サクナッギ

爆発物処理メカ。 空港などでの不審な荷物の取扱い、不発弾の処理などに用いられる。

コクピット底面や脚部外装は整結晶プラスチック材の多層構造で、対戦車砲の直撃にも耐えるという。

股間には金属探知機がある。

平時にはあまり目にすることのなかったこの機種が、近頃とみにその姿を目撃されるようになりつつある。

警備会社・マナス安全保障はこれまで、警察や自治体の要請を受け不審物・危険物の処理にあたってきたが、最近ではその業務を拡大し、一般市民からの通報を受け爆発物処理メカや化学防護メカを出動させるというサービスを開始した。「爆発物と思しき物体を発見した」との情報が続々と寄せられたがその99％は過剰な警戒心に基づく誤認であり、実際に危険物が発見されるケースは滅多にない。その一方で物々しい重装メカが市中をのし歩く光景は、人々の心に微妙な緊張感を植え付けていった。

これに対し「市民の危機意識をいたずらにあおり、そのことによって自社の需要価値を不当につり上げている」という批判もあるが「警察と違って確実に対応してくれ、万が一のことを考えると安心」とする大多数の賛意の前にかき消されてしまう状況である。