平原の少女

   平原にくっきりした黄色の花が地平線まで続いていた。
   きりっとした顔で、少女が遠くを見つめて立っていた。
   花はどこまでも続き、彼女は大地に平和をもらたらす。
   戦を止められるのは彼女だけだ。

  

   彼女は花を愛でない。ただ踏みつけないだけだ。
   だから、花は彼女を愛して、身方した。
   彼女は苦しむのも、泣くのもやめた。
   花の強さを知ったから。
   戦を止め、大地に平和を運べるのは彼女だけだ。