WWIIソビエト兵士
背嚢の使用方法
 共産系コンテンツがいくつか用意されているせいか、時々共産系の質問なんかも寄せられます。
 今回は比較的多い質問をコンテンツにしておこうかなぁーっと。
 第二次世界大戦から戦後まで使用され、近年ようやっと西側風のデザインになったソ連軍の背嚢。通称「乞食袋」。結構お手軽価格なのでついつい購入したものの....

 背負い紐の取り付け方法がわからない人が結構多いのだ!
 えーと、実は私も初めて買ったときにどうしたものかと悩んでしまったので気持ちはよくわかります。というわけで取り付け方法〜!
 この袋、背負い紐を取り付けるフックや金具などがまったくない。いったいどうやってと思うのだが、実は西側的思考に毒された我々にはたどり着けない正解がここにはあるのだ。
 その方法とは?

 まず、背負い紐の端の部分で

 このようにわっかを作り。

 そのわっかで袋の端を縛って終了だ!
 ええーっ!
 なんと簡単な方法!ってこの袋を買ったことない人と重度の共産系マニアの人は「それくらい見ればわかるじゃん」とかいいそうですが、西側の金属製フックだの複雑なプラスチック止め具といったバックパックを使っている人にはこの回答が出ない。
 軍用品ということでこの辺はなんかごついフックがくるんだろうという西側の先入観がこのシンプル極まりない正解にたどり着けないのだ!
 こういう笑い話がある。

 アメリカのNASAは、宇宙飛行士を最初に宇宙に送り込んだとき、無重力状態ではボールペンが書けないことを発見した。
 これではボールペンを持って行っても役に立たない。
 NASAの科学者たちはこの問題に立ち向かうべく、10年の歳月と120億ドルの開発費をかけて研究を重ねた。
 その結果ついに、無重力でも上下逆にしても水の中でも氷点下でも摂氏300度でも、どんな状況下でもどんな表面にでも書けるボールペンを開発した!!

 一方ロシアは鉛筆を使った。

 真偽は別(※)としてもロシア式の合理性は結構使いやすく便利。シンプルだが、結構使える一品である。
 この背嚢も原理上、荷物が重いほどきつくしまるのでほどけてしまうようなことはほとんどない。逆に荷物がほとんどないとほどけることがあるので、アクセサリーで背負う場合は多少荷物を入れておこう。

 このように、たたんでしまえばかなりコンパクト。カバンの中にちょっと入れておけば、エコバックとしてもなかなかいい仕事をしてくれる。見栄えがアレなのがちょっと難点なんだけどね。

※ソビエトのローテクノロジーな合理性とハイテクにこだわる西側陣営を比較するたとえ話としてあまりにも有名な話なんだが、実はこれ嘘の話なのである
 実際は初めのころはNASAもボールペンが使用できないので鉛筆やシャーペンなどを使用していた。おまけにこの無重力でもかけるボールペンは、自社開発したペンを売り込んできたペンを1965年に採用しただけで実はNASAは開発費をまったくはらっていない。
 さらに1969年にはソ連もこのペンを採用したため、実際のところはどちらもおなじペンを使用していたというのが真相のようだ。