かりつけの病院で、下痢がなかなか治らないので困っています。血も混ざり、ゼリー状の便が出ますが、食欲があり、わりと元気な為、あまり重要視してもらえないようです。
1ヶ月通院していますが同じことの繰り返しなのです。しびれを切らして検査をお願いしました。
「異常は無いので、原因はわからない、サンポの時になにか強力なバイキンを拾ったんだろう。こんなにガンコなのは例が無いのでまいったなー」との診断でした。
なんとかしたいので、じっくり相談するのですが、同じ事をおっしゃるのです。わからないと言いながら同じ治療をくりかえされて、先生を信用できなくなりました。
他の病院に行くにしても、やみくもに同じことを繰り返すのは避けたいのです。その先生に、専門医を紹介して欲しいと頼むのも失礼なものでしょうか。
今後どのように病院にかかるのが良いか、アドバイス頂けますでしょうか。
また、仮に大病院へ行きたい場合、どうやってその区別をつけたら良いか、お教えください。

from K.Okada

本にはまだ専門医制度がありませんので、紹介するということがまだまだ難しいことではあります。
ただお近くに大学病院があるのなら、そこに行ってみるという方法はあります。もちろん掛かり付けの先生にお願いすれば、紹介してくれると思います。
紹介状と今までの検査結果や治療の内容もお聞きになって行かれたらよいと思います。

どのような病院にかかればいいのか・・・。難しいですよね。結局は自分のニーズにあった病院を見つけることだと思います。料金、治療法の詳しい説明、先生の人柄、病院への距離・・・といろいろあると思います。
でも最終的には信頼関係だと思います。信用できなくなった時点でその病院には行くべきではないと思います。
どうぞ自分にあった病院を早く見つけて下さい。



の間の京都のM-Uさんからまたお手紙をいただきました。

・・・・前略・・・・
あとは延命治療だけで、楽にしてやるしかないと言われました。 (獣医さんは断言してはいませんが。。。
毎日来て注射を打ってくださいと言われました。一時的に薬で楽になる。でも薬の為に副作用がでてくる。なんだか悪循環のような気がします。
生き物を飼った時から、このような事があるのは、分かっていましたが実際このような時がくると頭では分かってはいるのですが、辛いです。
動転している母は、「先生どうしたらいいのですか?」と聞きました。
「生き物を飼った時から分かっていた事だ(死ぬのは)最後まで責任を持って面倒を見てやりなさい。それができないのならはじめからペットではなく、ぬいぐるみを飼えばいい」と言われました。
この辺のやりとりは、母や私が犬に対してどんな接し方をしていたのか、どのように愛情を込めて今まで飼ってきたかまで、獣医さんは知りませんし、その事で腹を立てる事もないのですが。獣医さんなりの考えで発言をなされたんだと思います。
犬は話せません、自分の思いを伝える事もできません。みていてかわいそうです。
私たちがどのような事をしてあげればいいんでしょうか?
犬の為によかれと思ってやってきた事が結局は寿命を縮める事になってしまったの でしょうか?
私たちは間違っていたのでしょうか?
このまま毎日注射や薬だけの延命治療で果たしていいんでしょうか?

from 京都のM-Uさん


のすごく難しい問題です。人間が動物を、自分の仲間として飼うようになってからの永遠のテーマだと思います。
たぶん答えは無いのではないかと思います。そこで僕自身の考えを(あくまでも僕の考えで、もちろん正しいかどうかはわかりません。)書いてみます。
毎日の診療で僕が気をつけてやっていることは、
1.医学的に今の動物の状態をできるだけ正確に見極める、つまりきっちりと診断をする。
2.その診断に対する治療方法を飼い主に示して上げる。治療方法が一つだけでない場合は考えられる治療法をすべて。
3.そのそれぞれの治療方法で動物がどのようになるか(あるいはどのぐらい苦しむか)具体的に説明する。
4.そして飼い主にどの方法を選択するのか決めてもらう。(もちろん治療をしない という選択肢もあります)
飼い主の動物に対する気持ち、その動物を飼う目的などは、全員が異なると思います。結局その動物はその飼い主のものなのです。だからその動物の運命や将来は飼い主が決めるべきだと考えます。(もちろんそこには正しい情報が必要となりますが) ですから今回のあなたやあなたのお母さんがやってきたことは間違いではありません。これからどのようにしたらいいのかはみなさんで話し合って決めたらいいと思います。ただし、選択した方法での将来の見通しや犬がどうなるのかということに関してはかかっている獣医さんに質問し相談して下さい。その辺のことを答えるために獣医は存在しているのですから。もちろん僕もわかる限りのことにはお答えします。



