官軍イベント その10
東京都日野市「日野新撰組祭り」


 毎年「サッカーのアウェイ戦」なんて書いていた新撰組祭りですが、我々の活動の成果なのかそれとも一般の官軍の認知度が上がったのか、数年前と比べると沿道の皆さんの雰囲気がかなり変わってきております。

 昨年あたりから「ああ、あの人たちが官軍だよ!」とか、「おお!かっこいいじゃん」とかいろいろな声が聞こえるようになってきた我々ですが、本年はリエナクトメント的な演出もいろいろと変えてみております。
 いっとうはじめのアトラクションは新撰組に切り込まれて無様に逃げ出すような展開なのですが、後半のアトラクションでは近代的な様式の調練や後装填式の銃の利点を最大限に生かして突っ込んでくる新撰組を一撃で倒すような演出を行うようになっています。こういった展開に快く賛同して協力していただいている幕末刀義会さんをはじめとした新撰組の皆さんにも感謝であります。
 で、倒した幕府軍を踏み越えるように進撃していくのですが自分で言うのもアレなんですがコレがなかなかかっこいい!
 沿道からもこの統率された動きに「おおーっ!」と声が上がったりするのはなかなか気分がいいのだ。
 新撰組が「最後の侍としての滅びの美学」みたいなものが魅力であれば官軍は「統率された集団の軍隊的な強さ」が魅力だったりします。
 今回目新しいのはついに幕府軍もある程度数がそろってきたこと(トップの集合写真の向かって右側はすべて幕府軍)。両軍の洋式調練部隊と新撰組といった組み合わせは歴史的なポイントも高いと思うがいかがでしょうか?
 今回は調練が間に合わずに幕府軍は若干訓練不足の感が否めなかったのですが、逆にそれがまた官軍との差が出てて面白いなどという声もありました。
 さらに幕府軍の調練とユニットとしての充実も話されるようになってきてまたその辺も今後の楽しみなところであります。

 官軍側今回の初投入の新兵器がこの太鼓。アメリカの南北戦争リエナクトメント用の太鼓で、これで行軍などの指揮を行います。行軍がメインのイベントなのでこういった鳴り物があると非常にかっこよく遊ぶことができます。

 先頭にあるのは「錦の御旗」。官軍であることの証です。サウザント・リーフズ・レジメントの平沢氏のお手製。ややちいさめですが、あまりでかいと重くて厳しいのでコレくらいがちょうどいい感じ。

 毎年のお約束ですが、移動は貸切の市営バスで移動します。刀を持ったちょっと奇妙な学生と笠をかぶった人で満載になったバスはなかなか面白い雰囲気になっています。沿道でびっくりしている人がいるとみんなで手を振っちゃったりしてね。

 沿道の沢山の人が見る中で幕府軍との壮絶なる戦闘。見る人も大興奮ですが、コレだけの人の前で遊ぶ我々も大興奮なのです。
 みなさんおつかれさまでしたー!