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     メイルマガジン 「ミクロコスモス」  総合版
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                2002/7/2
         ミクロコスモス編集部
              編集長 森谷
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        本日の言葉 とミニ評論
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  すべてを疑うか、すべてを信じるかは、
  二つとも都合のよい解決法である。
  どちらでも、我々は反省しないですむからである。

              ポアンカレ 「科学と仮説」より

 最近ある国の考古学会では、発掘調査法について細かい基準をつくったようです。石器は、みつかったら掘り出す前に写真をとって、何人か立ち会いでひっくり返して・・・・・信じるという事は、面倒な作業の積み重ねの末の小さな結実なんですよね、本来は。
 
 しかし、偉大な人物が現れたものだ。そう思いません。その人物のおかげて、教科書のすべてを疑ってみる気になったものね。「聖徳太子・・・本当にそんなのいたの〜 邪馬台国???、そのころ日本には猿しかいなかったんじゃない〜・・・」てなわけで、論理実証主義者としては、偉大な人物の偉大な業績に拍手をおくってしまいますね。偉いっ。

 しかし、何を信じる・・・・顕微鏡の中は本当はテレビが仕掛けてあってね・・・・・・  自分で確かにガラスを磨き、雨樋のブリキを筒にした粗末な望遠鏡で、木星の衛星を人、空き缶と電線とで作ったモーターが動いた事に感動した人、そんな人達は、信じるとか信じないとか、それとは違うある確かなものとのつき合いかたを知っています。ー

 しかし、壁一面の古典やら史料やら・・これがみんな「偽書」だったとしたら・・・・ちと熱にうなされそうな不安にとりつかれますね。

 あっ、そうか、この世の本はすべて「小説」で、学問というのは、小説の感想を書くことなんだ。

【緊急最新情報】

 最近、放射線物理学会では、自然放射線に関する理論の誤りを認め、放射線による年代測定のすべてが誤りであったと発表した。

詳しくは下記を参照のこと。

http://www.hoge.ac.jp/isotope/sco/topcs

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          ではまた。
=================================================【編集後記】
 
 いいけど、そんなURL、本気でクリックしないでね。

【編集長より】
 本日の話題は、ちょっと当マガジンの趣旨からはずれています。時事問題は扱わないという方針で・・えっ ある国って日本じゃない・・これも小説なのか・・
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