─────────────────────────────────
 ミクロコスモス 2002年9月11日 世紀の大失敗「ラップ」
─────────────────────────────────
               発行 ミクロコスモス編集部

  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    編集長の世紀の大失敗  ラップ
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 大根のあまりを冷蔵庫に入れようと、「ラップ」をかけることにした。だが、・・・よくある事で、糸口でなく・・「ラップ・口」が本体巻物にへばりついてしまっていた。あまりにぴったりついてしまって、ラップぐちが見つからない。 仕方なく、擦れば出てくるだろうと、指でこすった。だが、どうも巻き込み方向と順方向に擦ったようで、さらにぴったりと接着して、本体は筋一本見えない程の透明なプラスチック管となっていた。

 大根を乾燥させては悔しいので、目をこらして、やっとラップぐちを見つけて引っ張った。だが・・

今度は縦に裂けていった。そして妙な三角形にはがれてしまった。切れた先をまた剥がして、引っ張る。そして、また同型にはがれた。そんな事が何回続いただろう。まな板の上に、はがれたラップの破片が並んだ。別に並べてもしかたないのに・・・

 そのうち、破片が何回転もして、どっちが上層だか、下層の巻きだか分からなくなった。そう、良くトイレットペーパーで起きるあの現象だ。こちらはさらに、めちゃ、薄い。そこらじゅうから剥がすと、ついに細いテープ状のラップが剥けてくる。 もうわけ分からん。

 なんだか頭が狂ってきた。人は狂うと包丁を持ち出すものなのか。包丁で巻き本体に横に筋を入れた。太いビニールテープがこうなった時に、これで救われたという知識移転だが、厚みを考慮しないお馬鹿な行為であった。

 剥いても、一周で切れた破片ばかり。当然同じ層で包丁の切断が停止している訳もない。包丁を使った事を後悔しても、どうにもならない。ラップぐちどころでなく、万策つきた。(二策しかしてないが。)

 諦めた。で・・残りの処分を考えた。なんとか活かす方法はないか。花輪にするとか、望遠鏡にすると、笛にするとか、すりこぎにするとか・・・ なんにもならない。 人間失格・・・でなくて、「品物失格」・・何の価値もない。こうしたのは私の責任だか。

 本体は・・棄てた。で、ふと大根を思い出した。こちらはなんとか救う必要がある。で、まな板の上の破片を眺めて、いきなり大根に貼り付け始めた。そう「パッチワーク」のように。「ラップワーク」とでも言うのだろうか。

 巨大ビルを包装する包装芸術というのがあったが、大根の包装芸術のように、一瞬なった。・・・だが、すぐにみんなバラバラに剥がれた。しかたなく、その日の食事は、大量の大根を含む料理となった。

 後日、新しいラップを購入した。今度は思いっきり幅の短いやつにした。だか、なんだか怖くて、まだ使っていない。・・・

    その1 お終い。



  で、もひとつ、【その2】

 鍋だ、お玉だ、まな板だと、邪魔になってきた。で、流しの白いタイルの壁に吊すことにした。釘はうてない。  吸盤(と言うのか?)を購入してきて、貼り付けた。なかなか丈夫で安心した。

 ある日、タイルが汚れたので、「吸盤」を外して、洗剤であらった。さらに追加購入した吸盤をいっぱいはりつけた。安心したのか、さらに大きな鍋だのフライパンまで、ぶる下げた。で、見事に整理された。

 その日の深夜になり殆ど音ない。良く寝入っていた。が、突然、が〜ん、ごが〜ん、どしゃっ、ぼこん、と連鎖音が聞こえて起きた。流しで・・・何かと思ったが、寝たままで、すぐに事態を了解した。みいんな、吸盤がはがれた。きっと上のが落ちで連鎖現象で・・・落ちた。

 夜中に見たくないので、そのまま起きなかった。「瓦斯の元栓閉めてあるし、火事にはならん。」

 次の朝、流しは、なかなか悲惨であった。その後まな板とかフライパンのは接着剤のやつに換えた。

 吸盤は「過信」しないように。間違っても包丁、電球、鋏、醤油瓶、サラダ油、鉄アレイ、などは吊さない事だ。

  その2 お終い、

【その3】 ・・・と思ったが、なんか疲れてきたので、やめる。

【追記】

 だれか、ラップの処理法を御存知の方は、ご教授の程を。暖めたら、酢に浸けたら、掃除機で吸ったら、塩漬けにしたら、真空にしたら、サイクロトロンでも使ったら、と考えましたが、思いつきません。・・・あ〜あ。

 ─────────────────────────
   今日はここまで   ではまた。
 ─────────────────────────
【お知らせ】

 編集部宛公式メールは、執筆者に転送する場合もあると広報しましたが、「内容」のみで、読者の氏名、アドレス、等は分からない形でコピーして送っています。メーラーの転送機能をそのまま使うという事ではありません。誤解を受ける表現で申し訳ありませんでした。

 読者の個人情報を扱えるのは、今の所、編集長のみです。御本人からの依頼がない限り、読者の情報を他に提供する事は決してありません。

【追記】
 メールの題に「へちがら」とあるのは「編集長のがらくた箱」の略です。「編集長」を「へち」で単語登録してあるもので・・
  
    ─────────────────────────

   ミクロコスモス出版   メールマガジン ミクロコスモス編集部
   編集長  森谷 昭一   


★ 編集部宛メール   公式メール 執筆者・編集部員に
            【内容のみ】転送の場合あり。

   micos@desk.email.ne.jp