問のお手紙をいただきました。

が家には、今年で11才になる ビショー フリーゼという小型犬を飼っているのですが、最近様子が変なんです。。食欲もなく歩く元気もないので獣医さんに診察してもらうと、「老化で心臓が弱っている」と言われました。しかし、つい3日位まえまでは食欲もあり、散歩に連れていっても元気よく歩いていました。(ほんとに元気だったんです)
それと獣医さんは、「環境が変わったとかないですか?」と聞かれました。思い当たる節はあるのです。ちょっと家庭内でごたごたがありまして、家の中がそうとう騒がしかったのです。私の犬はかなり神経質なほうでちょっとした事にも敏感に反応します。その事で犬が神経過敏になったのだろうと思います。
しかし、今までにないくらいに弱っております。こんな様子は今までありませんでした。触ったりするといつもは非常におとなしいのに、噛みつこうとします。
獣医さんに電話で聞くと「老化で弱っているのは、確かだが急にそうなるのは原因が分からない」と言われました。このまま衰弱してしまうのでしょうか?とても心配です。
ちなみに一年くらいまえから、腹部に腫瘍ができまして、腫瘍がちいさくできた時から獣医さんに見てもらったのですが、「犬の癌というのは、人間のものとは違いそれが直接の原因で死ぬ事はない。手術をして取り除いてもいいが、また他の場所にできる恐れがある。取り除くかそのままにしておくかは、飼い主の判断に任せる」と言われました。私も犬の年齢から考えて、手術をして全身麻酔をかけるのは体力的に厳しいと思い、手術をしないでおいたのです。その事が原因で今の状態になったのかと思い、それも聞きましたが、「そのことが直接の原因ではない」とも言われました。
もとのように元気を取り戻すにはどうしたらいいでしょうか?

from 京都のM-Uさん



「安楽死」について、ご意見をいただきました。

楽死に関してまず、"安楽殺"と"安楽死"を混同されてる方が非常に多いのではないかと思っています。現在苦痛を伴った病的状態にあってもそれを取り除いてやれる可能性のある患者に施すのは安楽死ではなく、殺す方法が楽な(あるいは楽そうに見える)安楽殺であると思っております。
(中略)
獣医師が安楽死をすべきでない、という意見もありますが必ずしもそうではないと思っております。なぜなら、我々は安楽死で逃げるということもできませんが安楽死からも逃げるべきでは無いと思います。なぜならその動物の苦痛を取り除いて上げる方法が現在の獣医学にはないとしたら、それは治療の一環として行ってあげなければならないでしょう。安楽死は獣医師のみがやってあげられる崇高な手段なのです。ですから、そのような症例の場合他の先生の意見も求めるべきだと思っております。ですから私の病院では次のような条件を提示しております。
1.安楽死はペットの暮らしていた家で家族のそろった時間に行う。
2.今の苦痛を取り除く方法が、安楽死しかない。
3.あくまでも治療の一環として行う。
この条件が満たされない場合は、原則として行っておりません。しかし、そうはいってもなかなか割り切れるものじゃなく、安楽死をすべきなのか、安楽死をして本当によかったのかなどと思っております。

from 横野先生


「安楽死」について、また次のようなご意見もいただきました。

楽死について一言。
安楽死は獣医がする仕事ではありません。しかし、薬は獣医しか使えません。
僕は、安楽死は極力しませんが、連れてこられた動物を見て判断しています。
この子にとって死が一番良い方法なのか?

from 掛野先生


事をしながら感じたことに書いた「安楽死」について次のようなご意見を写真と共にいただきました

事をしながら感じたことは、ものすごく、むずかしすぎる問題ですね。答えがないよ。だって、好きで動物のお医者さんになったんでしょ?殺すなんて、簡単にそんなことをしたら、「すぐにあそこの病院は殺してくれるから、頼みやすい」と、たちまち評判になり他の病気で入院してたまたま死んじゃった動物も「殺した」なんていわれかねないね・・・
from s.kato

前から疑問に思っていたのですが、診療の料金が病院によって差があるのですが、一体誰が決めているのですか? 人間の場合、どの病院で診てもらっても点数が決まっていますよね。
from 東京都江東区 あまの

