
青年劇場 第82回公演 (2002秋公演)
原作:三浦綾子 脚本:布施博一 演出:堀口始 |
「昭和といえば戦争ですよね。そしてもちろん、戦争で火を噴く銃口もあるけれども、それだけではない。あなたにも私にも、銃口がいろんなところから向けられているんですよ。横から、前から、後ろから。目に見えてくる形もあるし、見えない形もある。(略)昭和は終わっても、その銃口はいつまでも国民に向けられています」
これは、三浦綾子さんが語った言葉です。
「銃口」は、昭和の軍国主義の時代を背景に「北海道綴方(つづりかた)連盟事件」と呼ばれる思想弾圧に巻き込まれて教師をやめざるを得なくなり、更には兵士として中国大陸に送り込まれ、敗戦から過酷な逃避行を経て帰国、教師に復帰する主人公「北森竜太」の青春と成長を描いた作品です。
三浦綾子さんは一行のセリフを書くにもとにかく取材し、その土地に出向き、小説を書き上げた作家だそうです。「銃口」も三浦さんの(昭和14年から21年までの)7年間の教員生活の体験が濃密に描かれています。
私も竜太の姉役で出演します。
「平和の尊さ」「人間らしい生き方」「人間の尊厳」を追求する「銃口」の舞台を是非観にいらして下さい。
(文責:大嶋)
チケットのお申し込みはメールで大嶋まで、または直接劇団にご連絡ください。
日程はこちらをご参照ください。
おまけ
|
|
|