─────────────────────────────────
コンピューター講座2002年9月8日ソフト情報 LightWayText
─────────────────────────────────
                      
              発行 ミクロコスモス編集部

  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  コンピューター講座  ソフト情報 LightWayText
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 以前にOGAI というワープロソフトの記事で、巨大ワープロソフトの批判を書いた。その意見は今も変わらないが、ちょっとだけ希望のあるシェアウェアを最近みつけで使っているので紹介したい。文章書きに有用なソフトだ。それは、

LightWayText 4.0.2 for Mac OS 7-9

である。いわゆる「エディター」と呼ばれるソフトであるが、エディターとしては高機能で、ワープロに近い。原稿書きの道具として洗練されているが、それ以上にこのままで一応の文書を作成して印刷までできる。簡易ワープロとしても使える。

罫線や図形関係の機能は全くないが、JPEG画像の張り込みだけは可能である。そういう機能は、本来「割付ソフト」で行うべきもので、このように文字編集のみに特化して踏みとどまっている点は好感がもてる。

特に嬉しいのは、縦書き入力と「原稿用紙モード」がある事である。書式の「書式ツール」として実現されている。体裁や全体の雰囲気などは「OAGAI」に似ている。

 表示サイズが簡単に変えられるので、原稿用紙の書式利用の上、表示サイズを大きくして入力すると、「太字の万年筆で原稿用紙に書き込んでいく大作家」の気分が味わえる。これは目の健康にも極めて良い。

原稿用紙とともに印刷も出来るので、文化系学生の論文作成や、各種の投稿などにも適している。ただ、「OAGAI」ほど細かく用紙のカスタマイズは出来ず、A4とB5だけである。

 有り難いのは、OSX に対応した版がある事だ。これで、当分マックでも原稿用入力ができる事が保証されたわけで、めでたい事である。

 UNIX 使いの人なら、vi や Emacs のような、完全にキー操作だけのエディターを使い慣れていて、いちいちマウスに手を伸ばす事に面倒を感じるだろう。その点、LightWayTextは、「完全キー操作」のエディターの機能も引き継いでいて、コントロールキー等と文字キーとを組み合わせてカーソルを自在に操る操作が可能である。キー操作だけで、一瞬にして次のページの特定箇所にたどりつける便利さは、マウス操作が主なユーザーには理解してもらえないだろう。

 キーへの割付は自由に設定できるので、自分の利用してきたエディターに合わせて、自分にあわせてカスタマイズしていけば良い。ただ、HTMLエディターやプログラムのためのエディターとして使うには難がある。あくまでも、小説書きや論文書きの「文筆屋」の便利な道具としての地位にあるソフトだろう。

 ちょっと便利な機能が前面にある点は、「大文字と小文字」「半角と全角」「カナと平仮名」の変換を入力済みの文字に対して、簡単に行える事である。これらの切り替えに苦労しているキー入力作家達は多いので、少しばかりの時間短縮には役立つだろう。

 検索や置換機能、行番号表示など、原稿書きに必須のものは必要十分に揃っていている。ツールも、使いやすい位置に置かれ好感がもてる。タブやインデントなども、あまり凝らない程度でちょうど良く揃っている。

 珍しい機能として「マークリスト」というのがあり、うまく使うと、巨大文書の目次をつくり、クリックひとつでそこへゆける。これで、法規定文書や、取り扱い説明書などを作成しても便利である。見本文書にあるので、体験してみて欲しい。

マックを主体として、開発されたソフトのようだが、win版もある。

Windows95/98/Me版 LightWayText

は完成されているが、ただ原稿用紙入力はできない。原稿用紙入力もできる最新版は、現在ベータ版で、もうすぐ完成するようだ。

Windows版 LightWayText 4.0パブリックベータ・リリース3

挑戦心のある人はパブリックベータから利用してみるのも良いだろう。筆者は今のところバグは発見していないが、安定した版が出来たらウインドウズユーザーに是非使ってもらいたい。

 不満としては、保存形式が同ソフト特有の形式だけで、単純なテキストファィルでの保存が出来ないので、割付ソフトへの取り込みのためには、一度別のエディターにコピーする必要がある事である。

 また、文字数を見やすい位置に表示して、「残り何文字で原稿完成か。」という配分が簡単ではないのが惜しい。もちろん文字数は計測できるが、ちょと「一操作」必要である。整形も一発ではできないので、メールマガジン作成には面倒だ。

ただ、スクリプト対応で、スクリプト編集画面もあるので、かなりさまざな自動化が可能である。文字を多用する編集者や学術関係者には、頼もしい存在である。

同ソフトは次のページでダウンロード可能。シェアウェアで2500円。2500円でマック版とウインドウズ版の両方の権利が得られる。とりあえず期間限定で無料使用してみてはいかがろう。

 マック使いで、縦書き入力の「もの書き派」には、OSXでも使える本当にありがたいソフトである。
 またいつもワードや一太郎を使っているウインドウズユーサーには、 「エディター」というものの気持ちよさや利便性を味わってもらえる良いソフトである。

この記事は本ソフトを使って30分ほどで仕上げる事ができた。

細かい不満はあるが、全体的な方向性として「良い線いっている」ソフトとしてお勧めしたい。

  ダウンロード先

  ホームページ: http://homepage1.nifty.com/lightway/

  付記
同ページには少し軽いバージョンの

iMac's日本語ワードプロセッサ iTextPro 3.0.2

などもあるが、間違えないよう。こちらはずっと軽いソフトである。
───────────────────────────────
      今日はここまで       ではまた。
───────────────────────────────

【編集部より】9月になって少しは涼しくなりました。でも雨はまだ冷たくな
いようです。

 「♪ セプテンバーレイン・・9月の雨は冷たくて・・♭」って歌あるでしょう。・・「太田裕美」なんて知らないか。まだ50歳にはなってないとおもうけど。知らない人多いなら記事にしましょうか。・・・

【お詫び】送信アドレスが変わったので、メーラー中で行方不明になった読者が多かったようです。御迷惑かけました。
───────────────────────

  メールマガジン 
  ミクロコスモス編集部
   編集長  森谷 昭一   

 編集部宛メール   公式メール 執筆者・編集部員に転送あり
   micos@desk.email.ne.jp