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ミクロコスモス切断面の響2003年1月11日作品「詩論 5」
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発行 同人 切断面の響
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切断面の響 作品 「詩論 5」
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詩論 5
流れていく静けさ
止まっている悲しみ・・
こう書けば、詩にはなってしまう
だが、あまりに安易だ
ただよう静けさ
忘れられない悲しみ・・
と書けば、普通のことだ
言葉の凹凸と
心理の凸凹が
うまくかみ合ったら
こう書けば良い・・
とまっている悲しみ
それは、この私の手
流れていく静けさ
それは、遠い人への想い
柏葉 よしお
心という実体があって、それを言葉で「表現」する詩人がいます。
言葉という「構造」があって、その網の交差点が「心」だと言う詩人がいます。
私は、心も、言葉も、どちらも実体があって、その両者が出会うのだと考えま す。あるいは、「かみ合う」と言っても良いでしょう。
名詩はなかなか現れません。それは、言葉と心の出会が事が希であるからでしょう。言葉と心の出会いを演出するのは、時という結合者 です。
さて、名詩であって、さらにポピュラーである事は、さらに希な事です。名詩 を誰の耳にも印象づけるには、目印の飾りをつけれは良いのです。
とまっている悲しみ
それは、この私の手
流れていく静けさ
それは、遠い人への想い
そして、花を一本飾ろう・・
それは、冬に咲き続けるサルビア と
これで、詩論から生産された「詩もどき」の出来上がりです。
冬のサルビア
とまっている悲しみ
それは、この私の手
流れていく静けさ
それは、遠い人への想い
それは、冬に咲き続けるサルビア
さて、なんだか安易で不足するものがありますね。そう、あとは、誰かが、複 雑な人生模様のうちに、情熱をもってこれを発見すれば良いのです。
切断面の響
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今日はここまで ではまた。
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【お知らせ】
同人「切断面の響き」の作品をひさしぶりにお届けします。一応、総合版別に発行している雑誌からの転載です。
【編集長の変な食いもの】
良い大根が出回る季節である。葉っぱの見事な大根が手に入ったら、良く茹 でてから、葉柄の部分を5センチほどに切って、温かいうちにマヨネーズをつ けて食べると美味しいです。
ちょっとした、茹でアスパラガスに近いものがあります。ただし、良い大根で ないと駄目ですし、美味しい部分を良く見極める必要もあります。
不味くても責任は持ちません。それでも良いなら試してみてください。
次は「あぶら卵」をご紹介します。
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ミクロコスモス出版 ミクロコスモス編集部
編集長 森谷 昭一
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