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  ミクロコスモス放送局2002年12月24日夜の内緒話「園芸家の話」
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                発行 ミクロコスモス編集部

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     夜の内緒話「園芸家の話」
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 ミクロコスモス放送局 本日の放送原稿です。
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(ビルエバンズ アローン より FI)

では、もうひとつ。庄司薫の小説からちょっと借りてきた話しです。

ある園芸家がいました。彼の庭には丹精した世界の花が咲き乱れていました。品評会でも、いつも話題となるような花を咲かせる技術の持ち主でした。

しかし、どうしても彼の思いどうりにならない事がありました。それは彼の家の玄関から門までの道の斜面の花です。斜面の角度の関係で、どうしても人の方向を向かないのです。

 彼の家を訪ねるお客さんに、どうしても横を向いてしまうんですね。彼は苗の植え方を変えたり、鏡を庭に取り付けて、太陽の光を当ててみたり色々な工夫を何年も何年もしてみたんだけど、どうしても花は横の方向を向いてしまいます。

何年もたったある日、横を向いた満開の花が澄み渡った青空の下で、風に揺れていました。花を見つめていると、なんだか花がとてもきれいで、じっとみつめてしまいました。

それ以来、彼はその工夫をやめてしまいました。さて、それだけの話しです。本当にそれだけの話しです。決して深い意味などありません。変な教訓などみつけないように。ただ綺麗な花を想像してみてください。

(曲 FO)
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 本日は、ちょいと昔の編集長の声を聞いていただきます。もう、20年程前でしょうか。DJ番組を、粗末なテープ式の4チャンネルマルチトラック録音機で、ぼちぼち製作していた頃の声です。

「ひゃ〜、お恥ずかしい。」という種類の過去のものですが、夜に寝ぼけて聞くなら、なんとか耐えられる代物です。昼間、聞くと本人も大笑い。でもまあ、ちょいと笑っていただきましょうか。

これは、もちろん番組ミクロコスモスの中のコーナー「夜の内緒話」です。こんな番組を、やたらと作っていましたが、今はお蔵にしまい込んだままです。ほとんどは、聞くに堪えないものもばかりですが、20年ぶりに、リメイクしたり、加筆したりして、少しご紹介する事にしました。

本日のは、何もリメイクも加工もしてません。テープから、デジタル化していますので、音質は悪いです。そろそろ、発声練習を仕直しまして、「DJ森谷昭一」の再デビューしたいのですが。編集もデジタルで出来ますので、格段に良い音質で作れるかとは思いますが。

その前に、過去の作品でも、少しづつお届けして、耳慣らしでもして頂きましょうか。とにかく、最初に聞くと、みんな笑いつづけるんですが。でも、その馬鹿さ加減に慣れてしまうと、ちょっとは、ミクロコスモスの彼方に広がる遠い世界が見えてくる・・・はずです。

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      今日はここまで   ではまた。
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【お願い】

古いミクロコスモスのDJ番組を添付しました。昔のやつで、お恥ずかしいので、転用・複製禁止です。早めに削除してください。

【編集長の御近所情報】

昨日、小田原市民会館での「小田原少年少女合唱団」のコンサートに行って来ました。ふと、会館の掲示を見て、随分昔、生徒が団員だったので、聴きに来たのを思い出したからです。

 来年で創立40年になる、この合唱団は日本でも有数のレベルの高い団体です。

小さな小達が、ラテン語やフランス語の歌をしっかり歌っていました。チャイコフスキーの眠りの森の美女をミュージカル風に仕立てた出し物は、良い演出で楽しいものでした。

しかし、訓練された人の声って、いつ聴いてもきれいですね。最近は各地の少年少女合唱団や中高生のブラスバンドや室内楽などでも、中にはかなり高度な水準に達しているものが多く、かなり楽しめるものも多いのです。

知り合い関係で聞きに行くのが大半なんですが、ふらっと一般聴衆になってみるのも、楽しいです。余裕があれば、そんな取材もして記事にしたいのですが。

残念なのは、小田原市民会館は、ちょいと大きすぎて、響きも悪くてもったいないです。室内楽とか合唱に適した、中規模のホールがあると良いのですか。

小田原は古くから、オーケストラやら、いろいろ文化活動は盛んだったようです。歴史のある所には、そんな力が蓄積されているんですね。そう言えば、お城のある所はたいていオーケストラもあるような気がしますけど。

自転車で行ける範囲に、そんな施設があるのは幸せなものです。

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ミクロコスモス出版  ミクロコスモス編集部
   編集長  森谷 昭一  

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