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update 2002.1.5
2002年が到来したが、よいニュースは一つも見当たらない。新しい文化も生まれない。17歳のナイフ事件、同時多発テロ、隣人殺人、覚せい剤。暗いニュースばかりで、うんざりする。そこで、私達にできることは何か考えた。かつてのアーティスト達が唱えたLOVE&PEACE。それを実現するのは、まだまだ元気な私達ではないのかと。
その昔(子供の頃)、中身のないバラエティを見て、アイドルの音楽がすばらしいと思い、どうでもよいことをカッコいいと思い、80年代のすでに出来あがってしまった音楽を聴き、受験勉強をして(私はしてないが)、つっぱって誰にもこびず成長し、ろくに中身もないのにバフルで夢をかなえた気分になり、いい気になって挫折してしまった我が世代の同士。(無論、成功している人はいるが) 物があふれすぎていて、世の中が複雑になり、大事なものとそうでないものの区別がつかず、貧乏を知らないから(ほとんどの人は)、何でも、もすごい速さで手に入った私達の世代。私達の世代くらいから、苦労を知らずに何でも簡単に自分の手に入った。便利なものがどんどんでてきて、いろんなことをはきちがえて覚えてしまい、大事なもの見極めるまで、えらい時間がかかった時代を私達は生きていた。 テレビ、ラジオ、新聞、エロ本、ビデオ、宗教、音楽、雑誌、映画、情報元が沢山ありすぎて、大事なものが見えなかった。実像のないバブルの中で、だまされやすいおいしい話ばかりが埋もれていた。複雑で煙たい時代だった。 身近に魅力的な大人が少なくなってしまった時代を生きてきたから、思想なんてなんにもない。本や映画やドラマなどからしか自分を作り上げることができなかった(まあ、それだけじゃないけど)。我が時代を書くのが(前置き)長すぎた。
しかし、私達は遠回りした分、どの世代よりも、目はこえてきているはず。自由だったから、なんだってできた。やりたい放題、つっぱりもいたし、無茶し放題。なんだって、恐がらず、チャレンジした。後先考えず、失敗し放題。自由奔放。情報過多の世の中で、手探り状態で生きてきて、善し悪しさえももわからずに過ごした青春時代。でもね、複雑な情報の海を苦しくても泳いだからこそ、経験だけはピカイチなのよ。何でも経験した分、学習機能のある同世代諸君は、魅力的な人が以外と多い(友達達をみて、私の勝手な自論です)。でるクイは打たれるっていうけど、そんなヤツらばっかの同世代。いまこそ、立ち上がろう。平和ボケ世代なんて言わせない。その経験や個性を生かし、魅力的な大人になって、自分の子供たちを守ろうよ。
大それたことはいっていない。自分しかできないことを磨き、それを、後世に伝えるだけのこと。なんだっていいんだよね。お母さんになった人は、子供をあふれんばかりの愛情で愛し、技術を磨いた職人は、その心意気を伝える。芸人は人を笑わせ、みんなを幸せな気分にさせる。歌手、作家は、愛や思想を伝える。そんな、一生懸命に生きている魅力的な人をみたら、子供たちの未来は明るいよ。人を殺すような子供は育たないはずだよ。だから、我らが同世代諸君に未来の為に頑張ってほしい。私も非力ながら、自分にしかできないことで、こうして、HPに文章を書いている。私は私なりの方法で、未来を明るくしようと思ってる(できるかな?)。個人個人がそう思ったら、必ず煙たい煙ははれていくよ。そして、もっと、先の方まで、見やすい世の中になるはず。人としてもっとも基本的なことを、ただ真っ当に実行すれば、それで、いいんじゃないかな。そんなに難しくないと思う。(例えば、欽ちゃんのギャグで家族みんなが笑っていた あの頃のお茶の間を取り戻せたらと私は思う。話がそれたね。)
子供に愛情を持って育てているお母さん、を見た隣のお母さんは、私も見習おうと思い、すばらしい技を磨いた腕をもつお父さん、を見た子供達は、父を魅力的だと思う。それだけでいい。その人の一番のものをただ実行しているだけで、それを誰かが見て、何かを感じる。ただ、それだけでいい。たったそれだけのことだけど、実は多くの人に繋がることになるんだよね。多くの人が何かを感じて、じゃあ私も、ということになる。その人の頑張りに、まただれかが触発されて、私も何かできるかなと...。
