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     メイルマガジン 「ミクロコスモス」  総合版
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     2002/6/1
         ミクロコスモス編集部
             
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     6月はじめの御挨拶
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 六月は変化がない月かもしれません。樹木も容積こそ増やしますが、眼をふき、花開かせた五月のような変化はありません。

 大部分の植物達は、実をつける事もなく、ただひたすら成長していくだけです。そんなことを言うと、紫陽花や梅が怒るかもしれませんが。

 そして、カレンダーにはまるで祭日などなく、皆様の職場でも学校でも、あまり行事は少ないでしょう。樹木達がひたすら育つように、ひたすら学べ、ひたすら働けという事でしょうか。

その割に、蒸し暑くて集中するには努力を要します。しかし、水にめぐまれ、温度にめぐまれ、素晴らしい勢いで木々が成長するように、私たちも勢いをつけて学び、働き、この六月を過ごしていきたいと思います。

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   ミクロコスモスのテーマ
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月も改まりました。ミクロコスモスのテーマをしばらくぶりですが、掲載します。



    
ミクロコスモス

  ミクロコスモス、
  閉ざされた宇宙を言う。


  中にいれば全世界、
  外からみれば、小さな点。

  草の露のひとしずく、
  ふと通りすぎた顔への想い、
  悲しみに閉ざされた心、
  賑わう街角、
  ほろびゆく一つの文明、
  笑いころげる仲間達。

  すべてを包み、ミクロコスモスは広がる。


  丘から眺めるミクロコスモスは、
  まるで星空のようだ。

  ミクロコスモスは、
  響き合い、
  ぶりかり合い、
  取り込み合い、
  幾層もの世界を連ね、
  やがてマクロコスモスに重なる。


  でも、ミクロコスモスは、
  いつまでも、ミクロコスモスであり続ける。


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 ミクロコスモスのテーマです。ミクロコスモス編集局のすべての著作物の奥付に、必ず印刷されている詩です。作者は特にはっきりしていません。ミクロコスモスの諸活動の中から、自然に生まれてきたテーマと言葉をつらねて出来たものです。

 今は、深く解説はしません。ミクロコスモス諸作品を通じて、だんだんと理解していただけると想います。ひとつだけ、最後の一言は、個の世界の独立を表している事だけお知らせしたいと思います。

執筆者一同、日々その意味を深めるような作品を構成していきたいと考えています。

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      きょうは、ここまで。
          ではまた。
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  ミクロコスモスロス出版局 
  メイルマガジン編集部
   編集長  森谷 昭一
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