クリック・アンド・ゴー

目または目と耳の不自由な人のための言葉による地図(ウェブサイト

 “クリック・アンド・ゴー”は歩行訓練士が作成する「言葉による地図」(narrative map) です。訓練士が実際に現地を歩き調査して、杖または盲導犬を使った移動の特徴や移動技術を考慮し作成します。環境や経路に関する情報を入手するのが難しい目または目と耳の不自由な人に、目的地までの道順を、途中の目じるしや重要地点情報とともに言葉で説明します。

 いま、鉄道駅、役所、学校、ホテル、公園のような公共施設のアクセシビリティの向上が強く求められています。“クリック・アンド・ゴー”はそのような施設を利用する目または目と耳の不自由なひとに、屋内/屋外の経路情報を提供し、彼らの移動を支援します。

 利用者は“クリック・アンド・ゴー”のウェブサイトへアクセスし、設定されている選択肢から出発点と目的地を選びます。表示された経路の道順案内(wayfinding maps)をスクリーンリーダで聞く、ダウンロードして読み上げソフトなどを用いて聞く、あるいは点字に出力して読むことができます。携帯電話から音声応答システムを介して経路を選択し、聞くこともできます。

外出前に目的地までの経路を調べる、経路を疑似体験する、また、現地で経路説明を聞きながら移動する、ことができます。


"クリック・アンド・ゴー”と通信衛星を使ったGPSナビゲーションとの違い
  1. 経路はいくつかの部分に分けて作成されているので、利用者は移動に合わせ順を追って説明を聞く(読む)ことができます.説明は点字あるいは音声で表示できます.
  2. 屋外屋内を問わず利用できます.
  3. 歩行訓練士が目または目と耳の不自由な人の移動の特徴、移動技術を考慮し作成します.
  4. 特殊な機器が必要ありません.インターネット接続環境あるいは電話(携帯電話)があれば誰でも無料で(下の項目を参照)利用できます.
費用は誰が負担するのか
  • 学校、ホテル、公共交通機関などの運営管理者に負担していただきます.施設の運営管理者には目または目と耳が不自由な人にも他の人々と同等の情報を提供する責務があると考えるからです.
  • このサービスは利用者には無料で提供されます.設置者である施設や機関には"ClickAndGo Wayfinding Maps(CNG)"へのアクセス権を取得していただきます.
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