やっぱり猫が好き(すおとの出会い)


 ワタシはとにかく猫が好きでした。こどもの頃からスキでした。
 ところが何の因果か、うちの両親は完全な犬派だったのです。

 犬派と猫派。それは巨人ファンとアンチ巨人の如く、はたまた自民党主流派と加藤派の如く、末代まで決して相容れないもの!・・・なーんてこたぁ全くないです(笑)。
 犬が好きな人はたいてい他の動物も好きだと思います。うちの親もそうでした。
 ただ、犬のほうがより積極的に好きだったわけです。
 そうなるとやっぱり「どうせ動物を飼うなら犬だね!」となっちゃうのも当然でしょ。

 そんなわけで、ものごころついた時から座敷犬がいましたし、次には柴犬がいました。
 特にこの柴犬は、ワタシにとって究極に可愛い子でした。かしこくて綺麗な目をしていて、思い出すと胸が痛くなるくらい愛しいです。犬は本当に素晴らしいです。人間の最高の伴侶といって過言でないと思います。

 でもっ!!
 なぜかワタシはそんな素晴らしい犬よりも、猫のほうが好きだったんですねー。
 一体どうしてなんでしょう(笑)。何か前世で悪いことでもしたんでしょうか。それともひそかに悪のねこ普及推進団体にサブリミナル映像でも見せられていたのでしょうか。その点はいまだに謎です。

 とにかく猫が飼いたい!!!・・という欲望を子供の頃からずーーっと抱えていましたので、ひとり暮ししてたときもなにげに「ペット可」物件のチェックは怠りませんでした。(ただし当時は数も少ないうえとても割高で、ちょっとそういうところは借りられなかった)
 そんなワタシがマンションを買ったら。わかりますよね。もう誰にもワタシを止められません。
 幸い、ダンナも完全なる猫派のヒトでした。ヤツの実家は、妹がもらってきた猫がこどもを生んじまったとかで、猫の大家族をどっちゃり飼っていた素晴らしい家だったのです。

 私は早速ネットで「里親募集」なんかのページを見まくってこねこの物色をはじめました。
 
 実のところ、別に純血種とかにこだわりはありませんでした。
 猫の品種が載ってる本とかみて、「ノルウェージャンっていいなぁ。でかい猫なのか。うーん、ますますいいなぁ。しかも顔がカワイイじゃん。いい!!」とは思ってたんですけど、「でも高いんだろうな」(笑)とも思ってました。 個人的には別に高くてもかまわなかったんですが、猫という「種」が大好きだったから、別にそんなすごい猫じゃなくてよかったんです。ホントに。

 なのにっ!!
 ここにひとつ落とし穴がありました。
 なぜかこねこがいないんです!!!

 今ならわからないですけど、そのときはとにかく「初めて飼う猫♪」だったので、どうしても成猫じゃなくて2〜3ヶ月の仔猫が欲しかったんです。そんなワタシを誰が責め得ましょう。わかるでしょ?ね?ね??(自己弁護)
 98年頃は、ネットが一般に普及するハシリの時期だったせいか、ネット上の里親募集ページの情報は今より少なかったと記憶しています。生後6ヶ月経過した子の情報はよく見つかったのですが、小さい子がなかなか見つからなかったんです。(探し方が悪かった?という説もあり)

 それで、「仔猫の写真が見た〜い!」というきわめて人間らしい欲望(?)から、これまた当時は数が少なかった、いわゆる「キャッテリー」のページをのぞきはじめたのです。

 そこにすおちゃんがいました。

      

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