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 ミクロコスモス総合版2004年9月17日へちがら「わが文具」
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             発行 ミクロコスモス出版
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    わが文具
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 最近、記事が長すぎる。日刊のは、もっと軽くて良い・・との御意見を頂きました。まあ、それもごもっとも。ホームページ建設中なので、長いのはそちらにした方が良い気もします。
 というあけで、ちょっと軽く作ってみました。最近流行の「ブログ」風です。編集長の持ち物自慢です。 


     
 で、いきなり、これは何 ? ・・・知らないんですか。 製図板に、T定規、三角定規にコンパス。設計製図の道具ですわ。最近は、みんなデジタルになって、実務でこんなの使う人、あまりいないようですけど。編集長は、CADも使うけど、この古典的な道具も好きです。

 「へえ〜。お前さん、製図もするの ? 何かくんだ。」と言われそうですが、まあ電気屋なもんで、多少は図面はかけますよ。でも、そちらは、CAD。 専門としては、農学部なもので、庭園の図面とか、測量の図面とか。ちょっとだけ習っただけなので、今はちゃんと図面作れるかな。

今でも、コンピューターの反対の机には、このセットが常備されていて、主に・・植物の観察とか、木工のアイデアとか、その他怪しい未来の設計図など・・・

 しかしね、こういうの使った事ない人が、CADとかDTPソフトなんて使っても、駄目でない・・編集長はいつも、そう言っています。やっぱ、これが基本でしょう。なんせ、手に馴染んでいる。 


                

 さて、一本は普通のコンパスですが、もう一本のハサミみたいなの、何か分かりますか。これは「比例コンパス」なるもの。こちらはかなり希少価値が出てきたものではないかな。こいつで、カブト虫とか、木の葉とか測って、縮尺2.5分の1の図とか、3.4倍拡大図なんてのを描く。

虫の絵なんぞ描けるのかって・・・ う〜ん、絵にはならない図ならば・・。だいたい感覚で絵か描けるなら、こんな道具使いませんよ。葉脈の数、数えたり、虫の節を測って、まあなぞっていくという感じが近いかな。案外集中できます。理科の教科書とか作るには必要なんです・・・


    

これは分かりますね。かの永遠の名品、肥後の守です。今でも、筆箱に入ってますよ。鉛筆も永遠の名品、三菱ユニと三菱ハイユニ。これ以外は、鉛筆じゃありませんよ。
 で、ちゃんと肥後の守で鉛筆削っているかって・・・へへ、これは鉛筆削りで削りました。製図する時は、今でも肥後の守で削ります。先を平たくするからね。こいつで、梨も剥いたりします。最初だけ少し黒くなるけど・・さて、次。


     
何、ただの万年筆でない・・とお思いの方は、文具の目利き能力なし。これは万年筆の最高峰、モンブラン マイスターシュテュック 146。文具ファンなら、唸ってくれる筈のもんです。
今でも定価で5万五千円ほどのもの。

 なんで、お前なんぞがもっているのか。だいたい手書きなんかしたの見たことないぞ。・・・ええ、まあ、実はこれ父の形見。

作家志望だった父だが、ぼんくら息子の編集長などを養育するため、仕事に追われ、文学に集中できるようになったのが、編集長が大学を終える頃。一念奮起して、あこがれのモンブランを買い、専用の原稿用紙を特注して、原稿を書きはじめました。ところが、志を遂げる事なく、山で遭難して他界・・・

 そんな訳で、編集長の持ち物になってる訳です。だから二つの意味で編集長の宝物です。形見として、編集長にしては高価な所有物として。

 しかし、本当に書きごごちの良い一品です。名前のとうり、インクが泉のように流れでてきます。これで、詩など書くと、人が書くというより、万年筆が書かせてくれる感じ。凄いです。
         
 毎日、これで、原稿書いてるのかって・・・いえ、結局コンピューターに打ち込まなくてはならないので、あまり使いません。今は、サインとか、大切な手紙とかだけです。

 ただ、スランプの時には、これもって、静かな旅館とかいって、作家の真似だけする・・・したいな。文豪達が文具にこだわった理由が分かります。

編集長の手書き字体見たことないぞ・・・、まあこの万年筆使うと、少し父に字体は似て書けます。

編集長の馴染んだ品物をちょいと御紹介しました。やっぱり、また長くなってしまった。
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      今日はここまで ではまた。
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【お知らせ】 

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ミクロコスモス出版  ミクロコスモス編集部
   編集長  森谷 昭一   

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