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Michael PitMichaelって?
Michael(マイケル)とは、かつての飼い猫の名前です。

以前、私は東京のとある女子大付属病院で働いていました。青年劇場に入る一年前、まだジャズダンスに夢中だった頃です。そこの女性のお医者さんが飼っている雌猫に3匹のかわいい赤ちゃんが生まれ、飼い主を探していると聞きました。写真を見たら、もうかわいくて「私飼います!」と言ってしまったのがマイケルとの出会いでした。

最初の飼い主がトイレのしつけをしっかりしていたおかげで、一度も粗相をしたことのないなかなか賢い子猫でした。ご飯はカルカン(缶詰)に加えて鰹の”なまり”をお湯で煮て細かくくだいたものを食べさせていたため、後に大変なグルメ猫になってしまいました。

そうこうしているうちに猫を飼っていることが大家さんに見つかり、年の暮れにマイケルを岡山の母方の祖父の家へ連れていくことにしました。行きの新幹線ではおとなしくしていて一度も鳴き声を上げなかったので、動物料金を払わずじまいですんだのでした。(どうもすみません)

岡山では、祖父と祖母の二人住まいの家でのびのびと暮らしていたようです。変なところがまじめで、外で遊んでいてもトイレにいきたくなったら慌てて家に帰ってきていたそうです。「外でしてくれたらいいのになー」と祖母が嘆いていました。

近所では一番のボスで、しょちゅう喧嘩をして傷が絶えなかったそうです。またおばあちゃんの仏壇を拝む声が好きで、毎朝というもの祖母と一緒に並んで座ってご先祖さまの供養をしていたそうです。

なにかといたずらが絶えなかったそうですが、年寄り夫婦に明るさをあたえていたマイケル。「これがいるから家があかるくなるんじゃ」と喜んでいた祖父と祖母。母方の姓は岸本というのですが、マイケルが怪我をして動物病院からもらった薬袋には「岸本マイケル様」と書いてあったそうです。

なんだかおもしろいですよね。本当に愉快で頼もしいマイケルでした。

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