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     メイルマガジン 「ミクロコスモス」  総合版
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                2002/6/19
             ミクロコスモス編集部
  
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     編集長のコンピューターいじり
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 ☆☆ 便利な一品 スマートスクロール  ☆☆

 便利なものを導入しました。ワコムのスマートスクロールです。一見、トラックボールのようですが、左手で使います。マウスと同時に使うので、二刀流といった感じになります。

 マウスは、コンピューターを格段と使いやすくしてくれましたが、不便を感じる事も多いのです。それは、画面の「スクロール」をする事と、「ツール」を使う事です。21型だとしても、所詮は画面というのは狭い枠です。

数千行になるエクセルの表を扱う時ゃ、ポスターサイズのデザインをイラストレーターでやったり、CADで図面をかいたりすると、いちいちスクロールバーまで、ポインターを往復するのがイライラする人も多いと思います。そこらを解決するために、ホイールマウスだ、四次元マウスだと発明されています。またフォトショップのナビゲーター機能のようなソフト側での工夫も色々となされています。

 でも、やはり仕事あたりの「マウス移動距離」は、あまり縮まりません。さらに、根本的に面倒にさせるのは、「ツール」の存在です。何かを「させたい所」をマウスでさして、「させたい事」をツールからまた選ぶ、という操作法が GUI での基本だとすれば、ちょろちょろポインターが動き回るのは、省略できない事なのです。

まあ、マックユーザーで、デザイン系の仕事人達は、昔から「左手にショートカットキー、右手でマウス」という二刀流で、ここら辺を多少でも、こなしてきました。でも、どんな技を編み出しても、やっぱり、面倒な事は変わりません。

 さて、このスマートスクロールは、そこら辺を解決するいわゆる「ポインティングデバイス(指点装置とでも訳すか)の新手です。左手でつかみ込める程の台に、ボールとホイールが各ひとつ、4本の指で押す8個のボタンがついています。このホールは、ホイールマウスとは違い、スクロール専用です。

 これで百列、千行なんて言う大きなエクセルの表をスクロールしてみてください。とっても快適です。以前、一万冊を越える蔵書データをエクセルのスクロールバーをつつきながら、目的のデーターを探すという仕事をした事があります。スクロールが面倒でした。しかし、今思えばこいつがあれば、大分人生の時間を損しないで済みました。

 さて、ホイールの方は、ズームです。カリカリっと回すと、画面が急に大きくなったり、小さくなったりします。文字がほとんど点になる「引き」から画面いっぱいを一文字が占める位のズームまで、凄い速度で行き来します。ボールのスクロールと、ホイールのズームを組み合わせると、実に気持ちの良い動きをします。

 付属するドライバーで、「エクセル」「アクロバット」 「フォトショップ」「Internet Explorer」などにプラグインとして対応します。特に、これが便利なのが、ネットサーフィンでもする時です。小指と薬指の所のボタンが、ページの「次」「戻る」に対応するので、マウスと組み合わせると素晴らしいスピードで、ハイパーリンクを追いかけていけます。そして、面白いものをみつけたら、ホイールをカクっとしてやると、ズームします。

何かを探す目的で使うには実に便利です。Google で関係項目が何十頁に渡って、出てきてしまった時など、実に便利でした。

 最高に便利で、良い組み合わなのが、アクロバットリーダーとです。PDFは、ほぼ世界標準になりつつあり、カタログや取扱説明書が、PDFベースなっていものが多くなっています。とても便利なのですが、あの手の印のポインターで、引っ張るのは、どうも面倒です。

 そして細かい図面など、倍率を上げたい事がしばしばですが、これ手間のかかるものです。そして、やっているうちに、どこにを見ているか、全体での位置が分からなくなるのです。でもスクロールマウスを使うと、実に快適です。

 入力の必要な操作では、キーボードから手を移動しなくてはならないので、その分面倒です。でも、読んで探す目的なら、PDF書類とスマートスクロールとマウスの両手使いは、きわめて有用な組み合わせです。

 さて、便利な品物なのですが、便利さと裏腹の、問題点もあります。感度が良すぎるというか、わずかな指の操作で、大きな変化を生み出すので、ちょっと「手がすべる」と、とんでもない所に画面が跳んだり、取り返しのつかない操作をしてしまうのです。

 だから、両手を使いで、これを使いこなすには、かなり指が訓練された人でないと、ついていけないと思います。特に左手の小指と薬指を使いますので、キーボードを二本の指だけで打っているような人にはお勧めしません。指が訓練不足の、いわゆる「指がドラエモン」の人には少し難しいでしょう。

 一日中、広大な面積の書類を、スクロールし続けながら、目的物をさがし回っている、サーチャーのような仕事の人、あるいは、ズームを繰り返しながら、ベクトル画像を作っているような人にはお勧めです。

 ただ・・・残念な事に、これ WIN専用です。マックでは、動きません。ドライバーもありません。入出力関係を通過したり、プラグイン等が関係したりするので、出来ない事があるのかも知れません。また、OSX対応とかで、問題があるのかもしれません。

 トラブルとしては、時々これが原因らしい、フリーズが起こります。OLEが関係するような挿入書類の中で、これを利用すると、固まってしまう事がありました。やはり、入出力が関与するからでしょうか。導入したら、大切な仕事に使うまでに、そこら片まで良く確認してください。

 PDFやら、WEBなりを「めくり続け」て、巨大な情報空間から、目的の一点を捜索するには、実に便利な品としてお勧めします。買ったは良いが、使いこなせずに売る人が多いようで、編集長は中古でみつけました。980円でした。

メーカーのページです
http://tablet.wacom.co.jp/products/smartscroll/smart_index.html

                        編集長
【訂正時の追加】

その後、Mac OSX 用にのドライバーがメーカーから発表されました。これのインストールだけど、Win 用として販売されていた製品が、そのままMac OSXに使えます。USBインターフェースですから、ハードはまったく同じで良いようです。特にトラブルもなく、快適にMacで使えます。お勧めです。

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   きょうは、ここまで。
   一部の人にしか、分からない内容ですみません。
     ではまた。
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【編集後記】

  六月も三分の二だけ終わった。梅雨が一休みすると、次は大雨が降るのが通例だか、今年はどうか。
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      ミクロコスモスロス出版局 
       メイルマガジン編集部
         編集長  森谷 昭一