そうやって、一つだったチェーンが幾重にも繋がって、いずれは、地球全体を繋げる、ものすごく長い鎖になる。それが、ラブ&ピースだと、私は思う。愛と平和、実は身近なところにあるんだと思う。 ジョンレノンとヨ−コが”イメージしてごらんすべての人が平和な暮らしを送っているところを”と歌っているように、私も私のできることで、無理をせずに身近なことから、ラブ&ピースを実現できれば、と思っている。ジョンの魂は今でも多くの人の心の中に宿っている。
私達大人が世の中を明るくする発電所になって、いまこそ、この真っ暗闇の世界を明るくしようよ!大人がやらずに誰がやる。気負わなくていい、宗教に金をかけなくていい、自分をちょっとだけ、変えればいい。身近なことでいい、自分にできること。そう、自分にしかできない何かを持ち(魅力的になり)、家族を大切に思えば。そして、もっと、沢山の人と会話をすれば。
あなたの目は死んでいませんか、私達は疲れる為に、生(せい)を受けたのではないはず。笑うために(幸せになるために)生まれてきたはずだよね。たった一度の人生なんだから、精一杯生きて、後世に愛を残そう。大人が魅力的になり、子供達に夢を持たせよう。
これからの未来がどうなるかは、あなたの生き方にかかっている(?)。遠い空の飢餓の子供達を救うのも、テロを無くすのも、戦争を無くすのも、あなた、そして、私達一人一人の生き方(考え方)次第なんです。直接助けられなくても、あなたが幸せで心が平和なら、必ずその思いは、人から人へと、そして何万キロもの遠い大地へと、繋がっていくはずです。(そう思いたい・・)
今を大切に行こうよ。ジョンが掲げたこれからの世界は、もう一人ぼっちじゃない。自信を持って真っ直ぐ進もうよ。難しく考えないで。(世界を複雑にしたのは私達文明人です。 私達自身が自分を複雑に(難しく)しているんだよね。)
ねえ、あなたにだって、できそうでしょ。
ジョンの魂があなたにだって、簡単にできるよって、言ってるよ。
誰のためにでもない自分の幸せのために・・・
※「愛と平和 時を越えて〜ジョンレノン音楽祭2001」をTVで
見た後、考えました。ヨーコの訴えが印象的でした。
◆Imagine
Imagine there's no Heaven
it's easy if you try
No Hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today
Imagine there's no countries
It isn't hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace
You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will live as one
imagine no possessions
I wonder if you can
No need for greed or hunger
A brotherhood of man
Imagine all the people
Sharing all the world
You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will be as one
◆イマジン
想像してごらん 天国なんてないんだと...
その気になれば簡単なことさ
僕らの足下には地獄なんてないし、
頭上にはただ空があるだけ
想像してごらん すべての人々が
今日のために生きていると...
想像してごらん 国境なんてないと...
そんなに難しいことなんかじゃない
殺し合う理由なんてないし
宗教さえもない
想像してごらん すべての人々が
平和の中で生きているんだと...
僕のことを夢想家だというかもしれない
だけど、僕は一人じゃない
いつの日か 君も僕らの仲間に加わって、
この世界はひとつに結ばれるんだ
想像してごらん 財産なんてないと...
君にできるかな
貪欲も飢餓もなく、
人はみな兄弟なのさ
想像してごらん すべての人々が
世界を分ち合っていると...
