マルシン


アクションに徹したガスガン



 マルシンから発売された「UZIガスオペレーションモデル」はある意味それまでのガスガンとは全くコンセプトの違ったモデルであった。この銃は「ボルトを後退させカートリッジを排莢させる」のと「弾を発射させる」のと2つのガスオペレーションを使って銃をリアルに駆動させようとした野心作であった。現在のブローバックガスガンなどと違うのは「駆動用ガスはBB弾を発射するためには使わず捨ててしまう」という贅沢なオペレーションシステムであった。
 このガスオペレーションモデルは同社のM1カービンに続くガスオペレーションモデル2作目でセミオートのみだった前作に比べセミ・フル切り替えという画期的なモデルであった。当時、東京マルイも排莢するガスガンを企画していたがまだ発売には至っていなかった(また、東京マルイのはボルトがきちんと駆動する物ではなかった)。排莢するガスガンはおそらくこれが最初のモデルだろう。
 この銃はガスを入れるところが2つある。ハンドガードの部分とストックの部分二つにガスタンクを持っていた(写真はブローバックのガスををエアタンクで駆動している)。
 トリガーを引くと後部のガスを使用してBB弾が発射され、さらに勢い良くボルトが後退する。エジェクションポートから勢い良くカートリッジが排莢される。
 反動!そして勢い良く飛ぶカートリッジ!大迫力のエアソフトガンである!

 ただし、このエアソフトガンは致命的な欠点を持っていた。
 パワーが「全く」と言っていいほど無いのである。調子悪いときなんかカートリッジのほうが遠くまで飛んでいく....
 「発射機構はおまけですよ!」なんて声が聞こえてきそうなくらい弾の飛ばないガスガンだったがカートリッジだけは良く飛んだ(ジャムもほとんどなかった)。



背筋がゾクゾクするようなこの排莢具合をみてくれぇ!