making of 「蛍くんと準くんの夏休み」 その4
★ こうやって描きました(^^)

 それでは、ほんとの意味でのmaking of をはじめます。
準くんの絵
 ご覧になったとおり、今回の合作は5章構成で絵も5枚描いています。その描き方は3種類あります。
  1. Meteorが先に準くんを描いて、Sunが蛍くんと背景を描く。
  2. Sunが先に蛍くんを描いて、Meteorが準くんと背景を描く。
  3. ふたりで下絵を鉛筆で描いて、スキャンしてMeteorが準くんを描き、Sunが蛍くんと背景を描く。
 5枚中、3枚までが1の方法です。ここでは、2章の挿し絵、「肝試しでおもらししてる蛍くんと準くん」の絵で手順を説明します。
 まず、ふたりでどんな絵にするか打ち合わせをします。それをもとにMeteorが準くんの絵を描きます(右図)。それを先に述べた方法で添付ファイルにしてSunに送り、それでいいか感想を聞きます。今回、手つきがアヤシイ(^^;ので、そこを修正することにし、Sunはプリントアウトした準くんの絵に並べて、蛍くんの下絵を描きます。
蛍くんと準くんの絵 Sunが下絵に合わせて蛍くんを描き、準くんの手の部分を調整して手をつないだようにします(左図)。
 先に述べたように、今回の合作のポイントは、ドローデータが相互に読み書きできたという点にあります。Meteorがベジェ曲線で描いた準くんの手をSunが自由に変形できなければ、このような手をつないだ絵は描けないのです。大きさも自由に調節でき、ジャギー(ぎざぎざ)も発生しないので、ドローはまさに別々の人間が描く「合作」にふさわしい描き方といえるでしょう(^^)。
 参考のため、手の部分を拡大し、準くんの左手の一部を選択し、ハンドル(制御点)を出したところを下に載せます(注:制御点の画像を残すため、一度ビットマップに変換したためにジャギーが発生しています)。
手の部分の拡大
 第1章の握手の絵も、手をつないでいるのでこれと同じ描き方です。手をつないでない3章の浴衣で花火、4章のおねしょも、手の部分の調整がないだけで同じです。あとは背景をつけて出来上がりというわけです(^^)。

 それでは、残りの第5章、せかいちずの前でじゃれあうふたりの絵です。この絵、準くんが蛍くんのほっぺをつねり、蛍くんが準くんの左足を抱えてくすぐっているという複雑な絡みをしています。「これ、どうやって描いたのだろう」という質問が殺到するかと思いましたが、今のところありません(^^;。
鉛筆描き蛍くんと準くん この絵は、3番目の描き方、つまりSunとMeteorが同じ紙に下絵を描いて、それをCG化しているのです。
 6月18日から20日まで、MeteorはSun邸を訪問しました。そのときのことはひとりごと・モノローグのコーナーに書いてますので読んでいただくとして、そのときに合作用の下絵を1枚描いたのです(左図)。ふたりでちょうどこの蛍くんと準くんのポーズを取ってみて、それぞれ別々のメモ用紙に絵を描きました。それをもとに今度は同じメモ用紙に先にMeteorが、そしてSunが描いて下絵を完成させました。日付が6月20日に替わった深夜のことです。Sunはこれをスキャンして保存し、Meteorは実物を持って帰って、あとは上と同じようにCG化したというわけです(^^)。
 ふたりで眠い目をこすりながら同じ部屋で絵を描いていると、藤子先生もこうだったのかなあとかいろいろと想像します。アマチュアの頃は、やっぱり同じポーズを取ってみたりされたのかなあとか考えると楽しくなってきます。我々は距離があるためにいつもこの方法は採れませんが、少しだけ「ふたりでひとり」の気持ちを味わうことができました(^^)。鉛筆描きを公開するのは初めてでちょっと恥ずかしいですが、見てるとあのときの記憶がよみがえってきます。これからもさまざまな方法で合作を試みていけたらいいなあと思っています(^^)。
 ・・・余談ですが、実はあの晩、下絵は描きませんでしたが第4章のおねしょしちゃった蛍くんと準くんと同じポーズも、ふたりで取ってみたのです(^^;。リアリティを出すためにちゃんとおねしょまでして・・・ってことはないので一応申し添えておきます(ラムネは飲みましたが(^^;;;)。

★ これからの Mizumori Sho

 最後に、これからの Mizumori Sho のことを書いておきます。
 実は今回の合作、かなりオイシイ絵を描いていないのです。おふろ、おもらししてお着替え、リクエストいただいた立ちションなど・・・。このままではもったいないので、なんとか「完全版」をつくろうという話になっています。最後も、ちゃんと駅で涙の別れまで書いて完結させたいというのがあるのです。ただ、それをHP上ではなく、形あるものとしてやってみたいという気持ちが、SunとMeteorにはあります。・・・つまり、同人誌ということです。今のところ全く白紙の状態ですが、このほかに藤子ショタとして何かやってみたいとか、漠然とではありますが同人活動をしたいという希望があります。世間一般では活動開始には遅すぎる年齢とは思いますが、何か始めるのに締め切りはないと思います。お互いに、よきパートナーの出現を今まで待っていたと思えばいいので、これから Mizumori Sho として、ふたりでがんばっていきたいと思います(^^)。
 もちろん、HPもこれまで通り継続しますので、WEB上での合作もまたやりたいです。今度は蛍くんが準くんのうちにやってくることになると思いますが、やってることは今回とあまり変わらなかったりして・・・(^^;;;。まあ、どんな内容であれ、多様な合作形式を試みたいと思いますので、どうぞご期待下さい(^^)。
 SunとMeteor、住んでるところも遠ければ、使ってるOSやアプリケーションも違います。でも、同じ好みや趣味、そして同じことをしたいという情熱さえあれば、そんなものは乗り越えていくことができます。今回の合作で、蛍くんと準くんがひとつの水たまりやせかいちずをつくっているのは、ひとつのことをしたいというSunとMeteorの願望の現れかもしれません。これまで応援して下さったみなさんの期待に応えるためにも、また蛍くんと準くんが活躍する作品をつくっていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
1999年8月29日 Mizumori Sho

 突然ですが、クイズで〜す(^ー^)
  1. 今回の合作CG5枚のうち、Meteorが背景を描いたのはどれでしょう?。
  2. ストーリーのうち、Sunが担当したのはどこでしょう?。(答えの例)最初のふたりが握手しているところ・・・つまり、1章まるごとではありません。
正解者には、何かすてきなプレゼントを用意するかも(未定(^^;)。答えは、伝言板に書いてね(^^)。

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