一時間、幸せになりたかったら
酒を飲みなさい。
三日間、幸せになりたかったら
結婚しなさい。
八日間、幸せになりたかったら
豚を殺して食べなさい。
永遠に、幸せになりたかったら
釣りを覚えなさい。
−中国のことわざ「開高健のオーパ!」より
最近、川のことをよく考えます。魚達のことを想像します。どうしたらうまく捕らえることができるのか。それは、魚の気持ちにならなければならないし、川のことをよく知らなければならない。1年や2年では辿りつかない、一生辿りつかないかもしれない気がしています。「永遠に幸せになりたかったら、釣りを覚えなさい」といわれるくらい、奥深い釣り。すばらしい趣味と出会えました。常に何か刺激がないと生きていけない私(ちょっと大げさ)を、釣りは救ってくれたような気がします。
30代になってからなんだかワクワクすることがだんだん無くなってしまっていました。もしかしたら、10代、20代のころのような、新鮮で純粋な気持ちになることはこれ以降無くなってしまうのだろうか。なんて考えていました。10代、20代のストーンズ、オートバイ(etc)、それを超えるような、ストレートな刺激がなかったから、もう純粋に向き合えるものはないんだと、考えるようになっていました。
釣りは子供の頃からしていました。どうして今はまってしまったかというと、子供の頃にはいなかったヤマメを釣り上げてからです。生まれて初めて釣ったときは感動でした。今まで釣ったことのない芸術的な色をした魚。美しい斑点。きれいな目。力強い引き。華麗な泳ぎ。そのときは、まるで初恋の人にでも出会ったような(やわらちゃん風)気持ちでした。そして、一度手にしたら忘れられなくなってしまいました。後でわかったのですが、イワナ・ヤマメは氷河期の生き残りといわれているそうです。そんなに大昔から生息していたんだと考えると、とても神秘的な魚という気がして、ますます頭から離れなくなってしまいました。また、ヤマメに会いたい。あの美しい魚をこの手で捕らえたい。ヤマメは私にとって特別な魚となりました。
2匹目を釣るのはそれから2年後(今年)になります。ずっと雑魚ばかりだった今年の最後にヤマメと出会いました。今年は出足が遅かったので後半はあきらめていたのですが、なぜか釣れたのです。とても不思議です。釣れそうな条件がなかったから。上流にいるはずのヤマメが下流で釣れたのです。全然期待していないときに、ずっと追い求めていた魚に出会えるなんて。久しぶりにヤマメの姿を見て、また釣り熱が上がったようです。
季節はもう秋、ヤマメ釣りは9月で終わりました。でも、渓流釣りの本を買っては、来年はどんな釣り方をしようかとか考えています。今年は6月から釣り出したので、いつも行ってる川では、ちょっと遅かったんです。4・5月が丁度いいのにね。夏は里見の里川でトライしたいな。イワナもいるらしいから。来年のことを考えるだけで、ワクワクしてしまう。冬も釣れればいいのに。
「永遠に幸せになりたかったら、釣りを覚えなさい」。まだ3年位しか本格的にやってないけど、もっともっとこの言葉を実感するときが来ると思います。
昨年9月に仕事を辞めて生活の全面見直し計画を考えていたんだけど、結局8ヶ月間専業主婦をやっていて行き着いた結論(?)は家庭を大事にするってことだった。主婦だったらみんなそう思うのは当たり前のことなんだけど、10年間仕事をしていてその10年に満足出来たかと考えると、いま一つしっくり来ない。得られたものは沢山あったけど、仕事という意味では何一つ充実してなかったし、やりたいことをストレート勝負していなかったよね。こんな状態で子供を作って良いものなのかと思ってしまう。
