ペガサス作戦。ケサンの陣地で共産軍に囲まれてしまった海兵隊を救出するために1968年の4月に行われた作戦である。米軍は最終的に共産軍からケサンの包囲を開放することに成功するが、7月にはケサンの基地を破壊し撤収する。今回のイベントはこのケサンの戦いをテーマとしたイベントである。

 さてさて、そんなわけで今回は1/1の会主催としてははじめてのベトナム戦争イベント。今回一番びっくりしたのは共産軍勢力のほうが先にエントリーが埋まったことだ。
 イベントを開催する側としては両方のユニットが同じように人気があることはまことにありがたい。共産軍人気もここまで来たんだねとちょっとうれしくなったぜ!まさにこの辺の共産軍の強さもケサンっていえないだろうか?

 そういえば、「ケサンのイベントがやりたかったから塹壕を掘ったのか、塹壕を使って楽しく遊びたかったからケサンのイベントを立ち上げたのか?」どっちだったっけ?企画立案者のヤスモト氏に電話して確認しようかと思ったけど、まぁ、そんなことはどうでもいいかなと思う。
 話は2005年の末くらいまで戻る。地元千葉ということでCAWと仲良くなったヤスモト氏はCAWのゲームフィールド「エリア51」の大改造の許可をもらい、着々と「千葉塹壕ランド」(または「千葉戦争ランド」かな?)の建設に乗り出した。

 ヤスモト氏の塹壕ランド建設熱というのは実は昔からのことでいろいろなところで塹壕を掘っている。しかし、本栖のようなフィールドはゲームフィールドではないため返却時には埋め戻さなければいけないのだ。
 昔も、サバイバルゲームフィールドでやはり許可をもらって塹壕を掘ったことがある。だがしかし、いまいち管理の悪かったそのフィールドは悪徳産廃業者の不法投棄の餌食になり、僕たちの夢いっぱいの塹壕が翌月には「ごみいっぱい」という笑うに笑えないということもあったのだ。
 しかし、今回は完全に管理運営されたサバイバルゲームフィールドエリア51!今こそ広大な陣地の建設のときがやってきたのだ。

 この半年の間にフィールドの中央にトーチカを作成し、
 時にはイベント開催の際に参加者に手伝ってもらって土嚢積みを手伝ってもらって土嚢を積み(写真はソビエト軍強制労働プレイ中の写真)

 休日などにエリア51に出かけて黙々とこんな深い塹壕を作成していったのだ!ああ!ありがとう!あなたはもはや「塹壕男」だ!
 これならばっちりケサンごっこができますよ!

 そんなわけで完成した全長70mはあろうかという塹壕に最後の仕上げをすべく共産軍と米軍が乗り込んだところから今回のペガサス作戦の開始なのである。
 広大な本栖に比べればこじんまりとしているが、100人オーバーの人がキャンプできるエリア51に続々と乗り込んでくる両軍陣営。各自のキャンプ施設の設営が終わったら、有志による防御強化。
 まだ、防御が完全とはいえないケサン塹壕と旧フランス砦に見立てたトーチカに黙々と土嚢を積み上げて防御を強化し、仕上げの塹壕を掘っていく。
 遊びにきたのに土木作業なんていやーん!という声もあるかもしれないが、自分たちが明日守る陣地を自分たちで強化するというのは意外とハマル作業だ。ここから攻めてきたらこの陣地でこうやって倒して...なんて考えるとちょっとどきどきする。
 また、エリア51は木のチップが大量にあり、これを土嚢に詰めるので土を詰めるより土嚢が軽い。土であれば腰が一発でやられちゃいそうな土嚢でも一人で運べるのがうれしい。

 まぁそれでもなまった体には厳しい作業だったりして、陣地作成後に遊びながら寝ちゃう人もいたりした.....


 というわけで夜です。開会式から始まって夜の部開始。アホカリプスなどでリーダーを務める都合上共産軍の格好の多かったヤスモト氏ですが、今回は珍しくタイガーを着ています。
 会場が大きくない都合上、ショップ関係は少なめの出展となっています。ナム戦とはあまり関係ないけどで、流行のメイドさんも登場。当日は軍隊床屋、飲み物類の販売、ダーツゲームなんかをやっていただきました。

 本栖と比べると小さいキャンプエリアですが、それゆえにみんなとわいわいと騒げる雰囲気がいい感じです。放送設備なんかも入れまして、ラジオ放送ごっこで遊んでみました。明日の偉い人インタビューとか、今後のイベント案内とかゲスト参加も盛りだくさん。
 また、バカ話だけではなく、明日の作戦にも余念のない両軍。放送で下士官を呼び出して緊急ミーティングを行ったりして面白くもまじめに盛り上がっています。

 アオザイを着た人が突然出てきて会場大騒ぎ。中身は男性だけどね。




 翌朝、いよいよゲームの日。ベトナム戦争に対する戦死者に黙祷が行われた後、ゲーム開始。フィールドに掘られた塹壕陣地を中心にショートゲームが3回行われました。
 防御力どうなんだろとかうわさされていた塹壕ですが、前日の最終強化策が効いたらしく、一進一退の戦場。この激戦はまさに塹壕戦です。ちょっと撮影している暇がないくらい激戦だったので写真がないです。ごめん。

 これはケサン塹壕をなんとか奪取した直後の写真。この後、海兵隊が逆襲して陣地を取り返したりと激戦が繰り広げられました。
 激戦が繰り広げられましたがついに第一騎兵師団は海兵隊の救出に成功したのでありました。
 そんなこんなで一日楽しく遊べたイベントでありました。
 参加者の皆さん、本当にお疲れ様でした。