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     メイルマガジン 「ミクロコスモス」  総合版
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                 2002/7/8
           発行  ミクロコスモス編集部
               
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      今日の一曲   星巡りのうた
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 星をみてますか。そう言われても、都会では見られないですね。わざわざ旅をして、山中の特別な場所にでかけなければ、今では星を見る事ができなくなってしまいました。星空を見ると言うことは、大多数のの人間には、舞台を見に行くようなイベントになってしまっています。「天然のプラネタリウム」を観劇にいくのです。星空が毎日の暮らしにないことは、子供達にとって大変な悲劇です。

 星空には、いつも高く人間達をつつんでいて欲しい。そう強く思いします。
叱られた子供が、外へ飛び出して、ふと星空をみつめる・・
本で星座を覚えてみんなに自慢したくて、友達と夜集まる・・・
ある日、いつも見る星空が昨日までと違う存在に見えて、自分が成長した事を知る・・・・
人の成長を星空は見守ってくれるのです。都会から星空が失われて、人々は途方もないものを失った気がします。星空があれば、永遠といつも対話し続けていたのでかから。星空の下で育った人間は、決して無神論者にはなりません。

星々を分析して追い求める天文学者ほど無邪気な人達も少ないでしょう。星空は信じると信じないとか、そんなものより遙かに確かなものなのです。

 他に何もいらないから、すべての人の暮らしの上に、毎日星空を与えて欲しいです。私は昔ノートに点をかいて、星座の線を引いて覚えていた。宿題でもなく、誰に強制されたわけでもなく、それだけが楽しかったのを覚えています。星空は、永遠なるものに、自然に子供を導いてくれます。

 きっと宮澤賢治も星空に育てられたのでしょう。もちろん賢治の頃のイーハートーブには、何にも妨げられない星空が輝いていたはずです。星空から、あの高貴で美しい詩と童話も生まれたのです。

今日紹介する「星巡りの歌」は賢治が作詞・作曲しました。巨大な天才達は、音楽の心得がありました。賢治も、チェロを練習し、そして曲をつくったのです。賢治の詩は時々、ちょっと分かりにくい星座の知識の断片が登場しますが、ノートに星図を書き写して、星空に親しむような子供なら、すぐに理解して楽しい気分になるはずです。ちょっと難解そうですが、賢治は分かりやすくて楽しい文学です。

 今日は、藤原真理さんのチェロで聞いてください。私はチェロは藤原真理さんの音が一番すきです。ヨーヨーマもかっこいいけど、きらびやかすぎます。「チェロだってバイオリン並の技巧がだせるぞ〜」そんな無理をしている感じがしてしまうのです。藤原真理さんのチェロは、あくまでもチェロ。チェロはチェロなんだから、チェロの素敵な音を弾けばいい。そんな感じのふくよかな音です。疲れません。奥山に湧き出す美味しい水みたいです。藤原真理さんは、物語性のあるアルバムをいくつか作っています。どれもお勧めです。「風」と「風のかたみ」の2枚があります。。題名のとおりの素晴らしい音楽の「風」が詰まっています。クラシックに馴染みのない人でも、楽しめる素敵なアルバムです。

      星めぐりの歌

        宮澤賢治


   あかいめだまのさそり
   ひろげた鷲のつばさ
   あをいめだまの小いぬ
   ひかりのへびのとぐろ
   オリオンは高くうたひ
   つゆとしもとをおとす

   アンドロメダのくもは
   さかなのくちのかたち
   大ぐまのあしをきたに
   五つのばしたところ
   小熊のひたいのうへは
   そらのめぐりのめあて

   ☆ 風のかたみ 藤原真理
     宮澤賢治へのオマージュ
     COCO-75371

   ☆ 風  ナウシカの思いでに捧げる
     藤原真理 
     33CO -2302
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     きょうは、ここまで。
           ではまた。
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【編集部より】
  
 ねぶた の語源について、さっそく読者よりご意見をいただきました。「眠気を払う」という説は、民俗学的な裏付けがあるとのご意見です。また、坂上田村麻呂の蝦夷地征伐を記念したとか、その他、諸説いろいろのようです。う〜ん。夏の宿題にします。

         ミクロコスモスロス出版局 
            メイルマガジン編集部
          編集長  森谷 昭一
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