「music for 陰陽師」伶楽舎・ブライアン・イーノ どちらかといえばこの二枚組CD、岡野玲子+祖父江 慎のジャケットと、ブライアン・イーノの盤が目当てで買ったのですが、素晴らしかったのは伶楽舎演奏のクラシックな雅楽曲集でした。聴くたびに、植物的に扇情的な曲、夕立のように心ざわめかせる曲、そして一瞬にして虫の啼く秋の夜にわたしを連れ去る曲などなどが、平均律に慣れきった海馬をやわやわと揉みほぐしていくのを、いつも感じています。
「FRAGILE」川本真琴 年齢相応な、と感じさせた「微熱」のあと、どうしたかなー、と思っていたら長めの一曲を表題作に、片桐はいりみたいなジャケ写で登場の真琴っちゃん。プロモーション・ヴィデオの彼女とはずいぶん印象が違うので、また悩みつつ歩き去ってしまわないか心配です。あ、CDの曲はふたつとも揺らぐ感じがよい感じ。
「パズルの欠片」及川光博 同い年のハズのミッチーが、ばりばりに'80年代なニューロマな曲や、テクノポップな歌謡曲を歌っているのを見聞きするのは、なんだかどうも落ち着かない。でもその一方で、アホなガキだった自分をむずがゆく思い出して、せつなくなってみたりもします。 2001/01/08 |