辞めてからホームページを作ったり、今まで出来なかった情報を集めたりと、自分なりに考えて生活してきた訳だけど、ある程度慣れてくるとやはり社会に出て行きたくなる。これでまた働いちゃうと、前とまったく同じ生活が待っていたりするんだけどね。
今自分が何をしなければいけないのか。仕事なのか、家庭なのか。それって何だかやっぱり女なんだなと思ってしまう。両方うまくやれってのは難しい話だよ。両方を無理して得ようとしたら必ずどこかに綻(ほころび)が出来て、Happyな状態は望めないし、おいしいとこだけ取ろうなんてお門違いなんだろう。両方半端になってろくなもんになりゃしないんだから。
子供が欲しくない訳じゃない。しかし、いざそのとき(そろそろ作ろうかなってとき)が来てしまって、新ためて考えてみると、自分に自信が無いんだよね。子供が出来てからのいろんな場面を想像してみると、一人の人間を育てるだけのキャパがあるの?と疑問符だらけ。GOサインは簡単に出せないんだ。
生む前から慎重になりすぎだと言われそうだけど、今のうすっぺらな世の中に生を受けて誕生してくる我が子に何を言ってあげられるのか...。まだ整理がつかないよ。私自身そんな世の中で苦労を知らずにのほほんと生きて来ちゃった半端な人間なんだからね。
子供を作って自分も一緒に成長すれば良いのかな。同じ目線で物事を見て一人の人間として扱ってあげてね。イヤイヤこの意見も眉唾もん。この情報過多の世の中に生まれてくるのだから子供だってバカじゃない。妙に要領よくふるまって足下みてる頭でっかち人間が、黙っていたら出来てしまうよ。TVや周りの影響でね。子供はほおっておいても育つなんて時代は終わったんだよね。大切なことを教えてくてる先生や隣のおばちゃんやじいちゃん・ばあちゃん・兄姉がいなくなっちゃったんだから。隣人なんて変に近寄ったら殺される時代だからね。あこがれる魅力的な人間が周りにはどんどん少なくなっている時代でしょ、ほおっておいたらどんなんなっちゃうのか想像つくよ。
子供も被害者だよね。本人が望んで生まれてくる訳じゃないんだから。こんな世の中だから、本物の情報を見極める目を持てずに、どうでも良い事が重要な事、美しい事だと思って労力使っちゃうんだろうね。
子供にターゲットを絞ってくる悪徳商売も何と多いことか。未熟者専用のおいしい話はそこいらじゅうに沢山落っこちてるからね。いつだってハイハイ来なさいって感じでよだれたらして待ってるよ。変に金があるから結構はまっちゃう子も多いんでしょ。最悪なのは心の商売。未熟者専用の弱みにつけ込む、最も効率的な商売。繁盛するのがよく分かる。出来上がってないから、ちょっとした失敗で心臓グラグラ、自信喪失、相談する人はどこにもいない。不安な気持ちを満たすために、変な宗教に入って生き生きしちゃう。はい、毎度あり。手っ取り早い話に簡単に動いちゃうんだから。極端な話になっちゃったけど、深刻な問題なんだと思う。実像が見えない煙たい世の中で、辿り着いた先はストレス地獄って世の中なんだからね。
その内、日本全体がそんな風になってしまったらどうしよう。いつから無駄な労力使うようになっちゃったんだろう。やっぱ大人が頑張らなきゃ。同世代諸君立ち上がろう。家族をしっかりろ守ろう(なんてね)。どんな世の中でも家族が良い関係でいられれば何も心配しなくていいんだろうから。逆風に揺るがない家庭に育てたいね。
自分に出来ることは、周りに流されず自分をしっかり持っている人間を育てて社会に送り出すことなのでしょう。一人一人(親)がそのことを意識していれば未来も明るいはずだから。そのためには今までの親以上に頭を使わなきゃいけない。疲れそうだけど、無視できない重要なことだよね。
