嗚呼!すばらしきヒトラーマンガ
世界の歴史 15
「ヒトラーと第二次世界大戦」

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 これから紹介する『集英社版・学習漫画「世界の歴史」』はいたってまじめな子供向け学習漫画である。
 内容的には「マンガでお子さまにもわかりやすく近代世界史を学べる」っていう学習マンガにありがちな内容なんだがこの第15巻「ヒトラーと第二次世界大戦」は他の学習マンガなど足元にも及ばないWWII独軍マンガの傑作となっているので早速こちらで紹介することにした。

 で、なにがすげーのかっていうと左を見ていただければ一目瞭然。
 たぶん脚本〜作者あたりの誰かまたは全員がナチ好きだったのではないかと思われるのであるが「ヒトラー」のキャラクターがものすごくステキキャラに育ってしまっているのである。

 ちなみにこれはミュンヘン一揆後に勢力を伸ばしつつあるナチスのワンシーンなんだがこれだけでもマンガ版のアドルフ・ヒトラーのキャラの立ち加減がわかろうというものだ。

 実はこの巻には中国共産党と毛沢東、太平洋戦争などの章も描かれているのであるがこちらは比較的普通の学習マンガだ。あまり目立ったキャラクターもいないしねー。
 しかし、それでもところどころにすげーいいキャラクターがいて古城武司先生の実力が随所に出ております。たとえば....

 太平洋戦争沖縄戦より。このひめゆり部隊のどのへんが「いやおうなしに戦いに参加」させられているんだかわかんねーっていうかやる気満々!こういう展開ばっかりなので戦争の話ばっかりなのに欝にならずにすがすがしい読後感を味わえてしまうのだっ!!

それでは「世界の歴史15」ヒトラー特集!いってみよう!

 ドイツ労働者党に入党。その弁論でめきめきと頭角を現すヒトラー。
 めちゃめちゃいい表情しています。マンガのキャラクターたるものこうでなくてはいけません。


 上はヘルマン・ゲーリング。まぁ順当な台詞でいい感じなんだが個人的には画面の端(主にヒトラーのちょっと脇あたり)に時々出現しているけどサッパリ台詞のないハインリヒ・ヒムラーがすげー好き。いい感じだしているよなぁ。台詞もただ1回「ハイルヒトラー!」だけだし。
 何かと思ったら「アンネの日記」かよっ!
 アンネの日記ってこういう内容なのかオイ!
 いやもうアンネの日記をこういう風に表現したのってはじめてみましたよ。古城武司先生マンセー!
 空挺降下ではちゃんとFG42が出てきますっていってもこの1コマだけですが。

 ついに最期の時を迎え自決するヒトラーなんだが例によって古城武司先生の作風でなんだか悲壮感より「ちきしょー!おぼえてろーっ!」くらいのイメージしかないですよ。

 駆け足でご紹介しましたがヒトラーのキャラクターが激しくいい感じの世界の歴史15「ヒトラーと第二次世界大戦」ポイントの非常に高い1冊であります。独軍マニアならもってて損なし!(ホントか)