この作品は「家族の物語」です。勤務先である電機産業の大リストラと日々きつくなるノルマのプレッシャーにあえぐ民生。子育て真っ最中に原発事故に遭遇した妹の咲子。こんな事になろうとは！・・・（誰もが予想しなかったことが起きているのが今の日本ですが）。そこに飛び込んできた父親の訃報。農家の実家に戻って知ったのは、くるくる変わる政策に振り回されながら、それでも農業を一生の仕事とした父親の姿でした。 いま、日本は、原発事故による放射能障害・避難生活から来る人間関係の崩壊・教育や医療・介護・食・農業・・・未来を明るく語ることなどできない不安な毎日を生きています。 この上さらに安倍首相は「強い国」「強い経済」を目指し、ＴＰＰ参加へと猛烈な勢いで進んでいます。「強い日本」になって、私たちの暮らしが実感として良くなるのでしょうか？ 「田端家の行方」は「私たち一人一人の行方」であり「日本の行方」でもあります。笑いあり、涙あり、そしてちょっと生き方を考えさせてくれる高橋正圀さんの新作を、ぜひご観劇下さい。 ２０１３年４月２５日(木)〜５月３日（金・祝） 紀伊國屋サザンシアター (新宿) チケットの申し込み：青年劇場　TEL　03-3352-6922　 　　　　　　　　　　　　大嶋のHPを見たとご連絡下さい 詳細はこちら http://www.seinengekijo.co.jp/s/tabatake/tabatake.html （文責：大嶋）