論からいいますと,それはほとんどの場合病院の経営者が決めています。つまりは個人商店と一緒です。仕入れや地域の相場などを基本に決めている場合が多いみたいです。料金を統一してしまうのは,公取委に注意されてしまうという話を聞いたことがありますが,真偽のほどはわかりません。

の質問をくれたあまのさんは診療費に不満があったのではなく,納得のいく診療が受けられなかったことに不満があったようです。個人的に返事をしましたら,次のようなメールが届きました。(一部略)

日は私の突然の質問メールに、親切にお答えしていただいて感謝しております。ありがとうございました。(診療費の疑問についてでした。)
結局うちの猫は、いまだに毎日通院をしています。最初は、猫自身で、自分のしっぽの先を食いちぎってしまった為病院にいきました。出血はもちろん骨が出ていました。
獣医の診断では、《血液検査の結果、FIPウィルスが原因で肝機能・腎機能その他に 影響が出ている。その為血液の流れが悪くなり、しっぽがしびれて自分で食いちぎってしまったのだろう》それを改善するために《毎日朝夕の輸液と注射/投薬とインターフェロンを行ないます。》《これらは3カ月後に効果が現れる》とのことでした。
現在やっと1カ月が経ちます。その間血液検査を2度しました。私は効果が現れないなら(3カ月経たないと)血液検査の必要性がない。と伝えましたが、経過を診るとの事で結局実施し高額をお支払いしました。検査の結果はもちろんほとんど変化はなく、治療方法・内容も変わりはありませんでした。
この治療をやめてしまったら、どうゆう事になるのでしょうか? とうかがったら『どうなるかなんてわからない。どうなっても知らないよ。』 と言われてしまいました。治療を続ければ悪くはならない。しかし、良くなるかは 分からないそうです。悪くならないなら、と思い頑張って通院を続けていましたが、少し診療に疑問がでてきました。いろいろ私が聞くのを先生は最近では嫌がっている様に感じられます。いまだに猫は、しっぽを気にしていますし、少しは目に見えて改善が分からないととても無駄な事を行なっているようで悲しくなります。(本当は無駄ではないのでしょうね)
獣医も商売ですよね。いかに儲けるかが、経営者には大切なのかもしれませんが、ベンツに乗ったりロレックスの時計をする事が目的のようで、ちょっと残念です。(現に私の通っている病院の獣医はそうゆう方です。)もう少し飼い主や動物の気持ちで治療をお願いしたいです。
今週でみきりをつけて一度通院をやめる事にいたします。 その前にもう一度今の先生に詳しくお聞きしてみようと思っています。 良いお話しができる事を願っています。 長くなりましたが、ありがとうございました。 お仕事頑張ってください。                               東京都 あまの

イエンス・メンテナンスのグロウスを、ババア犬にやっているのですが、やっぱりお婆には年寄り用がいいのでしょうか? from 美容倶楽部 KIBUN  

いてくると,運動量が減りますし,体の(生理的)機能も低下してきます。1日の必要なエネルギーは20%ほど減少します。そこに同じカロリーの餌を与え続けると肥満して心臓や肝臓に負担がかかります。
また胃腸の能力が低下するとそこを通る食物の通過時間が延長されます。すると腸内細菌による異常分解がおきて,下痢をしたり、有害物質を吸収したりします。そこで粗線維の多い食餌が必要となってきます。
消化能力も低下してきますので消化の良い食餌も必要です。
いわゆる老齢犬用のフードを与えた方がいいと思います。

から診療日誌を読む度に思っていたのですが・・・・・・AHTというのはなんなんでしょうか?
アニマルホスピタルチームの略ですか?それとも、アニマル浜口タッグチームですか?アスホールチンゲでしょうか? 夜も眠れないのでよろしくお願いします。
from 匿名希望のしんちゃんより。

礼しました。誰でもが知っている言葉ではなかったのですね。ついいつも使ってる言葉なので・・・。
AHTとはAnimal Health Technicianの略で動物看護士のことです。日本ではまだ正式な資格ではなく,獣医師会などの団体で認定制度があったり,専門学校があったりします。
一般的には看護婦さんの総称で使うことも多いです。アニマル浜口とはあまり関係ありません。

動物病院に対するあなたの不満、意見、質問、文句何でも結構です。
メールをここまでお送り下さい。

E-mail mew@catlover.com



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