海上保安庁
北朝鮮工作船一般公開


 2002年の年末に九州の南西海域で我が国の誇る巡視船と銃撃戦をやらかした上に沈没した工作船の一般公開である。
 公開場所はお台場「船の科学館」おいらは実は未だに(2003年6月現在)お台場スポットのフジテレビなどにはいったことがないくせに船の科学館にはちょくちょく行っているという船の科学館好きなのだっ!ちょっと話は古いが俺様は宇宙博(昭和53年)からの船の科学館好きなんだぜっ!もうコレはいくしかねーっ!
 まぁ海上保安庁では北朝鮮問題に関心を持ってもらうためとかいろいろと目的はあるようですが、俺様的にはそんなことは関係なく「戦後初めて撃沈された船を見学」というとってもみりさば的な理由で見学にいって参りました。

 見学メンバーはちょうどその日に午後からインドアゲームだったのでインドアゲーム参加者の物好き4名を巻き込んでの見学である。

「なんかさー。先週いかさとの親父さんが行って来たけど1時間以上待ったってよー」
「えっ!そんなに人気なのか?」
「まぁニュースでも結構やっていたからねぇ....」
「おっ!見えてきた見えてきた!」

「なんか船の科学館を人の行列が取り巻いてますが....」
「すげぇ人気スポットになっていますなぁ」
「うーむ...俺は東京マルイのAKとか持ち込んで本物のAKと比べて記念撮影とか考えていたんですが」
「そんなことしたらこれからインドアゲームに参加できなくなるからやめれーっ!」
「いや、うそうそ。ほら、今日はインドアだからAK持ってきてないし」
「そういう問題じゃねーっ!」

 驚くなかれ待ち時間はなんと80分!工作船をみようと集まった子供連れの親子からおじさんまでで船の科学館の前には巨大な行列が形成されている。

『そんな事より1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。このあいだ、お台場のの船の科学館行ったんです。そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで行列だらけなんです。で、よく見たらなんか看板掲げてて「北朝鮮工作船一般公開」とか書いてあるんです....工作船一般公開如きで普段来てない船の科学館に来てんじゃねー....』

「おいおいっ!なに吉野屋コピペしてるんだYO!」
「いや、だって、あまりにも人がおおすぎなんだもん。さっきだって子供が『ママーっ!アレがきたちょうせんのこうさくせんだねっ〜!』って叫びながら走ってたぞ!正直言ってみんな工作船見に来ていると言うよりフジテレビにガチャピン見にきてるようなノリだぜ」
「東京マルイのAKと比べようとしていたアンタに言われたかねーよ!」
「いやだから思っただけで持ってきてないって!」
「お!」
「あ、救急車だ!」
「待っているウチに日射病かなぁ...」
「うーむ、そうじゃないとしても工作船見に来て救急車とはかなりおめでたいなぁ...」
 と、このように現地は完全なる観光スポットとなっていた!待ち時間80分は当たり前といわんばかりに並ぶ人たち!列を整理している係員もなんかうれしそうだ!だがっ!午後からゲームを控えていた我々には80分も並んでいる暇はないしそんなに並ぶのもいやだ!

「よーしこうなったらなるだけ接近して柵の外から見ちゃるー!」

「あ、すみませーん。ならんでくださーい!」
と当然のように係員に制止される。
「うをー!ちがうんだーっ!俺は工作船の手前にある戦艦陸奥の砲身がみたいだけなんだーっ!」
「おいおい、見え透いた嘘をつきなさんな」
「しかたねーな、船の科学館に入って上から見るか。展望台からみりゃうえからばっちりだろ」
「なるほど!さすが船の科学館通だね!」

 工作船公開場所は船の科学館の真横である。実は入場料700円也を払えば行列することなく上から見学することができるのだ。
 とりあえず入場券を買ってエレベーターへ向かう。
 いきなり、いっしょに乗ってきた青年が
「すみませーん、科学館の縁にいくには何階で降りたらいいのですか?」
「むっ!全く同じこと考えている人発見!」
「まぁ当然でしょうねぇ」
「今日の入場者数の半分くらいは上から見学のためかもしれないのー」

 まぁそんなことをいいながらも展望台到着
「ほほぅ!上から見ると工作船と戦艦陸奥の砲身ってほとんど同じ大きさだねー」
「うむ、さすが陸奥!でかいなぁ」
 余談だが、師匠の安本氏に電話でこの話をしたら「工作船って結構でかいなぁ」といっていた。どっちの表現が普通なんだろう(笑)。
「後部の小型メカ発射口があいてますなぁ」
「小型メカっていうなぁー!」
「今週のビックリドッキリメカ発進〜」
「ちがう〜」
「む...さすがに発射口の中は上からみられないなー」

「うーむ、たしかにそういうところは見学コースからじゃないとみられませんなぁ」
「どうせ一度沈んだ船だからたいした物はみられないって」
「まけおしみー!」
「さて、とりあえず工作船を上から見るのはもう十分だからおりますか?」
 本当はせっかく船の科学館に入館したんだから第二次大戦戦艦やタンカーの模型をみたり潜水艦コーナーにある潜望鏡とかで遊びたかったのだが時間が無くなってしまうのでしかたなく下に降りる。

「お!シアターコーナーで海上保安庁のビデオを公開しているぞ!」
「ニュースで放映していたヤツのノーカットバージョンですな」

 これはライブ感ただようなかなか迫力ある映像である。工作船を発見してから沈んでいくまで様子がばっちりわかる。
「うーむ、こうして全部みるとかなり長い間停戦勧告とかしていたんだねー」
「海保側の資料とはいえ工作船が停戦命令に対して徹底的に抵抗したのがわかりますね」

「よーしじゃぁこんどは工作船の正面から記念撮影といこうかぁ!」
「今日はいつになく不謹慎モードですねー」
「だってこんなにみんながおのぼりさんモードだとつい対抗したくなってね」
「するなーっ!」

とまぁ見学コースの周りをぐるりとしながら工作船を見学!
「お、第二会場は羊蹄丸で引き上げ品展示か」
「また大行列なんじゃないの〜」
「一応いってみましょうか?」
「げっ!羊蹄丸からここからでもわかるくらい超巨大な列がのびている...」
「うーむ....」
「とりあえず今日はここまでにしましょうか?」
「そだなー」
と、以外と肝心なところをみていない今回の工作船見学ですが、正直ちょっと人が多すぎかなぁと 思いました。まぁもう少し落ち着いて人が少なくなってきたらもう一度見学にいってみようと思います。
「けけっ!以外と公開終了までこのままの人気だったりして」
「うっ!」

とりあえず今回は終わる。

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