グローバルな話は置いておいて、子供にどう接すればよいか、何を意識していればよいかと最近考えているのだけど、いつでも余裕を持っていて、子供に対しては威厳を保とうと思ってる。友人が言っていたけど、威厳を保つことは大切なことなんだなって最近になって思うようになった。子育てに関しては特にね。一緒にバカやってたら成長しないものね。厳しくしなきゃいけないときは厳しく、きちんと忠告出来る親じゃないとね。何も分からず生まれてくるのだから、親が正面から体当たりして導いてあげないとだめだよね。フワフワしちゃいられない。
子供は自分の思い通りに育たなくていいと思っているんだけど、生きていくための基礎だけは指し示してあげないと。とりあえずは飾らないで自分自身の言葉を話せる人間にはなって欲しい。あとは揉まれて(苦労して)成長すれはいいんだから。自分の責任の基にね。こんなことをHPに書いておいてバイバリの道楽人間になっていたら笑っちゃうけど。
しかし、私は世の中の最低限の善し悪し(基本)を伝えられるんだろうか。怒鳴り散らしてもいけないし、誉めすぎてもいけない。頭ごなしに怒って何が言いたいのかさっぱり分からず理解されていない親が多いけど、そんなのだけにはなりたくない。分かり易い言葉で話して、イライラせずに目を背(そむ)けないで、向き合って行かなきゃね。子供はある程度出来上がった人間と違って、相手を思いやるなんてことを知らずに生まれてくる訳だから、今までの経験なんてぶっ飛ぶよね、多分。子育てはかなり難しそうだけど、心にゆとりを持っていれば切り抜けられかな。親が疲れてちゃいけない。特に女親はそうなんだろうね。
最近よく思うんだ。輝いていたいという時は終わったんだなって。輝いていたいというより、風通しのよい心(気持ち)を持続していたいってね。湿度が低い南の島に吹く風みたいにね。停滞している梅雨前線の様にはなりたくない。サラッとした風を吹き込んで、風通しの良い家庭が作れたらいいなと思ってる。今後はそんな環境を心がけて、子供とは良い関係になりたいね(まだいないのにね)。良い親にはなりたいと思わないけど、良い関係を作れたらいいな。
いろんな角度からとりとめもなく書いてみたけど、やっぱり子供は単純な気持ちじゃ作れないよ。女性として一大イベントが始まる前に考えをもうちょっと整理しないといけない。幸い子供のいる友達がたくさんいるから意見を聞いてみようかな。その中で気づかせてもらえることはたくさんあるはずだから。
書いときゃ自分の襟を正すことになるから自分の気持ちをまとめてみた。今の気持ちを忘れないようにしないとね。実際生まれたらこんなこと言っていられないくらいものすごいことになっていると思うから、そんなときにこれを読んで初心に返ってみようと思う。
(この文章を読んで何人かの友人が心配してメール等をくれました。書いた頃は少年のナイフ事件等、暗いニュースが飛び交っていて、少々ブルーになって色々考えていていました。暇だったから余計ね。しかし、今は全く深く考えていないので、心配しないでください。色々な意見ありがとね。参考になりました。 2000.2.15)
ストーンズの”ブリッジズ・トゥ・バビロン”をドームで見てから、1週間が過ぎた。まだ、ストーンズ熱が冷めず、CDで毎日のように聴いている。80年代半ばに聴いていた”シーズ・ザ・ボス”をカセットデッキに何年かぶりに入れた。テープはB面の先頭になっている。もう、5年以上は回ってなかったんじゃないかな。B面の先頭は『ジャスト・アナザ・ナイト』。ちょっとまって、この曲だ。思い出してしまった。
80年代の深夜番組で、ベストヒットUSA”の後にやってた”MTV”ってあったでしょ(同世代の方に)。私はMTVを眠くなる目をこすりながら毎週見ていたのだけれど、ある日、衝撃的な顔に出会った。高校生のときだったと思う。頬が痩けていて、口がでかくて、人間とは思えない顔つき。それまで見てきた外人とは全然ちがった雰囲気の人だった。歌い方や踊り方もミステリアスだし、妙に頭に焼き付いて離れなかった。それが、ミック・ジャガー。
