突然、空の青さに出逢う 旅の終着点に来た気がする 空などいたる所にあるのに 私はどこからきたのだろう どこに歩いていくのだろう もう、そう思う事すらない 白い雲が動くと また旅の出発だと気づく 雲はいつでもわき上がっているのに 私はどこからきたのだろう どこに歩いていくのだろう でも、その私も消えていく 誰かが言う どこか遠くに帰るのだと でも、私はそんな気がしない ここが良い この青い空の下が 雲とともに歩いていきたい ひとりで生きてる木々 ここから旅立つのだ ここが終着駅なのだ いつでも、どこでも どこに帰らずとも良い 人生そのものが旅 ふとしたことに揺られていく
目的地のない旅でも、ふと和む何かに出逢うと「ここに来たのだ。ここが終着駅だったのだ。」と感じる時があります。何かとは、人により風景だったり、出会いであったり、出来事だったりするのでしょうが、自分の場合は空の青さである事が多いのです。 より高い山に登るとより深い空の青さに出会えます。それは数千メートルだけ、宇宙に近づいたせいなのでしょうか。 空の青さに出逢うと、人生の目的とか、自分の存在を確認する事など馬鹿馬鹿しい事に思えます。価値だの未来だの考える事がみな虚構で、人は暑い太陽の下を、とぼとぼと歩き続けるだけの存在だと感じます。いや感覚だけでなく、確かな確かな事実だと認識できるのです。