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 ミクロコスモス総合版2002年12月4日名言で遊ぼう「第1回」
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                発行 ミクロコスモス編集部

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     名言で遊ぼう シリーズ第1回
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みなさん、名言カレンダーとか好きですか。日めくりになっていたりして

「汝の敵を愛せよ。」

なんて言葉が ずず、ずず、ずんと太字で印刷されてるやつです。編集長とその仲間 は若き頃、こういうのを書き替えたり、書き込みをするのが大好きでした。

反抗期だったんですな。最近、また悪戯書きの衝動が湧いてきました。 ま あ、第七反抗期でしょうか。人間は、人生の特定の時期に反抗精神が沸き上がるの です。幼児期、児童期、青年期、壮年期、老年期・・・

  人は反抗を続けて成長していく。反抗が終わる時、人生は終わる。

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【原文】

 カリフラワーの中にいる虫は
 カリフラワーが全世界だと思っている。 
        
           ユダヤの格言

【遊ぼっ】

  カリフラワーの外にいる虫は
  一生懸命カリフラワーに入りたがっている
  試験勉強なんかしながら・・

【蛇足】

   何の試験かな〜? 

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【原文】

  理想のない教育は、未来のない現在と変わらない。

             ユダヤの諺

【遊ぼっ】
  
  教育のない理想は、現在のない未来と変わらない。

【蛇足】

 対偶をとっても、名言は味わい深い。

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【原文】

  男が家庭を持ちたいっていうのは、
  思い切りアホになれる場所が欲しいからだ

             化粧と口笛

    川端康成 [1899-1972] (小説家)
            

【遊ぼっ】

 女が家庭を持ちたいっていうのは、
 思い切り利口になれる場所が欲しいからだ

 なるほど ! ! ・・・・・夫

 あなた、いじめて欲しいの・・・妻

【蛇足】
  
  へびの足
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【原文】

 もっといい時代はあるかも知れないが、これは我々の時代なのだ

    J.P.サルトル [1905-80]  (仏:哲学者.小説家)

【遊ぼっ】

  もっと悪い時代はあるかも知れないが、それは我々の時代ではない

 【蛇足】おおサルトル、実存・・ですね。ちょと裏返すと、逃げ口上になる。
     さすが、名言は裏返しても名言だ。

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【原文】

 第一に食物、第二に着るもの、第三に居る所なり。
 人間の大事この三つに過ぎず
              徒然草

  世界を3つに分ける。それぞれABCと名付ける。
  人間の大事この三つに過ぎず。

【蛇足】

当たり前の事を言うと、名言になるって種類ですね。吉田のおっちゃん上手い・・・


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【原文】

  明日の事が解らないという事は、
  人の生きる愉しさをつないでゆくものだ

  室生犀星 [1889-1962] (詩人.小説家) 
           「明日になって見ないと」より

【遊ぼっ】

  保険も年金もなけりゃ、明日の仕事も、食い物だってねえさ。
  愉しい人生だあな。びんびんだぜ・・

【蛇足】

いかなる名言も、必ず忠実な実行者をもつものである。

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【原文】

  才能は、長い努力の賜物である

  G.フローベル [1821-80] (仏:小説家)

【遊ぼっ】

質問者    どの位の長さ、努力すればいいんですか?
フローベル  そう、親子代々長年
質問者    そうか、才能はやっぱり遺伝なんだ。

【蛇足】

才能、遺伝 vs 環境論争に終止符が打たれました。


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【原文】

 道が見つからないなら切りひらけばいい。

  下村湖人 [1884-1955] (小説家) 青年の思索のために-

【遊ぼっ】

下村様・・道路族と呼ばれる人達はみな、あなたの弟子だったんですね。

【編集長の警告】ミクロコスモスは、時事問題は扱わないんだってのに・・

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【原文】 

 知らないというのと忘れたというのは違う。
 忘れるには学問をしなければならない。
 忘れた後に本当に学問の効果が残る

   内田百聞 [1889-1971] (小説家.随筆家)

【遊ぼっ】

 内田大先生。わが生徒達は、すべて忘れて卒業してゆきます。本当の効果が 残されていくのでしょう。
     
   ・・・ある教師の言葉

【蛇足】

  無知の知 知っ 知っ ち。

 
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【原文】

  地球は丸い。そして端のように見える場所もまた、
  何かの始まりかも知れないのだ 
  
     プリースト

【遊ぼっ】

 人生に行き詰ったひとりの男が、この言葉を聞いた。
 そして地球儀を見つめて泣き出しながら言った。

 「まるくて、端がみつからない。」

【蛇足】

 そんなだから、行き詰まるんだってのに・・・

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【原文】

 過去の苦しみが後になって楽しく思い出せるように、
 人の心には仕掛けがしてあるようです

   星野富弘 [1946-] (詩人)

【遊ぼっ】
 
 人生のどこで、苦しみを思い出し始めたら良いのでしょうか。お教えください。

【蛇足】

 死に際に、やつはやっと笑ったものさ。きっと良い人生だったんだろう。

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【原文】

 人生において、万巻の書を読むより、優れた人物に一人でも
 多く会うほうが、どれだけ勉強になるかわからない

 小泉信三 [1888-1966] (経済学者.教育者)

【遊ぼっ】

 たくさん、サイン会に来てくれるけど、だあれも僕の本をちゃんと読んでくれない。

   ・・・ある高名な作家のぼやき。

【蛇足】

すぐれた人は本を書かないって事ですか・・・あたってない事もないけど。

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【原文】

  もし足りることをよくよく知るなら
  その人の財産は決してなくならない
  足りることを知らず求め続けるなら
  苦しみは雨季の雨のように降り続く

              サキャ・レクシェー

          サキャ・パンディタ [1182-1251] (印:宗教者)

【遊ぼっ】

 良き言葉を有り難うございます。おかげて、喜びの雨が毎日頭上に降り続きます。

            ある路上生活者

【蛇足】
  
  へびの足に草履を履かせる

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【原文】

  私は他のピアニストよりも巧みに音符を弾きこなせるわけではない。
  しかし音符の間の休み、ああ、そこにこそ芸術がある 

   A.シュナーベル [1882-1951] (オーストリア:ピアニスト.作曲家)


【遊ぼっ】
  
  シュナーベル様、どうぞあなたの芸術をずっとお聞かせください。私は静 かに眠りたいのです。

【蛇足】

  休符 ・・

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【蛇足の小指の爪の垢】

 小説を切り刻むと名言になる。
 哲学書を切り刻むと格言になる。
 本を一挙に切り刻むにはシュレッダーが良い。
 名言・格言はシュレッダーのゴミなんだ・・・・

            
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   今日はここまで   ではまた。
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【編集長より】

 「尊敬は、最強の無視の方法である。」・・偉人・賢人の言葉は、敬って鵜 呑みにしたらいけません。左手にのってけて、ころころ転がしながら、投げつ けるのです。それでもきちんと、また手元に戻る言葉があるなら、名言の中の名言でしょう。

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ミクロコスモス出版  ミクロコスモス編集部
   編集長  森谷 昭一   

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