「せめぎあう心、つながりあう二人」
P2「くっ!身体が痺れて、力が入らない・・・絵鵜−後め!こんなくだらない塗り薬など作って、なんになるというんだ!」
P1「イヤなのは最初だけだよ。あたしもすぐ、病み付きになっちゃったもん」
P2「こ、殺せ・・・!こんな屈辱を受けて生き延びるくらいなら、いっそ死んだほうがマシだ!」
P1「病み付きになるっていったでしょ?いい子だから大人しくして!
ここから先はね、死ぬよりもっとハードな世界なんだからね!」
P2「や、やめろ!あたしになにを埋め込む気だ?!」
P1「えーとね、“双方向サイコミュ技術の極小化実験”・・・とかなんとかいってたっけ?
難しい話はわかんないけど、これ結構楽しいんだよ?
それにね、強化人間どうしで使うのは初めてなんだって。
ちょっとドキドキだね」
P2「きさま、正気か?・・まさか、人体にファンネルでも埋め込もうというんじゃ・・・」
P1「だからぁ、あたしにはわかんないっていってるでしょ?
とにかく、面白いからやってみなってば!」
P2「いぐ・・・ひっ、な、なんだこれ・・・振動するのか?
それに、何か強い波動を感じるッ?
だ、誰だ?
このガラクタを通して、なにかがわたしに同調しようとしているのかッ?!」
P1「はぁはぁ・・・あ、あたしだよ。
ほらぁ、あたしのおなかにも、おんなじのが入ってるんだからぁ
おまえが反応すると・・・・うぁあ゛っ!・・ほら、こっちにも信号が受信されて、あっくう!
う・・・あたしの中に伝わった信号は、さらにあたしの反応を得て、ふゥん!
よ、より大きな波動となって、おまえに返っていく!」
P2「ばかなぁあ!こんな、こんなガラクタごときに、このあたしが屈服するものか!」
P1「意地っ張りだね・・・大丈夫、こわくはないから。
ほらぁ、もっと素直な方向に、波長を近づけていくの。
同じ身体をもつあたし達なら、きっと感じられるはずだよ」 |