2006.4.18

原子力高度利用研究会が発足

原子力水素研究会を母体に

原子力を中心としたエネルギー転換・利用プロセスの高度化を検討する「原子力高度利用研究会」が、原子力水素研究会(事務局:エネルギー総合工学研究所内)を母体に4月から発足した。当面は、両研究会は共同運用とし、代表は堀 雅夫・原子力水素研究会代表がつとめる。

母体の原子力水素研究会は、2001年1月の設立以来、年6〜8回の定例研究会の開催や展望・解説書などの刊行を行っている。現在の研究会参加者は、国内の原子力、電機、化学、石油、電力、ガス、自動車、鉄鋼、建設、エンジニアリング、商社、シンクタンクなどの企業のほか、研究所、大学など、40機関から約60名。既刊には、「原子力による水素エネルギー」 (日本原子力産業会議・原子力システム研究懇話会 2002年6月発行)がある。

新しく発足する「原子力高度利用研究会」では、一次エネルギーからエネルギー最終利用に至るエネルギー転換・利用の種々のプロセスについて、原子力からのエネルギー供給によるこれらプロセスの効率化・クリーン化・多様化などの高度化を追究していく。

原子力は、持続的供給、炭酸ガス排出ゼロ、高密度・大量供給可能などの特長を生かして、世界のエネルギー供給において長期的役割を担っていくが、その際に化石燃料や再生可能エネルギーとともに各エネルギーの特長を活かした転換・利用プロセスにより、資源の有効利用、環境保全、経済性向上を図っていくことが重要である。すなわち、原子力を他のエネルギーとともに使用する協働的プロセス、或いはその他の革新的プロセスによる、エネルギー転換・利用の高度化が重要になってくる。

この研究会では、「原子力利用の協働的/革新的エネルギー転換・利用プロセス」をそのスコープとして、重要テーマについての調査・展望・解説(技術開発、市場・社会影響)、会員の研究発表・討論、国際会議などの最新情報の紹介を行っていく。また、これらの技術調査・展望・討論・評価を総括して、展望・解説書の刊行、会合の企画、などを行う。

以上