第6話
(教室の風景)
今日は1年生のシスアドの授業です。長ちゃんはとっても小柄なので、足がつりそうなくらい背伸びして書いても、ちょうどホワイトボードの真ん中くらいまでしか届きません。あんまり下の方まで書いたり、小さな字で書くと後ろの席の学生から見えません。だから、20センチ四方くらいの大きな字で、ホワイトボードの真ん中にほんの2〜3行くらいしか書けません。しかも、電灯が反射して見にくいと学生が言うので、教室のほとんどの電灯を消してうす暗い中で書いています。
長 「最近、首が痛いのはこのせいかなぁ。。。」
いつものように出席をとり、いつものようにAくんがトイレに行き、いつものようにNくんがいねむりを始めると、長ちゃんは、前から考えていたことを実行することにしました。
長 「あの。。。今日から椅子の上に乗って書くからね」
学生O 「だからぁ。最初からそうしろって言っただろ〜。」
長 「・・・・・・・・・・」
今日も長ちゃんは、うす暗い教室で、椅子の上に乗って、ホワイトボードに向かっています。なんだかとってもあやしい。。。。