始めて興味を持ったのは、ソロのときで、『ジャスト・アナザ・ナイト』からだった。これまで、活字からストーンズに入っていったと思っていたのだが、最初はMTVのプロモーションビデオからで、ミック・ジャガーのソロからだったのだ。MTVから心が動き、レコードレンタルショップにミック・ジャガーやストーンズを借りに行ったのだ。”シーズ・ザ・ボス”を聴くまで、このことを忘れていた。MTVから入ったということは、曲よりも映像から入っていったということになる。もちろん『ジャスト・アナザ・ナイト』は最高にカッコイイ曲だが、プロモのミックジャガーの表情のほうが、記憶に深く残っている。
話しは変わって、80年代のMTV世代の音楽は、闘争心のあった70年代から比べると、軽いよね。MTVで売れた80年代代表選手にはマドンナやデュラン・デュラン、シンディー・ロパー、ワム、アーハ、ペットショップ・ボーイズ等がいるけど、聴き返してみると何か物足りない(シンディーは今でもよい)。やはり、テーマが無くなってしまった時代なのかもね。平和な時代に生まれた私達の世代からは、新しいものが出てこないのかな。また、消費速度が速くなった最初の頃だから、息の短いアーティストが多かった。やはり、物質社会から新鮮なものを生み出すのは困難なのか?ワクワク感がどんどん減っていく今の時代を考えると(私だけ、それとも年のせい?)、混沌としていく。
暗いこと書いちゃった。しかし、BUTがあるからご安心あれ。ストーンズの曲はいつだって新しい。10年以上聴いているが、そう思う。今でも、エネルギッシュでパワーがある。そして、それを聴くと、昨日までの自分とまったく違った自分になれることがある。自分にも自信が湧いてくる。挑戦したいと思ってくる。’留まるな’と歌うミック・ジャガーにパワーをもらって、いつでも何か始められるように、準備をしていたいと思うことができる。ストーンズは、時代に潰されることなく、”新鮮に”そして”斬新に”私達にメッセージを送り続けている。私にとって、ストーンズがいる限り、ワクワク感のない時代ではないのだ。後半だけでも、同じ時代でいられるのはうれしいことだ。もうちょっと前から、同世代として生きてみたかったが...。40代や50代の人がうらやましいよ。
8年ぶりのストーンズはやっぱりすごくカッコよかった。1週間まえぐらいから興奮していて寝付きが悪かった。ストーンズが聴けるんだから!。ミックに会えるんだから!。シートは悪いけど(2階席中央)、同じ空間にいるだけで満足できた。これで目の前の席だったらどうなってしまうのか。全てがエネルギッシュだった。体中の血がさらさらと流れ出したような気がする。頭はクール(涼しげ)で心はホット。こんなときは何でもできそうになってくる。ストーンズの曲はやる気にさせてくれる。クラプトンともレノンとも違う。’まだできる’’やれるよ’’あれこれ考えずに前に進めよ’’とどまるな’っていってる。それは、やはり、’Keep On Rolling’なんだね。
ステージは神殿の様な作りだった。中央奥には高解像度の巨大テレビが設置されている。形は楕円系の鏡のイメージ。その鏡はものすごく綺麗に彼らを映し出していた。正面の2階席の私にも、とても鮮明に見えたよ。野球のオーロラビジョンがあるけど、あんなにドットが荒くない。家にあるテレビよりも綺麗だった。トリニトロン(PCのモニタで使われているヤツ)っていったとこかな。実際は分からないけど、知っている限りではそれに近い。その鏡でミックの歌い方とてもよく見ることができた。体の全てを使って表現していた。(後で分かったが、ソニーのジャンボトロンというそうです。98.4.24)
