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 ミクロコスモス総合版2004年7月21日「名言とあそぼっ 3」
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             発行 ミクロコスモス出版
             
みなさん、名言カレンダーとか好きですか。日めくりになっていたりして

「汝の敵を愛せよ。」

なんて言葉が ずず、ずず、ずんと太字で印刷されてるやつです。編集長とその仲間 は若き頃、こういうのを書き替えたり、書き込みをするのが大好きでした。

反抗期だったんですな。最近、また悪戯書きの衝動が湧いてきました。 ま あ、第七反抗期でしょうか。人間は、人生の特定の時期に反抗精神が沸き上がるの です。

  人は反抗を続けて成長していく。反抗が終わる時、人生は終わる。


 「尊敬は、無視のいちばんの方法である。」・・偉人・賢人の言葉は、敬って鵜 呑みにしたらいけません。賢人は無視されたと思います。

 名言は、左手にのってけて、ころころ転がしながら、遠くに投げつ けるのです。それでもきちんと、また手元に反射して戻る言葉があるなら、それは名言の中の名言なのでしょう。

名言とあそびましょ。・・第三回です。


【原典】

  スピードを落として、
  人生を楽しむのだ。
        エディー・カンター

   Slow down and enjoy life.
Eddie Cantor 
【あそぼっ 1 】

  スピードを出して、
  人生を苦しむのだ。

       交通標語
 
【蛇足】

最近交通標語って流行らなくなりましたね。こんなの看板にして、道路に掲示したらどうでしょう。それでも走るやつはいるかな。人に怪我させないで、自分だけ苦しめ・・・

【あそぼっ 2 】

  スピードを落として、
  人生を悲しむのだ。

【蛇足】

 ゆっくりすると、なにもかもが詳しく見えてきます。楽しみもやってきますが、人の苦しみや悲しみだって、子細に見えてきます。

神よ、お与えください。ゆっくりして世界を見つめる心と、悲しみに素早く対応できる速さの両方を・・・。


【原典】

  希望は目も遥かな海上でなければ、
  決してその美しい翼を拡げない。

            エマーソン
[原典解説]

偉大な理想や、巨大な思想は、広い広い海の空でこそ羽ばたく事ができます。偉大な思想家も、狭いしがらみの中では、抑圧されて狂人とされてしまいます。荘子の最初の巻にそんな鳥が飛んでいましたね。


【あそぼっ】
  
   希望が狭い町の中で
   ニワトリみたいに歩いている

           ホンマソン
【蛇足】

町の狭さに、組織のしがらみに、希望の羽をひろげられない鳥たちが、スクランブル交差点をニワトリみたいにぼこぽこ歩いていきます。まあ歩けるだけいいか。ウィンドレス養鶏場じゃ歩けもしない・・・


【原典】

 愛することによって失うものは何もない。
 しかし、愛することを怖がっていたら、何も得られない。

               バーバラ・デ・アンジェリス       
                アメリカの心理学者

【あそぼっ】
 
 愛することによって失うものは自分のすべて。
 だから、愛することを怖がらなければ、自分がなくなる。

               ある神経症の少年

【蛇足】

 どちらも真理だと思う。


【原典】

  憎むより
  愛するほうが疲れない
  恨むより
  許すほうが疲れない

     中山庸子「朝一番、やる気がふくらむ言葉」より

【あそぼっ】

  憎むのも
  愛するのも疲れちゃう
  恨むのも
  許すのも疲れちゃう
  そんなら、愛して許しておこう

  
   やる気のない人間でも生きていける方法より


【蛇足】

駄目人間が人を愛するには、相当なエネルギーが必要なんです。謝る言葉を考えるだけでも疲れちゃうんです。そこらへん、考えてもらいたいな・・・


【原典】

  仕事が楽しみなら、人生は極楽だ!
  仕事が義務なら、人生は地獄だ!

       
               ゴーリキー「どん底」より
【あそぼっ】

  仕事が楽しみなら、人生はうとまれる!
  仕事が義務なら、仲間ができる!

【蛇足】

日本は、そういう国なんです。いきいきと仕事なんかしたら、組織の中では潰される。会社や組織では、いかに楽をして、そこから吸い取るか、みんな知恵を働かせているのです。そう言う人間が集まって、うだうだと仲間でお茶を飲んで・・良く見られる風景でしょ。


【原典】
 
  AがA自身をどう思っているか。
  それがAに対するBの態度に反映する。
  自分はだめ人間だと思っている人を尊敬する他人は、
  まずおりませんな。
  誇りをもって生きている人を不当に侮辱する他人はいない。

               むのたけじ「詞集たいまつ」より

[原典解説]愚痴ばかりの人は尊敬されないよ・・

【あそぼっ】

  AがA自身をどう思っているか。
  それがAに対するBの態度に反映する。
  自分は立派な人間だと思っている人を尊敬する他人は、
  まずおりませんな。
  誇りをもって生きている人を正統に侮辱するのが人間でしょう。


             むのじじじ 「詩集だいぶまつ」より

【蛇足】 
どちらが真実か、読者で判断ください。筆者は【あそぼっ】が真実と信じます。馬鹿な人間ははったりの人間を尊敬してしまったりしますが、賢い人は、おどおどしながらも真実を秘めている人を発見するものです。誇りも深く秘めて本人も自覚していないほどでないと・・・


【原典】
  
  誰が風を見ただろう?
  あなたも私も見ていない。
  けれど木々が頭を下げるとき、
  風は通り過ぎて行く。

       クリスティナ・ロセッティ

     
  Who has seen the wind ?
  Neither you nor I;
  But when the trees bow down their heads
  The wind is passing by.

      Christina Rossetti
       
[原典解説]子供のような素朴な疑問を歌ったヴィクトリア朝の詩人、クリスティナ・ロセッティ。山にいって、木々がぶわ〜っと、猫の毛をなでるようになるとき、確かに風が見える気がします。

【あそぼっ 1 】

  誰が神を見ただろう?
  あなたも私も見ていない。
  けれど人が頭を下げるとき、
  神は通り過ぎて行く。

【あそぼっ 2 】

  誰が悪霊を見ただろう?
  あなたも私も見ていない。
  けれど人が恐怖の顔をする時に、
  悪霊は通り過ぎて行く。


【蛇足】
 これらは、「行動主義」と言うのでしょうか。行動主義とは、実体の有無にかかわらず、外に現れた行動だけを観察していこうというものです。量子力学などやっている物理学者は、みなクリスティナ・ロセッティのファンなんでしょうかね。

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      今日はここまで ではまた。
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【御近所情報】

 うわ〜。凄い雨だ。雷だ。海岸いったら、水流で石が転がって溝が出来ていく。梅雨明けなのかな。暑さと雷と水害は原因がひとつのものだ。

   わざわざ土砂降りのなか、海岸まで見学にいった編集長
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ミクロコスモス出版  ミクロコスモス編集部
   編集長  森谷 昭一   

★ 編集部宛メール   micos@desk.email.ne.jp