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ミクロコスモス総合版2002年9月25日切断面の響「ユニコーン」
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発行 ミクロコスモス編集部
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切断面の響き 同人作品 ユニコーン
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ユニコーン
ユニコーン
お前はどの道を来たのか
なかまの住む明るい草原からか
くすんだ森の闇に、突然あわらわれる おまえは
私には、孤独そのものの姿だ
やさしさをかくしているのか
真理をつきさすおまえの角
その烈しい、おまえの感情 どんな小さな心をも見取って
激しく荒れ狂う
嵐のように
そして、けだかく
それとも、おまえは真実だけに生きているのか
おまえを、庭につなごうとする人々を
おまえは悲しげな眼でみるだろう
自由で真実のおまえは
そのたくらみを知っているから
私はお前に語りかけたい
私にもお前の心がわかった時
気づくに違いない
私達を恐れる人々を
森の真実を
そして、とびまわるだろう
自由の喜びと
真実ゆえの孤独にたえかねて
【解説】
「切断面の響き」同人の若き日の作品です。本人は恥ずかしがって直したがっていますが、これはこれで未完なるが故の若さが感じられるの作品です。そのまま発表します。
高きものを目指す若き独創者達の心根を良く表現しています。若き瞳だけでなく、大成しても組織に属さず我が道を行く孤高の芸術家、哲学者、求道者達の瞳と接すると、鋭い角をもったユニコーンの姿を感じる事があります。そして、誰の心にも、きっとどこかに、ユニコーンは潜んでいるに違いないのです。
挿絵も別の作者の若き日の作品です。
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今日はここまで ではまた。
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【 編集長より】今日の詩は、編集部員達も好きな詩です。そして、私達の雑誌も、独立の気概をユニコーンのように持ち続けたいと考えています。
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ミクロコスモス出版
ミクロコスモス編集部
編集長 森谷 昭一
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