  
  青年劇場 第66回公演 (1996初夏公演) 
  作:高橋正國 演出:松波喬介 |  
      
        
         
        
        
          
            この作品のもとは1993年にNHKで放映されたテレビドラマで、このたび青年劇場のために原作者の高橋正國さんが新しく芝居の脚本として書き直してくださいました。 
 
ものがたりは聴覚障害の女性と肢体不自由の男性との結婚問題を通じて、ふたりのまわりにいる仲間、兄弟、そして初めて障害者とふれ合う会社人間の意識のあり方を描き、障害者と健常者がともに人間として生きていく勇気を持つことの大切さを教えてくれる、ちょっとステキな、感動的な作品です。 
 
ところで「ともに生きる」とはどういうことでしょう。それはたがいに自立した人間となり、たがいに尊重し、理解し合える人間関係を気づくように努力しあいながら成長していくことだと思うのです。「傷害があるからかわいそうだとかダメだとかという同情や差別の心で障害者を見るのではなく、同じ地球上で生きている人間なんだ、仲間なんだ」という高橋さんの熱いメッセージをしっかり受け止めたいと思います。 
 
この芝居ではわたしも手話通訳者、バンドのメンバーといった役で出演します。毎日稽古場に居残り、手話とベースギターの練習をしています。手話の覚えは悪いし方や手首が痛くなったりで、本当にどうしよう?と不安が募るばかりですが、リアルな役になるようガンバります。ひさびさの東京公演の出演です。ぜひ、お友達を誘って観に来てください。ハンカチを忘れずに! 
 
(文責:大嶋) |  
         
        
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