レーシュマン

真洲市にオープンした巨大遊園地クリダスターナの最大の呼び物といえるアトラクションが『メガハンターR(リアル)』である。

『メガハンター』は元々は体感筺体を用いた人気アーケードゲームで、架空の惑星を舞台にロボットに乗って巨大なメカ動物〈メガブーティ〉を狩るという内容である。

『〜R』はこれを、プレーヤーが実物のロボット(ゲームに登場する機体・レーシュマンを模したパワーク)に乗り込み広大なフィールドを駆けめぐる、という形に“現実化”したものである。

会場では、1km²もの敷地にゲーム内の様々な風景が再現され、恐竜サイズの〈メガブーティ〉が闊歩している。

メカトロニクスで模造された一部の物を除き、〈メガブーティ〉の大半は遠目にもわかる程度の立体CGにすぎない(CGの方がゲームの雰囲気に近くていい、との声もあるとか)。だがそれが歩く時の地面の震動、機体にぶつかった時の衝撃をプレーヤーは体感する。要するにゲーム版の筺体の応用で機体が映像とシンクロして動いてるのだが、四角い画面内でのイベントと比べて格段の迫真性がある。

「R版レーシュマン」のデザインは、安全面や技術的な制約からゲームとはやや印象の異なるものになっている。最も顕著な違いはパワーボックスの存在で、これが元の流麗なイメージを台なしにしているとゲーム版のファンの不評を買った。

それに対して開発スタッフは、「いずれ『メガハンター』といえばこちら(アトラクション版)が主流になり、レーシュマンといえばまずこちらのデザインが思い浮かぶようになる」と強気だが、はたして。

 

■バリエーション

いずれも上述のアトラクション用機のカラーバリエーションである。