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 ミクロコスモス総合版2004年5月17日「読み手・書き手・話し手」
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                 発行 ミクロコスモス出版
           
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 今日の言葉  「読み手・書き手・話し手」
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 良い書き手であるには、読む事を遮断しなくてはならない。

 書くことが出来ない時、不思議に良く読む事ができる。

 名文家が、意外と寡黙であったり、話し下手だったりする事は多い。

 名文家にして、読書家、そしてめい演説家がいたとしたら、きっと詐欺師か、小さな凡人であろう。

                   トヒノメラダデ

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 小説家の講演会は、あまり面白くないですね。本を買った方が良い。

 仏陀にしても、キリストにしても、ソシュールにしても、超超一流の思想家と言うのは、弟子に話すだけで、自分で本を書いていません。
 もし超一流の読み手と言うのがいて、万巻の書物を理解できたとして、その人が何も書かないし、何も話さないとしたら、歴史の中で、どう位置づけられるのだろう。
 

 言語中枢は、書字、読み、聴覚言語、統合、が表面的には別の所にある。そして、夢見る中枢である前頭前野は、また別の所にある。

 偏見かもしれないが、おしゃべりに一流の人物はあまりいない気がするのは自分だけだろうか。きっと、耳か口か目を押さえるか、脳にあいている穴をひとつ塞がないと、知恵が流れ出してしまうに違いない。

                         K/S

【編集長の蛇足】

 ひえっ〜。確かに、書こうと思えば思うほど行き詰まる時には、とっても凄い勢いで本が読めますね。

だた、読んでばかりいて、「だから、どうした。」って思いが沸き上がると、しばらくして書く事ができるようになります。

 しゃべってばかりいると、どんどん嘘つきになるか、凡人に近づいていきますね。
もちろん、書けないし、読めないし、話すのも面倒な時ってのもありますけど。(編集長の場合、これが大半かもしれない。)

 時々、ミクロコスモスが休刊になる時は、読書していると思ってください。・・・言い訳のための蛇足ではありません。

【今日のBGM】 上の記事とはあまり関係ありません。


矢野顕子を紹介します。「おかあさんシンガーソングライター」って呼び方が似合う人です。ピアノの名手で、「語り」に近い、歌い方をします。声のグリッサンドとでも言うのでしょうか。声の高さを、ふわっ〜っと上げ下げする歌い方が魅力です。

流れるような旋律の作家というより、語る言葉の楽しさが前面に出る人かなあと思います。

知らない人・・・あたしンち の主題歌歌ってる人です・・・

詳しくは、下のオフィシャルサイトをご覧ください。


http://www.akikoyano.com/

一番、有名な曲をお届けします。「春咲小紅」です。もっと早い春の時期に使おうと思っていたんだけど、ちょっと時期が遅かったかもしれません。宗谷岬で桜が咲いたとの事、そこなら間に合うかな。

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  今日はここまで ではまた。
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ミクロコスモス出版  ミクロコスモス編集部
   編集長  森谷 昭一   

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