きっかけはKING OF ROCKだったし、山川健一氏のエッセイだったけど、10年以上も聴いてきたのは、この歌い方(表現力)なんだと確認できた。どの曲を聴いてもミックのシャウトしている顔が浮かんでくる。あやしげで、エロチックで、攻撃的。彼らは最初のビジュアル系のバンドだったらしい。今でも健在だからものすごい。顔中ぬりたぐって、髪の毛ビンビンのバンドがいるけど、それとは違うからね。
前置きが長くなったけど、その巨大テレビには、まず左上に火の玉が映し出される(燃える彗星といったほうが近いかも)。最初は小さくメラメラと燃えている。それが、こちらにカーブで近寄ってくる。近寄ってくるにつれて火の玉がだんだん大きく見えて、画面いっぱいが火の玉の光に包まれた瞬間、爆発。その火花が散って、鏡の周りの電飾に飛び火する。電飾は交互に点滅し、チカチカ状態。映像もチカチカ。これはまるでピカチュウ事件のようだ、と思ったところで、ストーンズの登場だ。そして、オープニングは『サティスファクション』。ものすごい映像攻撃の後に、『サティスファクション』を歌われたら、興奮しない訳がない。だれが考えたか知らないが、すごくマッチしている。やってくれるなー、オヤジ。思わず「カッコイイ!!」という声が漏れる。オープニングは今まで見たこともない、本当に’ものすごい’ものだった。
気持ちが高ぶったところで『夜をぶっとばせ』、その後ブリッジズ・トゥ・バビロンの曲、昔の曲が続く。知らない曲も何曲かあった。−バビロンの中でお気に入りは、『エニバディー・シーン・マイ・ベイビー』だけど、ライブではバックボーカルのリサのほうがミックより目立っていた。ちょっとスローな歌だから、ライブ向きじゃないのかもしれない。やはり、ストーンズらしいパンチのある『フィリップ・ザ・スウィッチ』『セイント・オブ・ミー』といったところが観客はのっている。−バビロンの曲でビジュアル的にも楽しませてくれたのが、『アウト・オブ・コントロール』だ。やはりピカチュウ攻撃。曲に合わせたフラッシュ攻撃が見事だ。ミックのダンスもまさにコントロール不能状態。こんなミックを見るのは初めてかもしれない。そんなにぶっ飛んで大丈夫!と心配するが、一方ではもっと踊りまくれ!と私の中で悪魔がささやく。曲が終わって、ドリンクを飲みながら肩で息をするミックを見て、目頭が熱くなってしまった。彼はいつでも最高のダンスを見せようとしている。脳裏にジョギィングするミックの姿がよぎった。昔の曲では、『ミス・ユー』が相変わらずエロチックだった。リサの後ろにくっつき、腰をひねらせて踊っていた。
後半に入るとステージの舞台前中央からブリッジが出てきて、前方に伸びていく。伸びきったところでたどり着いた先には、ドーム中央に設置してあるセンターステージ。そこに、ミック、キース、チャーリー、ロニーが舞台から歩いていく。ブリッジの横のお客さんは身を乗り出して喜んでいるようだった。センターステージの演奏は、巨大テレビに写っていなかったのでよく見えなかったけど、『ライク・ア・ローリング・ストーン』が印象的だった。観客は大喜びで、一緒になって歌っていた。『ライク・ア・ローリング・ストーン』ってボブ・ディランの歌だよね。どこかで聴いた歌だと思っていたが、ストーンズはカヴァーしてたんだろうか。知らなかった。
センターステージの後はメインステージに戻り、いよいよ終盤。恒例のヒット曲のオンパレードとなる。最後の『ブラウン・シュガー』(アンコール)では紙吹雪が舞い花火があがり、今世紀最後であろう?ストーンズのコンサートは、派手に幕を降ろした。
コンサートで歌った歌は下記の通りです。
Bridges To Babylon Tour In Tokyo Dome 1998.3.14
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