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     メイルマガジン 「ミクロコスモス」  総合版  
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               2002/6/23
         ミクロコスモス編集部
         
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    今日の詩  水滴集より「旅」
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     私を迎える土地がどこかある
     そう願い、旅に出る

     どこかに、私を待つ人がいる
     そう願い、歩き続ける

     しかし、願いはたいてい果たされない
   
     ならば、誰かを迎えよう
     そう思い 里をつくる

     人を導こう
     そう思い、道をつくる

     しかし、思いの多くは徒労に終わる


     生きている
     それならば、誰かを待とう
     それだけは 確かに出来る


               水滴集より。

 若き日々の旅は、何かを求めての旅です。また自分を変えるきっかけを探そうとの旅です。見つけようとするだけなら、真に求めるものは見つからないでしょう。

だから、ある時期に求める旅人から、迎える主になり自ら生み出す事に気づきます。それでも真に求めれば、いつかは力つきる時が来ます。そして、待つこと、そうして、生きていく事に気づくのです。その時、やっとすべての願いが叶うのです。

 求めること、待つこと、生み出すこと、生きること、それらのどれが良い生き方か。多分答えは、これらの言葉の中にはないのでしょう。

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     きょうは、ここまで。
        ではまた。
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     メイルマガジン編集部
      編集長  森谷 昭一
 
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