マルゼン![]() 時代の反映者 ![]() しかし、エアソフトガンの「KG9」はサバイバルゲームブーム黎明期のエースだった。そして彼は時代と共に機構をかえていった時代の反映者であった..... このマルゼンシリーズはコッキング式で薬莢が(手動で)排莢するアクションを採用していた。装弾数は30発。発売当時はこのアクションが評判ではあったが、サバイバルゲームで使われるようになるとかえって薬莢が邪魔になり、またエア漏れを防ぐ意味でもこの機能を殺してケースレスにするカスタムが流行した。 KG9はマルゼンコッキング3兄弟(ライアットショットガン、MINI−UZI、KG9)の2番手として発売され、多くの人のメインウエポンとして使われていた。3兄弟の中でKG9は一番頑丈で、カスタムに優れていた点と小型で小回りがきくという点を買われ、3兄弟の中でも最もメジャーな銃となる(実銃はマイナーなのにね)。 全盛期にはSS−9000(当時のUX−9)の好敵手といわれ、ポンプアクション、ケースレス化したKG9は近距離戦の帝王の座を欲しいままにしていた。 しかし、栄光の座はそれほど長くは続かない。現在の銃の主流ともいえるガスフルオートが参入してきたのだ!連射性ではガスはコッキングの敵ではない。また、このころからケースレスは当たり前になり、わざわざケースレス加工やポンプアクションの加工をしなければならないKG9は時代から遅れ始めた。 ここでマルゼンはKG9のポンプアクションモデル「KG9SP」を発売した。しかし時すでに遅く、時代はすでにガスの時代へと走り始めており、ポンプアクション自体が時代から遅れ始めていて、ゲーム場からKG9の姿は急速に減りつつあった。 ゲーム場からほとんどKG9が消えたある日、突然彼は復活した!しかもセミオートガスガンとして!しかし、残念ながらシステム自体は同社のハンドガンそのままであり、ハンドガン程度の性能しか持たないサブマシンガンに活躍の場はほとんどなく、帝王の座どころかメインウエポンとしても心細いものだった。一応ハンドルを回すだけで連射が可能になるシステムも搭載していたが、その連射システムも心細い物だった。 さらに彼は時代に合わせて生き残ろうとする!今度はガスフルオートガスガンとして登場したのだ!しかし、残念ながらフルオートへの転換もやや時代から遅れて出てきた感があったため一時代を築くまでは至らなかった。 そして、これくらいじゃへこたれない!そのあとはブローバック式フルオートガスガンとして復活した。小気味よいリコイルと見慣れたフォルムは「やっぱKG−9だぜ!」といいたくなる。 KG9はこれで消えてしまうモデルなのだろうか?何度も機構を変え第一線に復帰しようとしたエアソフトガンである。もしかしたら今度は電動ガンとして復活するかもしれない!現にこの文章を書いてからもう一度彼は進化した。実はブローバックガスガンの項目はあとから付け足したものだ!(インターネットって便利だ!) 今度はなにをやってくれるんだ!KG−9!そして今一度!栄光を取り戻せ! ![]() |