまった人間はゾンビウィルスに感染したということで、ゾンビチームにその場で編入されます。そして彼もまた人間を襲っていくのです。ゾンビを永遠の眠りにつかせる方法はひとつだけ、エアガンで倒してやるしかないのです(もちろんこの辺もサバイバルゲーム式で)。
 ちなみに、人間がゾンビと間違えてしまって人間を撃ってしまった場合は人間はゾンビとなってしまいます。

 そして、ここがこのゲームの肝なんですが、マーカーは一切使わず、敵味方はまったくの自己申告制となります。つまり、隣人がまったく信用できないわけです。
 そうした疑心暗鬼のフィールドの中でゾンビウィルスに感染した人がだんだん増えていくのです。

 このゲーム、はじめてみるとわかるんですがゾンビを殲滅できる可能性はほとんどありません。そして、プレイヤーの人間性がものすごくはっきりでるゲームでもあります。
 前線に一度いったやつが信用できなくて味方同士で銃の構えあいになることなんかは序の口、前線にゾンビを倒しにいってヒットしたやつが何食わぬ顔で後退してきて人間を突然攻撃するなんて極道プレイ、こわくなっちゃって人間ゾンビかまわず怪しいやつはみんな撃っちゃうやつなどまさに地獄絵図ですな。
 人間側の誰かがまわりの「人間だと思った人」に声をかけ、防衛隊を組もうとするのもよくある戦法ですが、実際人数が多ければ多いほどその中にゾンビが隠れている可能性もあがるのでたいていひそかにゾンビが入り込み、人間の防衛隊は崩壊してしまいます。このへんはまさに映画と同じパターンですな。

 私たちがプレイしたときには最終的に「人もゾンビもまったく信用しないですべての人を2回ぶっ殺す!(この方法をとればたとえ相手が人間でもゾンビになり、そしてその直後に死亡してしまうからです)」という血も涙もない生き方をした人しか生き残れませんでした。  相手を必ず2回撃てば死ぬ。しかし、人間かもしれない人に貴方は銃を向けられるのでしょうか?そして、貴方は非人道的な方法で生き残るのか、それとも人間として戦うのか?
 そんな思いと生き様が錯綜する近未来パニックサバイバルゲーム!(笑)

 明日生き残るのは貴方だけかもしれない。
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