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昨年のセミナーの感想です

名演サマーセミナーin乗鞍」に参加して

 暑い名古屋から、涼しい乗鞍高原へ行けるならばと、後先考えず参加する事にしました。やはり期待違わず涼しく、空気もおいしくて、又夕日の沈む剣ヶ峰を宿の近くから、眺められて感激し、温泉にもゆったり入る事ができました。
 とても感心したのは、参加された皆さんの演劇への熱意の深さです。内容の濃いディスカッション、講師の演出家である、松本祐子さんのエネルギッシュなお話。パワーあふれる人柄にふれる事ができました。
 初参加の私に対して、皆さんの温かな気遣いが感じられて、とても有り難かったです。三日間、名演の仲間として共有できる時間を持てた事は、私にとって「心の健康」と、久々の緊張感を味わう事ができました。巾広い層の参加者をまとめて、力を発揮された実行委員の皆さんに感謝し、来年も元気であれば参加したいと思っています。ほんとうに有難うございました。



 名演に入会して15年7ヶ月。はじめてサマーセミナーに参加しました。今までは企画をみては行きたいな、どまり。今回は参加してとても良かったです。
 若い演出家の松本祐子さん。ということも参加した理由。
お話はとてもストレートで元気。まるっきり演劇人。これからに期待を持ちました。おもしろい劇、、日本はこれからどこへいくのか?問いかける劇、人に刺激と希望を与えたりする劇を、創りたい。との思いをもっているからこそのバイタリティーでようか。演出された作品を全然観ていないのがとても残念でした。せめて一つぐらい名演で観ていたらと。
 パネルディスカッションは、「名演は人生の学校だった」と言われた小原さんの面白い話は、参加された皆さんにも共通なのでは、と思いました。さりげなく、面白おかしく学べたのは最高です。
 ワークショップでは老若の差なく、必死になれたのは何よりのプレゼントでした
 そして二晩を共に過ごした、四人での寝る前のディスカッション?とても楽しかったです。
 お世話をして下さった皆さんに感謝です。まだ参加されてない会員の皆さん、来年はどうぞご参加を!

「サマーセミナーに参加して」

 新島々の駅で列車から降りてきた松本祐子さんは、リュックに登山靴という出で立ちである。
松本さんは、ハスキーボイスで声が大きい。その大声と情熱を武器にして、俳優たちとディスカッションしながら芝居を創っていく。しかし、それも芝居の中身を自分でかみ砕き、組み立て、観客へ表現できる演出でなければ、誰もいうことを聞いてくれない。男も女もない。全力で、立ち向かっていかなければならないと。
芝居はなま物だ。役者も人間、その日その日で気分も違い、出来が違う。それを、観客の満足がいくレベルにまで常に引き上げるのが仕事だ。観客と向き合うには、時代と常に向き合っていないと置いてきぼりを食う。だから、考え方もリアルだ。彼女の演劇に挑むような真摯な姿勢に、観客の側も、のんべんだらりんと観ていてはいけないと痛感した。
セミナーの参加者は老若男女さまざまだが、この一人一人が、自分を持っているので驚きだ。班別交流会やキャンプファイヤーの時に、一人ずつスピーチをするのだが、時間切れの人がほとんどである。演劇を観るというのは、結局自分の考え方をつくりあげる大きな礎になっているのだろう。
今回は、演出家を知り、乗鞍高原を満喫し、温泉三昧で、最後に「いわさきちひろ」まで付いて、大収穫の夏休みであった。