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 ミクロコスモス総合版2004年6月11日「新諺研究プロジェクト1」
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             発行 ミクロコスモス出版
             
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   新諺研究プロジェクト 1 
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【始めに】

 ミクロコスモス内、某グループ(お笑い・はずし系著者)による、「新諺研究プロジェクト」が始まりました。いやでも、おつきあいください。

創作は古典の研究から始まります。古典をふまえた、新たな試みにご期待ください。
                  プロジェクト代表  楠 正

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【古典】 転ばぬ先の 杖

 [解釈]失敗しないように前もって、準備しておくこと。転ばないように、前もって杖をついて用心することから来ている。

【新作1】転んだ後の 絆創膏

[解説]どんな事も、あとからでも間に合うということの例え。なんとかなるさ。

【新作2】 転んだ後に、ミカンころりん。

[解説]果物屋の帰り、石につまづき、ミカンが先の方に転げていく様を示す。つうじて、失敗も未来に向かって何かを投げかけるという深い意味がある。
 
───2──────────────────────────────
【古典】 石橋をたたいて渡る。

  [解釈]とても用心ぶかく、物事をおこなうたとえ。


【新作1】 石橋をたたいて、渡らない。

  [解説] 極端すぎる心配をする例え。

【新作2】 石橋をたたいて、泳いで渡る。

 [解釈]石橋を確かめてから、川に飛び込んで泳いで渡る。意味のない前準備ばかりさせられる事。会議ばかりして、本番はいい加減なことの例え。倒産前の会社の状態を示すとされる。

【新作3】 吊り橋を揺らして、 渡る。

[解説]目立ちたがり屋で、落ち着き無く、人迷惑なやつの行動を表す。   

【新作4】 石橋をたたいて、壊す。

 [解説]怪力・強靱・粗暴な人間を表す。ゴジラみたいなやつ。橋の存在理由など理解していない。

【新作5】 木の橋をたたいて、わたらない。

 [解説]【新作1】よりさらに、きわめて、用心深く、消極的な人生を示す。

【新作6】木の橋をたたかず、わたらない。

  [解説]調査さえせず、極限状態の消極性を表す。要するに何もしない。

【新作6】石橋をつくって、渡らない。

 [解説]つくるだけ、つくって、あまり利用しないこと。東京湾横断道路みたいなもの。類似=無用の長物

・・・・以下、えんえんと、【新作38】まで作りましたが、発表は差し控えさせて頂きます。組み合わせで作ると無限にできます。・・・・ 代表

───3──────────────────────────────
【古典】 後悔先にたたず

 [解釈]事が終ってからくやんでも、取り返しがつかないということ。こうすればよかった、ああすればよかった、と残念がっても遅いので、あとでくやまないように、努力をおこたるな、という教え。

【新作1】 紅海、先にはいけず

 [解説]紅海は広い海だけど、どんどん行くと運河を通らないと通れなくなる。かえして、人の手なんか借りないと思って一人で進んでも、やがて行き詰まる事の例え。

【新作2】 後悔先にたたず、計画後にできず。

 [解説]計画をきちんとしてから、行動すべきとの戒め。後悔は大抵は無計画が原因である。

 ────4────────────────────────────
【古典】 水も滴るいい男

 [解釈] みずみずしい、若々しい、好ましい男性をあらわす。

【新作】 涎がたれてる、やな男。   涎 =(よだれ)

文字通りの表現で、比喩や暗示性はまったくない。どうしようもない男の様子。近くにいる ?

────5─────────────────────────────
【古典】 求めよさらば与えられん

  [解釈]ひたすら神に祈れ、そうすれば神は正しい信仰をお与え下さるだろうという聖書の言葉。何事も積極的に願いを求め、みずからが進んで努力すれば、その努力は報われる、ということ。

【新作1】もとめよ、皿ば、与えられん

 [解釈] ウェターさあん、小皿持ってきて〜

             (博多のレストランにて・・)
      発音に注意のこと。

【新作2】求めよ、さらば奪われん。

  [解釈]ひたすら神に祈れ、そうすれば○○は財産をもっていく。

────6─────────────────────────────
【古典】 仏の顔も三度

  [解釈]どんなにおだやかで情け深い人でも、何度もひどいことをされれば、しまいには怒りだす、ということのたとえ。どんなに慈悲にあふれた仏でさえ、その顔を三度も撫でまわされたら怒る、の意。いかに人徳のある人でも、非礼な行ないで、たびたび迷惑をかけられたら、ついには怒り出すものである。
    [出典]冥途の飛脚

【新作1】 閻魔の顔は四度

  [解説]やさしい人には3度までしか、借金はできないけど、小言ばかり言っている人は意外に4度まで許してくれるということ。親に借金する時のセリフ。

【新作2】「仏の顔も」・「サンド」

 [解説]仏像の形をした、サンドイッチ。精進料理として、野菜のみ使われている。法事などにいかが。

────ここまで─────また続く──────────────

【編集長より】

お笑い・はずし系著者の面々は、みんな真面目な人ばかり。うなりながら真剣にお笑い考えている姿は怖いです。編集長も仲間かって ?・・・え、まあ。・・

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      今日はここまで ではまた。
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【お詫びと予告】

 先日の「いしや、きいも」に色々間違いがありました。近々訂正をいたします。焼き芋についての文献調査が足りませんでした。

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ミクロコスモス出版  ミクロコスモス編集部
   編集長  森谷 昭一   

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