旧ドイツ国防軍

 このコンテンツはみりさば初期に作成したコンテンツでした。
 当時は東ドイツ崩壊によってそれまでコレクターアイテムだった東ドイツ軍の軍服がタダ同然で中田商店の店頭に並び、一定額お買い上げの方にはコートサービスなんて状態まで暴落しておりました。
 有名専門店のガラスケースにしか陳列されていなかったレインドロップの野戦服がワゴンセールの如く店頭に並んでいる様子は最も東ドイツの崩壊を肌で感じる出来事だったのかもしれません。

 そしてそれと同時に出てきたのがこの東ドイツ軍の制服を使用した旧ドイツ野戦服のレプリカでした。
 なんとなく似ているシルエット、タダ同然で他に入る素材。ミリタリーショップではパイピングを外して徽章を付け替え、開襟を閉じた服が安価なレプリカとして売られ、自分も中田商店から購入したレプリカを改造してこのようなレプリカを作成したものです。
 このへんの顛末は自作こみっくの「軍服とあそぼう1 」を御覧ください。

 しかし、安価ではあるものの、「旧ドイツ軍の制服とは似て非なるもの」。やはり詳細な部分が違う雰囲気や、パイピングや徽章類がそのままの服なども出まわったため「東ドイツ軍は質の悪い代用品」というイメージがついてしまったのは東ドイツ軍の軍服の悲劇だったのかもしれません。
 そんなこんなであれからずいぶんたちました。
 現在は安価といえば中国製のドイツ軍の野戦服が売られています。おねだんは数千円とはいきませんが、東ドイツ軍の軍服より格段に出来のいいものです。
 また、東ドイツ軍の希少価値は徐々に上がっています。大部屋衣装の軍服として、ドイツ軍の代用品、コスプレ衣装の素材から単なる防寒着として消費されていった服は今後「貴重な服」になっていくでしょう。
 もしかしたら簡単には手に入らなくなって、安価な野戦服のレプリカを逆改造して東ドイツ軍を作成....はさすがにないかな(笑)。


 そんなわけで時代とはそぐわなくなってしまったため、安価な軍服改造としての東ドイツ軍改造コーナーは今後は写真展示のみとさせて頂きます。